HUSTLER LIFE

HUSTLER × TREKKING

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日差しがやさしい展望の山へ富士山と海を見に天野和明さんと行ってきました。カラーとフォルムが印象的なSUZUKI・ハスラーに乗って。

写真/加戸 昭太郎 文/挾間 みゆき 構成/ワンダーフォーゲル編集部

土砂降りだった雨もあがり、晴れあがった空はまさに山日和。パッションオレンジのボディに雨水がきらりと光るスズキ・ハスラーに乗って、海と富士山の展望が楽しめる山・浜石岳に出かけてきました。明るい車体を見ると、なんだか気分も楽しくなります。
落ち着いた足取りで歩きだした天野さん。傾斜は緩いのにどうしてゆっくりなんですか?「歩きやすくても焦りは禁物。時間をかけて歩くことでペースを維持できるんです。景色や植物も楽しめるしね」。最初は速かった私の歩調も、気がつけば地面をゆっくりと踏みしめていました。
たどり着いた山頂は、残念ながらガスの中。でもコーヒー片手に晴れ間を待っていると、見えてきました。太陽に照らされた駿河湾。白いドレスをまとった富士山は空に浮かんでいるかのよう。すごい!天野さんとふたり、しばし景色に見とれていました。
下山後は、山道具でいっぱいの荷室にバックパックと靴を戻して帰路につきます。たくさんの山道具を積んでおき、収納棚のように使えるハスラーは、登山の強い味方です。

  • イザ、出発!! 登山口に到着したら、荷物を確認し、バックパックに詰め込んで登山スタート!ついつい急ぎ足になりがちですが、地面の感触を楽しむように、ゆっくりと歩きます。
  • これ、なんだ!? 途中、茶色く丸まった木の実を発見。「これはハンノキの実で甘い香りがするよ」という天野さんの言葉に、鼻を近づけてにおいをかいでみます。濃い甘みのあるいい香り。
  • 山頂手前で… 山頂間近でペースダウン。「体力も車と同じ。いきなりアクセル全開だとエネルギーをすぐに使い果たしてしまうよね。ペース配分はしっかりと」。…はい、勉強になります。
  • コーヒーブレイク ガスに包まれた山頂で、休憩しつつ晴れ間を待ちます。そこで天野さんが取り出したのはドリップコーヒー。温かく香ばしいコーヒーで、疲れた体が休まります。
  • 晴れた!! 待つことおよそ30分。ガスが風に流され、景色が少しずつ見えてきます。群青色の鮮やかな駿河湾が広がり、背後には大きくそびえる富士山も。雲の上から飛び出して、空の中に浮いているみたい。
  • まだまだ歩けそう 名残惜しさを感じつつも山頂に別れを告げて、下山します。今度は今度はペース配分に気をつけながらゆっくりと。まだまだ歩けそう。また連れて行ってくださいね!

ハスラー×登山は相性抜群!

  • 後部座席を前倒しにすれば、広々とした収納空間に早変わり。テント、バックパック、ロープなどの登山道具も、これなら積みっぱなしでOK。荷室の床面は掃除しやすい材質なので、汚れ物もそのまま積み込める。

  • 助手席は前に倒せばテーブルとして利用できるうえ、座席下には登山靴が楽々入るアンダーボックスが。小物の収納に便利なインパネボックスやインパネフックもあり、かゆいところに手が届くアイデアが満載。

  • 地上高は4WD車で175mmと高く、わだちなど起伏のある路面も安心して走行できる。また、グリップコントロール機能でぬかるみなど滑りやすい路面での発進をサポート。未舗装路を通ることが多い天野さんも絶賛!

  • ヒルディセントコントロールをオンにすれば、急勾配を感知し自動ブレーキが作動。滑りやすい急な下り坂でもブレーキ操作をせずに一定速度(約7km/h)で降坂可能だ。ドライバーはステアリング操作に集中できる。

※ 2013年12月現在、スズキ調べ
*写真は2014年1月時点のものです。

Amano's Impression
車は重要な山道具。軽ならではの、どこへでも入っていけそうなコンパクトな車体と小回りのよさはそのままに、林道や悪路も安心して走れて荷物もたくさん積めるハスラーのような車は、登山の必需品!
初心者・初級者歓迎! おすすめ展望ハイキングコース

山梨県

大菩薩嶺

INFORMATION
アクセス 中央道勝沼ICから青梅街道(国道411号)、県道201号を経由して上日川峠へ。約18km、約30分。登山口に無料駐車場あり。
コースタイム 上日川峠(30分)福ちゃん荘(1時間)雷岩(10分)大菩薩嶺(50分)大菩薩峠(40分)福ちゃん荘(20分)上日川峠

日本百名山のひとつで、コースは短いが標高2000mを超える。2014年には、甲州市観光大使でもある天野さんが一帯の山岳地帯を「甲州アルプス」と命名。アルプスと言われるだけあって、富士山をはじめ、南アルプス、甲府盆地、奥多摩方面の絶景を一望できる。山頂から50分ほど下った先の大菩薩峠は江戸時代、甲州と武州をつなぐ要所だった。春はツツジ、秋は紅葉と四季折々の自然も見どころ。歴史に思いを馳せ、絶景と自然を堪能できる魅惑の山域。
(ハイキング適期:5月~10月)

山梨県

三つ峠

INFORMATION
アクセス 中央道河口湖ICから国道137号、県道708号を経由し、三つ峠登山口へ。約17km、約30分。登山口に駐車場あり。
コースタイム 三つ峠登山口(1時間30分)木無山(20分)開運山(1時間35分)ダルマ石(1時間5分)三つ峠駅

開運山・御巣鷹山・木無山の三山を総称して三つ峠と呼び、最高標高は1786m。多様なハイキングコースがあり、季節を問わず多くの登山者でにぎわっている。絶好の富士山展望スポットとして知られ、富士写真の大家・岡田紅陽も足しげくこの山に通った。アツモリソウなど希少な花も見られる植物の宝庫でもある。裏登山口と呼ばれる河口湖からのルートは緩やかで初級者向き。体力に自信がある人は歩きごたえのある表口登山道に挑戦してみよう。
(ハイキング適期:通年)

神奈川県

幕山~南郷山

INFORMATION
アクセス 西湘バイパス石橋料金所から国道135号を経由し幕山公園へ。約14km、約20分。幕山公園に駐車場あり。
コースタイム 幕山公園(1時間)幕山(50分)南郷山(50分)幕山(40分)幕山公園

海に近い南向きのルートで冬も比較的暖かい。標高は600m弱と低いながらも山頂から見下ろす相模湾の展望は抜群。幕山は梅の名所としても有名で、2月中旬から3月中旬にかけて紅白の梅の木約4000本が満開を迎える。美しい梅の花を楽しみながらのハイキングも気持ちがいい。
(ハイキング適期:2月下旬~5月上旬、11月下旬~12月中旬)

神奈川県

矢倉岳

INFORMATION
アクセス 東名道大井松田ICから県道78号、726号を経由して足柄万葉公園へ。約10km、約20分。足柄万葉公園に5~6台の無料駐車スペースあり。
コースタイム 足柄万葉公園(1時間)清水越(20分)矢倉岳(15分)清水越(1時間)足柄万葉公園

足柄平野から箱根の山々を見ると、形の整った三角おにぎりのような特徴的な山容が目に入る。これが、標高870mの矢倉岳。旅人を見張る櫓(やぐら)のように見えたことからこの名前が付いたとか。春は裾野に咲く桜が美しく、秋はススキの穂が一面を飾る。開放的な草原状の山頂からは富士山、丹沢山系の眺望も素晴らしく、目下には相模湾が広がる。
(ハイキング適期:通年)

写真=加戸 昭太郎、梶山 正、石丸 哲也

One Point Advice 達人指南

山はどうやって選べばいい?

まずは危険が少なく、自分の体力に見合った山を探しましょう。初めての山ならば、コースタイムは短めに設定を。少し物足りないくらいのほうがまた足を運びたくなります。山をピックアップしたら今度は情報収集。選んだ山に積雪はないか、今の季節に歩いても問題ないかを地元の観光協会に問い合わせるなどして判断します。花の名所なら春先、展望の良い山なら空気が澄む冬がおすすめです。

山ではどんなことが楽しめる?

楽しみかたは十人十色でそれぞれ違います。春先にツツジやシャクナゲなど山の花を愛でるのもいいし、景色を楽しみながらお弁当を食べることがメインでもOK。コーヒーを淹れたり、ちょっとした料理をしたりするのも楽しいです。また、あえて険しい山を選び、「心地よい疲労感に浸るのが好き」という人もいます。下山後に温泉で汗を流すのも最高ですよね。普段とは違う、非日常感を味わってみてください。

必須装備を教えて!

日帰りハイキングで最低限そろえてほしいのは、レインウェア上下と自分の足に合った登山靴、デイハイク向けの20~30Lのバックパックの3点。そしてできればヘッドランプも。レインウェアは雨具としてだけでなく、強風時に身体の冷えを防いでくれます。登山靴は足首をしっかりサポートするミドルカットかハイカットが基本。ヘッドランプは、下山が遅くなった際に重宝します。そのほか、防寒具と行動食、水分も持って行きましょう。足腰に自信がない人は負担を軽減してくれるトレッキングポールを使うのも手です。プラスアルファであると便利なのが山用バーナーとガス。山頂でお湯を沸かし、コーヒーを飲むことで贅沢なひとときが味わえますよ。

せっかく計画したのに雨…。どうすればいい?

山行中止でもいいですが、危険の少ない低山ならばあえて雨の山を体験してみてください。山で天候が変わりやすいのは当たり前。レインウェアやザックカバーを使ってみたり、滑りやすい山道を歩く練習をしてみましょう。また雨の森はひっそりとして幻想的。雨の山を散策するのも色々な発見があり、これもまた山の楽しみかたのひとつです。

Profile 天野和明 あまのかずあき

1977年、山梨県旧大和村(現・甲州市)生まれ。日本を代表するアルパインクライマーで、日本人初のローツェ※1無酸素登頂※2をはじめ、8000m峰6座登頂※3の実績を持つ。2008年には、同年代のクライマーと結成されたチーム「ギリギリボーイズ」の一員としてカランカ北壁(インド・6931m)を初登攀(ハツトウハン)※4し、「登山界のアカデミー賞」とも言われる国際ピオレドール賞※5を受賞。夏場は富士山公認ガイドとしても活動する。甲州市観光大使。

  • ※1 ローツェ…エベレストの南に連なる世界4位の高峰。標高8516m。
  • ※2 無酸素登頂…標高8000mを超えるエリアは「デス・ゾーン」と呼ばれ、酸素濃度が地上の約1/3ほどしかない。酸素ボンベなしでこのエリアに長時間滞在することはできないため、8000m峰への無酸素登頂は技術・スピード・体力を兼ね備えた一流クライマーの証である。
  • ※3 8000m峰6座登頂…世界には8000mを超える山が14座ある。そのうち6座の登頂は日本人歴代9位タイ。
    *ただし、天野さんは8000m峰に多く登ることを目指しているのではなく、難しいルートを岩や自然にダメージを与えずに登る「美しいクライミング」を志向している。
  • ※4 初登攀…岩壁や氷壁を登ることを「登攀」と呼ぶ。カランカ北壁は岩と氷、雪が交じった標高差1800mの絶壁で、欧米の有力クライマーが何度も敗退を繰り返していた難ルート。
  • ※5 国際ピオレドール賞…フランスの登山誌が主催する国際的な賞。困難な登攀成功の偉業を称えるもので、登山界最高の栄誉とされる。「ピオレドール」は「金のピッケル」の意味。