2016年6月1日
自動車リサイクル法に基づく
2015年度再資源化等の実績について
スズキ株式会社（以下スズキ）は6月1日、自動車リサイクル法＊1に基づき、2015年度（2015年4月～2016年3月）の特定再資源化物品（自動車シュレッダーダスト：以下ASR、エアバッグ類、フロン類）に関する再資源化等実績を公表した。
スズキは、自動車リサイクル法により自動車製造業者等に義務付けられている特定再資源化物品について、お客様から預託を受けたリサイクル料金により適正処理・再資源化を推進し、その責務を果たしている。
エアバッグ類、フロン類については、一般社団法人自動車再資源化協力機構、ASRについては、自動車破砕残さリサイクル促進チーム「ART（Automobile shredder residue Recycling promotion Team、呼称：エイ・アール・ティー）」＊2に処理を委託し、特定再資源化物品のリサイクルを適正、円滑かつ効率的に実施している。
スズキが、2015年度の再資源化等に要した費用の総額は27億5,332万円、資金管理法人から払い渡しを受けた預託金は31億5,991万円、収支は4億659万円の黒字となった。なお、2004年度からの累計収支は15億2,499万円の黒字であり、今後も中長期的に全体の収支バランスが取れるよう取り組んでいく。特定再資源化物品の実績については以下の通り。
ASR
- ASRの引取量は50,558.1t、取り扱った使用済み自動車は399,409台だった。
- 再資源化率は実績値97.3％、2015年度法定基準値である70％を2008年度から継続して上回った。
エアバッグ類
- エアバッグ類の引取総個数は837,197個、引き取ったエアバッグ類にかかわる使用済み自動車は211,417台だった。
- 再資源化率は実績値93.2％、法定基準値85％を上回った。
フロン類
- フロン類の回収量は86,880.7kg、取り扱った使用済み自動車は346,631台だった。
- ＊1 正式名称は「使用済自動車の再資源化等に関する法律」
- ＊2 いすゞ自動車、自動車リサイクル促進センター、ジャガー・ランドローバー・ジャパン、スズキ、日産自動車、フォード・ジャパン、富士重工業、ボルボ・カー・ジャパン、マツダ、三菱自動車工業、三菱ふそうトラック・バス、メルセデス･ベンツ日本、UDトラックスが提携している。
2015年度 再資源化等の実績
対象期間
2015年4月1日～2016年3月31日
| ASR※1 | 2015年度実績 | 前年比較 | （参考）2014年度実績 | ||
|---|---|---|---|---|---|
| ASR引取総重量 / 使用済み自動車台数 | 50,558.1t / 399,409台 | -1,321.6t / -17,038台 | 51,879.7t / 416,447台 | ||
ASR引取重量 / 使用済み自動車台数 |
48,097.3t / 380,412台 | -1,526.5t / -18,285台 | 49,623.8t / 398,697台 | ||
ASRリサイクル施設※2への投入ASR重量 |
48,097.3t | -1,526.5t | 49,623.8t | ||
| ASRリサイクル施設で生じた 当該ASR由来の廃棄物重量  |
1,281.8t | -120.8t | 1,402.6t | ||
| 委託全部再資源化※3 委託全部再資源化で全部利用者に引き渡した ASR相当重量  / 使用済み自動車台数 |
2,460.8t / 18,997台 | 204.9t / 1,247台 | 2,255.9t / 17,750台 | ||
委託全部利用したASR相当重量 |
2,460.8t | 204.9t | 2,255.9t | ||
| 委託全部利用者で生じた 当該使用済み自動車由来の廃棄物重量  |
71.6t | 34.7t | 36.9t | ||
| エアバッグ類（ガス発生器） | 2015年度実績 | 前年比較 | （参考）2014年度実績 | |
|---|---|---|---|---|
| 引取回収個数 / 使用済み自動車台数 | 837,197個 / 211,417台 | 85,256個 / 16,955台 | 751,941個 / 194,462台 | |
| 取外回収処理個数 / 使用済み自動車台数 | 92,223個 / 28,565台 | 11,534個 /1,067台 | 80,689個 / 27,498台 | |
| 車上作動処理個数 / 使用済み自動車台数 | 744,974個 / 181,748台 | 73,722個 / 15,581台 | 671,252個 / 166,167台 | |
| 一部取外回収・一部車上作動処理台数 | 1,104台 | 307台 | 797台 | |
引取総重量 |
59,422.6kg | 4,405.2kg | 55,017.4kg | |
再資源化重量 |
55,372.9kg | 3,758.4kg | 51,614.5kg | |
| フロン類 | 2015年度実績 | 前年比較 | （参考）2014年度実績 | |
|---|---|---|---|---|
| フロン類引取量 / 使用済み自動車台数 | 86,880.7kg / 346,631台 | -6,750.9kg / -15,218台 | 93,631.6kg / 361,849台 | |
| CFC引取量 / 使用済み自動車台数 | 859.0kg / 4,677台 | -382.2kg / -1,917台 | 1,241.2kg / 6,594台 | |
| HFC引取量 / 使用済み自動車台数 | 86,021.6kg / 341,954台 | -6,368.8kg / -13,301台 | 92,390.4kg / 355,255台 | |
基準の遵守状況
| 基準値 | 15年度実績値 | 14年度実績値 | |
|---|---|---|---|
| ASR再資源化率 再資源化率＝〔（ －）＋（－）〕／（＋） |
70％以上※4 | 97.3％ | 97.2％ |
| エアバッグ類再資源化率 再資源化率＝ ／ |
85％以上 | 93.2％ | 93.8％ |
- ※1 Automobile Shredder Residue（自動車シュレッダーダスト）
- ※2 自動車リサイクル法第28条で主務大臣の認定を取得したASR指定引取場所のうち、施行規則第26条に定める基準に適合した施設（基準適合施設）を示す
- ※3 自動車リサイクル法第31条で主務大臣の認定を所得した、全部再資源化業務委託先（解体事業者、プレス・せん断処理業者）と委託全部利用者（電炉・転炉等）で、ASRを生じさせないで使用済自動車を再資源化する仕組み
- ※4 ASR再資源化率の基準値は2015年度以降70％以上
収支（資金管理法人から払い渡しを受けた預託金及び再資源化に要した費用）
| 項目 | 合計 | |||||
|---|---|---|---|---|---|---|
| 内フロン類 | 内エアバッグ類 | 内ASR | ||||
| 収 入 |
払渡を受けた預託金【A】 | 3,159,912,682円 | 809,623,602円 | 540,039,014円 | 1,810,250,066円 | |
| 内 預託金利分【B】 | 319,649,162円 | - | ||||
| 支 出 |
再資源化等に要した費用【C】 | -2,753,323,574円 | -616,845,560円 | -472,670,188円 | -1,663,807,826円 | |
| 内 社内費用（人件費）【D】 | -14,954,005円 | - | ||||
| 内 社内費用（システム費）【D】 | -183,304円 | - | ||||
| 収支【E】（【E】＝【A】＋【C】） | 406,589,108円 | - | ||||
（参考）再資源化等の運営に要したメーカー負担金とメーカーとしてのリサイクル全体収支
| 自動車リサイクル促進センターの 運営関連費用【F】 |
-70,653,110円 | - | |||
| ASRリサイクル関連費用【G】 | -40,204,997円 | - | |||
| 合計【H】（【H】＝【F】＋【G】) | -110,858,107円 | - | |||
| メーカーとしての リサイクル全体収支【I】 （【I】＝【E】＋【H】） |
295,731,001 | - | |||
スズキは、ART（自動車破砕残さリサイクル促進チーム）を結成しASRの再資源化等を実施しています。
ARTとしての実績、リサイクル施設の基準適合状況はARTのホームページ（http://www.asrrt.jp）を参照願います。
