1990~1999【1990年代の車】

1990年1月に軽自動車の規格が改定され、排気量が660㏄までとなりました。これに伴い、1990年2月には「アルト」、「アルトワークス」、3月には「ジムニー」、「キャリイ」、「エブリイ」、7月には「セルボ・モード」がそれぞれ新規格車として登場しました。

そして1993年9月に、それまでの軽自動車の概念を打ち破る革命を起こし、「アルト」以来の大ヒットとなった「ワゴンR」を発売しました。軽ワゴンという新しいジャンルを確立した「ワゴンR」は、個性的なデザイン、室内空間、運転のしやすさから、男女を問わず幅広いユーザーに受け入れられました。

1993年12月には、軽自動車として初めて「'93-'94 RJC ニュー・カー・オブ・ザ・イヤー」を受賞しました。

「ワゴンR」はその後も改良が重ねられ、2004年から2010年まで、7年連続で国内軽自動車車名別新車新規届出台数でトップを維持し、発売から20年目にあたる2013年9月には、累計販売台数が400万台を達成しました。

1991年11月には、オープン2シーターのスポーツカー「カプチーノ」が発売されました。フロントエンジン・リアドライブ(FR)や、軽自動車初の四輪ダブルウィッシュボーン式サスペンションを採用しました。

1998年10月に、軽自動車の全長・全幅が規格改定され、居住性、安全性がアップするなど大きな変更が加えられ、「アルト」、「アルトワークス」、「ワゴンR」、「ワゴンR RR」、「ジムニー」、「Kei」の6車種を一気にフルモデルチェンジ。また1999年1月には「キャリイ」、「エブリイ」がそれぞれフルモデルチェンジとなりました。

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1990年

セルボ・モード

「アルト」で培った合理性や経済性をベースに、ハイクオリティ・スポーツ・セダンとして「セルボモード」が誕生。軽四輪の規格改定により、660㏄に大型化したエンジンには、クラス初の水冷4気筒EPIツインカム16バルブインタークーラーターターボを採用しました。(SR-Four)

丸みを帯びたデザイン、アルトワークス譲りの足回り、SR-Fourにはピレリタイヤを装着したことなどが話題を集めました。

■主要諸元

  • ●エンジン形式:水冷4サイクル4気筒/3気筒
  • ●総排気量:【3気筒】657cc【4気筒】658cc
  • ●最高出力:【3気筒】61ps/6,000rpm【4気筒】64ps/7,000rpm
  • ●最大トルク:【3気筒】9.2kg・m/3,500rpm【4気筒】8.4kg・m/3,500rpm
  • ●車両重量:650kg~730kg
  • ●発売当時価格:920,000円より

1991年

カプチーノ

自然の風を肌で感じながら、「思いのままに操縦する楽しさ」を追求するというコンセプトのもとに、全く新しい車種として開発。気分や目的に合わせて、ハードトップ、Tバールーフ、タルガトップ、フルオープンの4通りに使えるルーフ構造を採用。エンジンはF6A型ツインカムターボエンジンをフロントミッドシップに搭載しました。

カプチーノはイタリア語で「シナモン入りエスプレッソコーヒー」のこと。小さなカップに入ったちょっとクセのあるお洒落な飲物と、この小さなオープンカーのイメージを重ねました。

■主要諸元

  • ●エンジン形式:水冷4サイクル直列3気筒
  • ●総排気量:657cc
  • ●最高出力:64ps/6,500rpm
  • ●最大トルク:8.7kg・m/4,000rpm
  • ●車両重量:700kg
  • ●発売当時価格:1,458,000円

1993年

ワゴンR

1993年にデビューした初代ワゴンRは、軽自動車の大きさの中に、力強いスタイルと常識を超える大きな居住空間、多用途性、乗り降りのしやすさとそれまでにない運転のしやすさを実現。他の車と70%もの部品共通化を図りながらも合理設計に徹し、今までにない「小さなクルマ」のあり方を示唆したことが大きく評価され、1994年次RJCカー・オブ・ザ・イヤーを軽自動車で初めて受賞しました。この小さくて偉大な軽自動車は、予想をはるかに超えた販売台数で一大センセーションを巻き起こしただけでなく、同時に日本のものづくりの新しい方向も示唆しました。
*RJC:日本自動車研究者&ジャーナリスト会議

■主要諸元

  • ●エンジン形式:水冷4サイクル直列3気筒
  • ●総排気量:657cc
  • ●最高出力:55ps/7,500rpm、64ps/6,000rpm(インタークーラーターボ)
  • ●最大トルク:6.1kg・m/4,500rpm、10.0kg・m/6,000rpm(インタークーラーターボ)
  • ●車両重量:720kg~820kg
  • ●発売当時価格:798,000円より

1998年

Kei

どこにもないカタチ、走り、機能…。これまでの概念にとらわれない「ニュー・ジャンル・カー」。「軽」のイメージを超えて行動半径を広げる高い走行性能、乗り降りや見晴らしなど日常ユースでの使い勝手のよさ、次世代軽セダンを予感させる新鮮なフォルム等、「軽」らしさを大切にして実用性と高い行動能力を実現しました。1998年10月の軽自動車規格改訂にあわせて3ドアで発売。1999年に5ドア、2000年にスポーツを追加しました。

■主要諸元

  • ●エンジン形式:水冷・4サイクル・3気筒、水冷・4サイクル・3気筒インタークーラーターボ
  • ●総排気量:657cc/658cc
  • ●最高出力:55ps/6,500rpm、60ps/6,000rpm (657cc、インタークーラーターボ)、64ps/6,000rpm (658cc、インタークーラーターボ)
  • ●最大トルク:6.2kg・m/4,000rpm、8.5kg・m/4,000rpm (657cc、インタークーラーターボ)、10.8kg・m/3,500rpm (658cc、インタークーラーターボ)
  • ●車両重量:660kg~760kg
  • ●発売当時価格:718,000円より