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2004年5月21日


全く新しいコンセプトとデザインのコンセプトモデル
電動車いす「TM−30C」を開発


TM−30C

 スズキ株式会社は、全く新しいコンセプトとデザインで設計したコンセプトモデル 電動車いす「TM−30C」を開発し、5月23〜24日に浜松市で開催される「TRANSED2004 EXPO」(主催:(社)土木学会/TRANSED2004実行委員会)で公開する。

 スズキは日本の電動車椅子メーカーのパイオニアとして、1974年に「モーターチェアーZ600型」を発売、1985年には主に高齢者を対象とした屋外移動用の電動車いす「セニアカー」を発売している。「TM−30C」は、スズキの電動車いす販売30周年を記念して開発した。
 「TM−30C」の開発コンセプトは、「室内での移動から自宅周辺のショッピング等、気軽に出かけることのできるモーターチェア」で、高齢者や軽度の障害を持つ方を対象とした。
 スズキの販売する電動車いすは、主に屋外移動用のハンドルで操舵する「セニアカー」と、屋内、屋外で使用しジョイスティック(レバー)で前後左右に方向転換する「モーターチェア」「カインドチェア」がある。「TM−30C」はハンドル操作とレバー操作の特長を融合させた新しい操作方法を開発し、さらに乗降性に配慮したスタンドアシスト機構の開発、前輪駆動方式の採用 等の新機構を取り入れた。また新機構の採用に合わせ、機体のデザインも従来にない斬新で未来的なデザインを採用した。


コンセプトモデル 電動車いす「TM−30C」の主な特長
  (1) 斬新な機体構成と明るく楽しいイメージのデザイン
機体全体をカバーで覆い、大径20インチの大型区動輪と前輪駆動方式を採用した斬新な機体構成とした。機構がカバーされているため、汚れにくく掃除もしやすい。
機体全体をカバーで覆い、利用者を優しく包み込む明るく楽しいイメージのデザインを採用した。シートの周りには、アームレストと操作装置、ガードを一体化した「ループガード」を採用した。
公共施設や室内、街中で違和感がなく、ファッション性が高いデザインを採用した。
  (2) 新機構の操作装置、乗降機構を開発
ループガードに設置した操作装置は、ハンドル型の電子制御ステアリングを採用した。ハンドルタイプの操作のしやすさと、ステアリングシャフトのない電子制御方式の軽快感の高いデザインを両立した。
乗降時に車体が傾斜し、乗降をしやすくするスタンドアシスト機構を採用した。