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2017年6月20日

自動車リサイクル法に基づく
2016年度再資源化等の実績について

スズキ株式会社(以下スズキ)は本日、自動車リサイクル法*1に基づき、2016年度(2016年4月~2017年3月)の特定再資源化物品(自動車シュレッダーダスト:以下ASR、エアバッグ類、フロン類)に関する再資源化等実績を公表した。

スズキは、自動車リサイクル法により自動車製造業者等に義務付けられている特定再資源化物品について、お客様から預託を受けたリサイクル料金により適正処理・再資源化を推進し、その責務を果たしている。
エアバッグ類、フロン類については、一般社団法人自動車再資源化協力機構、ASRについては、自動車破砕残さリサイクル促進チーム「ART(Automobile shredder residue Recycling promotion Team、呼称:エイ・アール・ティー)」*2に処理を委託し、特定再資源化物品のリサイクルを適正、円滑かつ効率的に実施している。

スズキが、2016年度の再資源化等に要した費用の総額は27億7,420万円、資金管理法人から払い渡しを受けた預託金は32億4,673万円、収支は4億7,253万円の黒字となった。今後も中長期的に全体の収支バランスが取れるよう取り組んでいく。

特定再資源化物品の実績については以下の通り。

①ASR

  • ASRの引取量は50,600.3t、取り扱った使用済み自動車は392,998台。
  • 再資源化率は実績値97.7%、2015年度以降の法定基準値70%を2008年度から継続して上回った。

②エアバッグ類

  • エアバッグ類の引取総個数は951,445個、引き取ったエアバッグ類にかかわる使用済み自動車は234,442台。
  • 再資源化率は実績値93.5%、法定基準値85%を上回った。

③フロン類

  • フロン類の回収量は83,816.7kg、取り扱った使用済み自動車は345,239台。
  • *1 正式名称は「使用済自動車の再資源化等に関する法律」
  • *2 いすゞ自動車、自動車リサイクル促進センター、ジャガー・ランドローバー・ジャパン、スズキ、日産自動車、ボルボ・カー・ジャパン、マツダ、三菱自動車工業、三菱ふそうトラック・バス、メルセデス・ベンツ日本、FCAジャパン、SUBARU、UDトラックスが提携している。

2016年度 再資源化等の実績

対象期間

2016年4月1日 ~ 2017年3月31日

ASR※1 2016年度実績 前年比較 (参考)2015年度実績
ASR引取総重量 / 使用済み自動車台数 50,600.3t /
392,998台
42.2t /
-6,411台
50,558.1t /
399,409台
  ASR引取重量① / 使用済み自動車台数 48,346.1t /
375,906台
248.8t /
-4,506台
48,097.3t /
380,412台
  ASRリサイクル施設※2への投入ASR重量② 48,346.1t 248.8t 48,097.3t
ASRリサイクル施設で生じた
当該ASR由来の廃棄物重量③
1,091.7t -190.1t 1,281.8t
委託全部再資源化※3
委託全部再資源化で全部利用者に引き渡した
ASR相当重量④ / 使用済み自動車台数
2,254.2t /
17,092台
-206.6t /
-1,905台
2,460.8t /
18,997台
  委託全部利用したASR相当重量⑤ 2,254.2t -206.6t 2,460.8t
委託全部利用者で生じた
当該使用済み自動車由来の廃棄物重量⑥
71.1t -0.5t 71.6t
エアバッグ類(ガス発生器) 2016年度実績 前年比較 (参考)2015年度実績
引取回収個数 / 使用済み自動車台数 951,445個 /
234,442台
114,248個 /
23,025台
837,197 個 /
211,417台
  取外回収処理個数 / 使用済み自動車台数 111,492個 /
31,646台
19,269個 /
3,081台
92,223個 /
28,565台
車上作動処理個数 / 使用済み自動車台数 839,953個 /
201,414台
94,979個 /
19,666台
744,974個 /
181,748台
一部取外回収・一部車上作動処理台数 1,382台 278台 1,104台
引取総重量⑦ 68,389.4kg 8,966.8kg 59,422.6kg
  再資源化重量⑧ 63,959.1kg 8,586.2kg 55,372.9kg
フロン類 2016年度実績 前年比較 (参考)2015年度実績
フロン類引取量 / 使用済み自動車台数 83,816.7kg /
345,239台
-3,064.0kg /
-1,392台
86,880.7kg /
346,631台
  CFC引取量 / 使用済み自動車台数 500.7kg /
3,253台
-358.3kg /
-1,424台
859.0kg /
4,677台
HFC引取量 / 使用済み自動車台数 83,316.0kg /
341,986台
-2,705.6kg /
32台
86,021.6kg /
341,954台

基準の遵守状況

  基準値 16年度実績値 15年度実績値
ASR再資源化率
再資源化率=〔(②-③)+(⑤-⑥)〕/(①+④)
70%以上※4 97.7% 97.3%
エアバッグ類再資源化率
再資源化率=⑧/⑦
85%以上 93.5% 93.2%
  • ※1 Automobile Shredder Residue(自動車シュレッダーダスト)
  • ※2 自動車リサイクル法第28条で主務大臣の認定を取得したASR指定引取場所のうち、施行規則第26条に定める基準に適合した施設(基準適合施設)を示す
  • ※3 自動車リサイクル法第31条で主務大臣の認定を所得した、全部再資源化業務委託先(解体事業者、プレス・せん断処理業者)と委託全部利用者(電炉・転炉等)で、ASRを生じさせないで使用済自動車を再資源化する仕組み
  • ※4 ASR再資源化率の基準値は2015年度以降70%以上

収支(資金管理法人から払い渡しを受けた預託金及び再資源化に要した費用)

項目 合計  
内フロン類 内エアバッグ類 内ASR

払渡を受けた預託金【A】 3,246,727,127円 813,148,464円 606,626,233円 1,826,952,430円
  内 預託金利分【B】 353,227,227円 -

再資源化等に要した費用【C】 2,774,202,105円 606,621,887円 535,516,681円 1,632,063,537円
  内 社内費用(人件費)【D】 18,846,207円 -
  内 社内費用(システム費)【D】 198,770円 -
収支【E】(【E】=【A】-【C】) 472,525,022円 -

(参考)再資源化等の運営に要したメーカー負担金とメーカーとしてのリサイクル全体収支

  自動車リサイクル促進センターの
運営関連費用【F】
69,934,024円 -
ASRリサイクル関連費用【G】 36,362,339円 -
合計【H】(【H】=【F】+【G】) 106,296,363円 -
メーカーとしての
リサイクル全体収支【I】
(【I】=【E】-【H】)
366,228,659円 -

スズキは、ART(自動車破砕残さリサイクル促進チーム)を結成しASRの再資源化等を実施しています。
ARTとしての実績、リサイクル施設の基準適合状況はARTのホームページ(http://www.asrrt.jp)を参照願います。