鋳鉄溶解炉におけるノロ取りロボット
スズキ株式会社は、一般財団法人 素形材センタ―が主催する「第33回素形材産業技術賞」において、スズキが取り組んだ「ロボットによる鋳鉄溶解炉のノロ取り作業自動化技術の開発」により「一般財団法人 素形材センタ―会長賞」を受賞した。
ノロとは溶解炉で発生する酸化不純物であり、鋳鉄製品の品質を維持するために取り除く必要がある。しかし粘性が一様でなく不定形のため、従来は熟練した作業者が鉄の棒に絡めて直接取り除いていたが、作業者の負荷が大きいノロ取り作業について社内プロジェクトチームを結成し、ロボットによるノロ取り作業の自動化技術を開発した。2016年8月より大須賀工場の鋳鉄溶解炉で稼働している。今後はノロ取り以外の溶解作業を自動化するなど、作業者の安全を守る技術開発に取り組んでいく。
【受賞名】 | 「第33回素形材産業技術賞」の「一般財団法人 素形材センター会長賞」 | |
【受賞内容】 | 「ロボットによる鋳鉄溶解炉のノロ取り作業自動化技術の開発」 | |
【受賞者】 | 開発代表者 スズキ株式会社 |
|
共同開発者 スズキ株式会社 |
|
一般財団法人 素形材センタ―は、素形材に係わる唯一の財団法人として、素形材に関する技術の試験・研究・その他、素形材産業の振興に関する共通的施策を推進し、素形材産業の総合的な発展を図る団体である。
※「素形材」とは、素材に熱や力が加えられ、形が与えられた部品や部材のことを指す。
一般財団法人 素形材センタ― HP:http://www.sokeizai.or.jp/