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2000年8月1日



電動3・4輪車「スズキ セニアカー」の輸送用パッケージが、
日本パッケージングコンテストで「ロジスティクス賞」を受賞

リサイクル性に優れ、軽量・コンパクトで作業性の良いオール紙製の輸送用パッケージを開発



 スズキ株式会社の販売する電動3・4輪車「セニアカー」※1の輸送用パッケージ(メーカーから代理店に輸送するための個別包装) が、「2000日本パッケージングコンテスト」※2(主催:社団法人 日本包装技術協会)において、優れた包装に贈られる「ロジスティクス賞」を受賞した。この輸送用パッケージは、木材を使用しないオール紙製でリサイクル性に優れ、また、従来のものよりも大幅にコンパクト化し輸送・物流のエネルギーとコストを低減、さらに開梱時の作業性にも優れたパッケージである。表彰式は、10月6日に東京ビッグサイトで開催される「2000東京国際包装展 (東京パック2000)」の会場で行われ、受賞したパッケージは包装展に展示される予定である。

「ロジスティクス賞」を受賞した「セニアカー」 輸送用パッケージ
「ロジスティクス賞」を受賞した「セニアカー」 輸送用パッケージ

電動3・4輪車「スズキ セニアカー」輸送用パッケージの特長
従来のパッケージの問題
セニアカーは総重量82〜99kgと重量物であるため、従来のパッケージでは木材パレットにセニアカーを載せ、段ボールで上部と側面を囲う梱包であった。このため、開梱後のパッケージは、処分の際に紙と木材に分別する必要があり、さらに木材は廃棄処分しなければならないという問題もあった。また、代理店での開梱時にセニアカーを一旦持ち上げてから降ろす必要があり、作業性にも問題があった。
受賞したパッケージの特長
パッケージ全体をリサイクルできるオール紙製を実現した。紙製でありながら、構造の工夫により、重量物であるセニアカーを傷付けず運ぶことができ、フォーク搬送作業にも対応できる構造と強度を確保した。
オール紙製としたことで木材(針葉樹)の使用を廃止した。スズキセニアカー全体で年間 約110トンの木材の使用を削減できる。
従来のパッケージと比べ、容積・重量ともに12%の低減を実現した(容積:従来品1.13m3→新型0.99m3 で0.14m3のコンパクト化、重量:従来品16.7kg→新型14.7kgで2kgの軽量化)。これにより、1台のトラックに積載できる台数が増えるなど、輸送・物流のエネルギーとコストを低減させた。
簡単な開梱作業で、一人でスムーズに荷降ろしが可能となり、従来のように数人で持ち上げる必要がなくなった。また、パッケージの解体・処分も容易となり、作業性が向上した。
構造の簡素化を追求し、コストを低減した。
 
なお、このパッケージは本州静岡ダンボール(株)との共同開発により、現在、導入済みである。
 
※1「セニアカー」…高度福祉社会に向けて、簡単な操作で扱うことのできる主に高齢者のための乗り物(歩行補助具)として、スズキが1985年10月に発売した福祉機器。家庭用コンセントから手軽に充電できる電動車両のため排出ガスを出さず、また最高速度6km/hであるため歩行者と同様に歩道を利用できる。
※2「日本パッケージングコンテスト」…わが国の優れたパッケージングとその技術を開発普及することを目的として、年一回、(社)日本包装技術協会の主催で開催される。毎回、包装技術・デザイン等の面で新しいアイデアと質の高い作品のノミネートがあり、入賞作品には、国際コンテストへの出品資格が与えられる。