対処すべき課題

1.会社の経営の基本方針

 当社グループは、「消費者の立場になって価値ある製品を作ろう」を社是の第一に掲げてきました。今後もお客様に喜ばれる真の価値ある製品づくりに努めてまいります。

 「小さなクルマ、大きな未来。」をスローガンに、お客様の求める小さなクルマづくり、地球環境にやさしい製品づくりに邁進いたします。

 あらゆる面で「小さく・少なく・軽く・短く・美しく」を徹底し、ムダのない効率的な健全経営に取り組んでまいります。

2.対処すべき課題

 自動車産業を取り巻く経営環境は100年に一度とも言われる大変革の時代を迎えており、今後、長期展望に立って、環境・安全などの研究開発、インドを中心とした成長投資の加速が必要になってきております。

 そのような中、当社は、以下の課題に取り組んでまいります。

<品質>
 当社グループは、お客様の安全・安心を最優先に考え、高品質でお客様に安心してお使いいただける製品の開発・生産とアフターサービスの提供に努めております。
 今後とも、お客様の求める品質を的確に捉えながら、全部門が品質意識を緩めることなく活動し、お客様が引き続き安心して製品をお使いいただけるように全力を尽くしてまいります。

<商品と研究開発>
 商品につきましては、お客様の期待を超える価値をもつ独創的な商品を引き続き投入してまいります。
 研究開発につきましては、環境問題への配慮が企業に求められておりますが、エンジン熱効率の改善、ハイブリッド車の効率化、EV開発など環境技術と低燃費化技術に取り組んでまいります。また、自動車を取り巻く環境も変化してきており、安全技術はもとより、コネクティッドなど情報通信技術にも取り組んでまいります。

<生産>
 生産につきましては、安全第一の工場を実現するための教育や安全設備導入などを強化しつつ、製造品質の向上を図るとともに、世界最適生産体制の構築に努めてまいります。
 特にインドでは旺盛な需要に対応すべくグジャラート工場など生産能力の拡充を進めてまいります。

<販売・サービス>
 世界各国、各地域において、販売網・サービス網の強化に取り組んでまいります。
 日本の四輪販売においては、直販力の強化と代理店拠点の拡充を進めてまいります。
 インドでは乗用車市場で過半数のシェアを獲得しておりますが、これに慢心することなく、販売網・サービス網のさらなる強化に取り組んでまいります。

<四輪事業>
 日本はグローバル車開発の要、生産の基盤と位置付けております。
 商品戦略としては、軽、A、Bセグメントに集中し、拡大する世界の小型車市場に対応してまいります。
 地域戦略としては、日本、インド、インドネシア、パキスタンなど引き続きアジアを主力に事業基盤を強化してまいります。

<二輪事業>
 「150cc以上」「バックボーン」「スポーツ」のカテゴリーに注力することを基本に、大排気量車から小排気量車までシリーズ化を行い、一貫したスズキブランドの強化を行っております。
 これに加えて、成長市場インドでの「スクーター」強化、アセアン生産モデルの域内外への展開による稼働率改善、浜松工場への開発~生産~営業の集約など、引き続き緊張感を持って経営改善を進めることにより、黒字体質の定着を目指してまいります。

<マリン事業>
 大型4ストローク船外機の強化、充実を図り、プレジャー市場、業務市場の開拓を進め、「THE ULTIMATE 4-STROKE OUTBOARD」のブランドスローガンのもと、世界一の4ストローク船外機ブランドを構築してまいります。

<ESG(環境、社会、ガバナンス)の取り組み強化>
 「環境」につきましては、「スズキ環境計画2020」を推進し、環境技術の開発と普及、CO2排出量の削減に取り組んでまいります。
 「社会」につきましては、ステークホルダーの期待に応えるよう、製品の安全・品質、地域社会への貢献、人への投資、人財育成、労働安全に加え、社会的要請の高まる人権問題につきましても取り組んでまいります。
 「ガバナンス」につきましては、コーポレートガバナンス・コンプライアンス体制を推進し、マネジメント体制、法令遵守への取り組みを強化してまいります。
 環境、社会、ガバナンスの各課題に積極的に取り組み、世界中のお客様に愛され、信頼されるグループを目指します。

 当社グループは、今後とも長期展望に立ち、成長のための投資と経営基盤の強化とのバランスをとりながら、企業価値の向上に向けた取り組みを着実に進めてまいります。

2018/06/28 12:00:00 +0900
外部サイトへ移動します 移動 ×