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2018年6月20日

自動車リサイクル法に基づく
2017年度再資源化等の実績について

スズキ株式会社(以下スズキ)は本日、自動車リサイクル法*1に基づき、2017年度(2017年4月~2018年3月)の特定再資源化物品(自動車シュレッダーダスト:以下ASR、エアバッグ類、フロン類)に関する再資源化等実績を公表した。

スズキは、自動車リサイクル法により自動車製造業者等に義務付けられている特定再資源化物品について、お客様から預託を受けたリサイクル料金により適正処理・再資源化を推進し、その責務を果たしている。
エアバッグ類、フロン類については、一般社団法人自動車再資源化協力機構、ASRについては、自動車破砕残さリサイクル促進チーム「ART(Automobile shredder residue Recycling promotion Team、呼称:エイ・アール・ティー)」*2に処理を委託し、特定再資源化物品のリサイクルを適正、円滑かつ効率的に実施している。

スズキが、2017年度の再資源化等に要した費用の総額は31億6,179万円、資金管理法人から払い渡しを受けた預託金は37億1,371万円、収支は5億5,192万円の黒字となった。
なお、2017年度収支から、自動車リサイクル推進のために公益財団法人自動車リサイクル高度化財団とリサイクル高度化事業実施に合計4億6,000万円を拠出した。
また、再資源化に要した費用の他に、自動車リサイクル促進センターの運営関連費用やASRリサイクル関連費用9,762万円を負担している。
今後も中長期的に全体の収支バランスが取れるよう取り組んでいく。

特定再資源化物品の実績については以下の通り。

①ASR

  • ASRの引取量は55,421.6t、取り扱った使用済み自動車は423,356台。
  • 再資源化率は実績値98.1%、2015年度以降の法定基準値70%を2008年度から継続して上回った。

②エアバッグ類

  • エアバッグ類の引取総個数は1,203,300個、引き取ったエアバッグ類にかかわる使用済み自動車は289,377台。
  • 再資源化率は実績値93.8%、法定基準値85%を上回った。

③フロン類

  • フロン類の回収量は90,562.1kg、取り扱った使用済み自動車は394,146台。
  • *1 正式名称は「使用済自動車の再資源化等に関する法律」
  • *2 いすゞ自動車、自動車リサイクル促進センター、ジャガー・ランドローバー・ジャパン、スズキ、日産自動車、ボルボ・カー・ジャパン、マツダ、三菱自動車工業、三菱ふそうトラック・バス、メルセデス・ベンツ日本、FCAジャパン、SUBARU、UDトラックスが提携している。

2017年度 再資源化等の実績

対象期間

2017年4月1日 ~ 2018年3月31日

ASR※1 2017年度実績 前年比較 (参考)2016年度実績
ASR引取総重量 / 使用済み自動車台数 55,421.6t /
423,356台
4,821.3t /
30,358台
50,600.3t /
392,998台
  ASR引取重量① / 使用済み自動車台数 52,974.3t /
405,097台
4,628.2t /
29,191台
48,346.1t /
375,906台
  ASRリサイクル施設※2への投入ASR重量② 52,974.3t 4,628.2t 48,346.1t
ASRリサイクル施設で生じた
当該ASR由来の廃棄物重量③
938.9t -152.8t 1,091.7t
委託全部再資源化※3
委託全部再資源化で全部利用者に引き渡した
ASR相当重量④ / 使用済み自動車台数
2,447.2t /
18,259台
193.0t /
1,167台
2,254.2t /
17,092台
  委託全部利用したASR相当重量⑤ 2,447.2t 193.0t 2,254.2t
委託全部利用者で生じた
当該使用済み自動車由来の廃棄物重量⑥
94.5t 23.4t 71.1t
エアバッグ類(ガス発生器) 2017年度実績 前年比較 (参考)2016年度実績
引取回収個数 / 使用済み自動車台数 1,203,300個 /
289,377台
251,855個 /
54,935台
951,445個 /
234,442台
  取外回収処理個数 / 使用済み自動車台数 146,076個 /
39,214台
34,584個 /
7,568台
111,492個 /
31,646台
車上作動処理個数 / 使用済み自動車台数 1,057,224個 /
248,702台
217,271個 /
47,288台
839,953個 /
201,414台
一部取外回収・一部車上作動処理台数 1,461台 79台 1,382台
引取総重量⑦ 87,513.6kg 19,124.2kg 68,389.4kg
  再資源化重量⑧ 82,097.3kg 18,138.2kg 63,959.1kg
フロン類 2017年度実績 前年比較 (参考)2016年度実績
フロン類引取量 / 使用済み自動車台数 90,562.1kg /
394,146台
6,745.4kg /
48,907台
83,816.7kg /
345,239台
  CFC引取量 / 使用済み自動車台数 446.7kg /
4,824台
-54.0kg /
1,571台
500.7kg /
3,253台
HFC引取量 / 使用済み自動車台数 90,115.4kg /
389,322台
6,799.4kg /
47,336台
83,316.0kg /
341,986台

基準の遵守状況

  基準値 2017年度実績値 2016年度実績値
ASR再資源化率
再資源化率=〔(②-③)+(⑤-⑥)〕/(①+④)
70%以上※4 98.1% 97.7%
エアバッグ類再資源化率
再資源化率=⑧/⑦
85%以上 93.8% 93.5%
  • ※1 Automobile Shredder Residue(自動車シュレッダーダスト)
  • ※2 自動車リサイクル法第28条で主務大臣の認定を取得したASR指定引取場所のうち、施行規則第26条に定める基準に適合した施設(基準適合施設)を示す
  • ※3 自動車リサイクル法第31条で主務大臣の認定を所得した、全部再資源化業務委託先(解体事業者、プレス・せん断処理業者)と委託全部利用者(電炉・転炉等)で、ASRを生じさせないで使用済自動車を再資源化する仕組み
  • ※4 ASR再資源化率の基準値は2015年度以降70%以上

収支(資金管理法人から払い渡しを受けた預託金及び再資源化に要した費用)

項目 合計  
内フロン類 内エアバッグ類 内ASR

払渡を受けた預託金【A】 3,713,710,215円 935,022,051円 755,104,644円 2,023,583,520円
  内 預託金利分 430,220,985円 -

再資源化等に要した費用【B】 3,161,792,478円 671,789,384円 670,267,861円 1,819,735,233円
  内 社内費用(人件費) 24,482,253円 -
  内 社内費用(システム費) 18,490,953円 -
収支【C】(【C】=【A】-【B】) 551,917,737円 -

(参考1)2017年度リサイクル収支から拠出の費用

公益財団法人自動車リサイクル高度化財団※5
への拠出【D】
450,000,000円 -
リサイクル高度化事業実施【E】 10,000,000円 -
合計【F】(【F】=【D】+【E】) 460,000,000円 -
拠出後の収支【G】(【G】=【C】-【F】) 91,917,737円 -
  • ※5 公益財団法人自動車リサイクル高度化財団についてはホームページをご覧ください。(https://j-far.or.jp

(参考2)リサイクル高度化事業実施の内容

事業名 拠出先 金額
自動車リサイクルの高度化につながる科学技術研究助成 公益財団法人スズキ財団※6 10,000,000円
  • ※6 公益財団法人スズキ財団についてはホームページをご覧ください。(http://www.suzukifound.jp

(参考3)再資源化等の運営に要したメーカー負担金とメーカーとしてのリサイクル全体収支

  自動車リサイクル促進センターの
運営関連費用【H】
60,266,276円 -
ASRリサイクル関連費用【I】 37,356,407円 -
合計【J】(【J】=【H】+【I】) 97,622,683円 -
メーカーとしてのリサイクル全体収支【K】
(【K】=【G】-【J】)
-5,704,946円 -