2010年9月24日

スズキ、電動スクーター「e-Let's」を開発
製品化に向けて公道走行調査を開始

電動スクーター「e-Let's」

スズキ株式会社が開発を進めてきた電動スクーターの試作車「e-Let's」が完成し、公道走行調査を開始する。9月21日に第一種原付自転車の届出を行い、ナンバーを取得したことで公道走行が可能となった。今後、様々な走行データを収集し製品化に向けた開発を進める。

「e-Let's」は、第一種原付自転車「Let's4バスケット」をベースに開発した試作車である。小型・軽量な車体に、回生充電が可能な高性能インホイールモーターとリチウムイオン電池、充電器システムを搭載しながらも、ガソリンエンジン搭載車と同等の車両重量とした。電動スクーターならではの滑らかな加速と軽快な走りに加え、低騒音、低振動、排出ガスゼロの高い環境性能を実現している。充電は家庭用の100Vを使用し、1回の充電(約4時間)で約30kmの走行(30km/h定地走行時)を可能としている。

なお、スズキは今秋より、独自に行う公道走行調査に加え、静岡県浜松市が中心となり地域の産学官で構成された「はままつ次世代環境車社会実験協議会」の走行実証実験に「e-Let's」で参加する。

電動スクーターの試作車「e-Let's」の概要

全長×全幅×全高 1,665mm×600mm×983mm
車両重量 74kg(バッテリー装着時)
乗車定員 1人
モーター 交流同期電動機
定格出力 0.6kW未満
航続距離 30km(30km/h定地走行時)
充電所要時間 約4時間/100V
バッテリー種類 リチウムイオン電池
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