2016年9月20日

スズキ、新型船外機をジェノバボートショーで発表

クラス初のプロペラ正/逆回転統合モデル
「DF175AP/DF150AP」

DF175AP

スズキ株式会社は、2016年9月20日からイタリアのジェノバで開催されている「ジェノバ国際ボートショー」にて、150~175馬力クラスの船外機としては世界初(*)となる、プロペラの正/逆回転を可能とした新型の大型船外機「DF175AP」と「DF150AP」を発表した。

(*)2016年9月時点・スズキ調べ

「DF175AP」、「DF150AP」は、大型4ストローク船外機の開発に実績を持つスズキの先進的エンジンコントロール技術の粋を盛り込み、傑出したパワーと性能を発揮する排気量2,867cc、直列4気筒DOHCエンジンを搭載したコンパクトで、燃費性能に優れた新型船外機である。

「DF175AP」、「DF150AP」の特長

  • ギアシフトモードを、レギュラーローテーションとプロペラの回転方向を逆転させたカウンターローテーションに切り替えられる、世界初の新技術「スズキ・セレクティブ・ローテーション」をこのクラスに初採用。船外機をボートに複数掛ける際、ギアシフトモードを変更し、反回転プロペラをセットするだけで、同じ船外機をカウンターローテーション仕様にできる。
  • 従来の制御ケーブルから摩擦や抵抗などの機械的な要因を排除し、電子配線に置き換えた高度なコンピュータ制御のコントロールシステムである「スズキ・プレシジョン・コントロール」により常にスムーズで確実なシフト操作と、素早く正確なスロットルコントロールを実現。 「リーンバーン制御システム」との組み合わせにより、低速からクルージング領域まで広範囲な回転域にわたって大幅な燃費向上を実現した。
  • 10.2:1の圧縮比により、最大トルクが向上するとともに優れた加速性能を発揮。
  • 「セミダイレクト・エアインテークシステム」により、燃焼室に送る空気温度の上昇を抑制し、燃焼効率を向上させた。 またO2センサーとノックセンサーが燃焼効率を最適化し、エンジン回転をより安定させる。

(以下、従来のDF150、DF175と共通の特長)

  • 排気量2,867㏄の直列4気筒DOHCエンジンを搭載。
  • 「カウンターバランスシステム」と「スラストマウントシステム」により、大変スムーズなエンジン操作が可能。またエアインテーク・リゾネータの採用により抜群の静粛性を実現。
  • スズキ独自の「オフセット・ドライブシャフト機構」により操舵性を安定させ、エンジンのコンパクト化と振動の低減を高い次元で実現。

「DF175AP」、「DF150AP」は、日本の豊川工場にて生産され、欧州では2016年10月より販売を開始し、その後世界各国で順次発売していく。
ジェノバボートショーにはこの他に、DF2.5からDF300APまでのフルラインアップを展示している。

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