プレスとは、鉄板から、ルーフ（天井）、ボンネット、ドアなど自動車の車体部品をつくる工程のことをいいます。まずコイル状（コイルじょう= テープや包帯のように巻いてあるじょうたい）の鉄板を引き出し、あらかじめ決めておいた寸法に合わせて切断し、その鉄板を鉄板自動プレス機で型押しすると、屋根やボンネットなどの形をした部品になります。最大のプレス機は、その型押しする力が5,600トンもあります。また、この時にあまった鉄板は、さらに小さな部品をつくるために利用したり、スズキの大須賀（おおすか）工場でとかして、別の部品に生まれ変わります。