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2000年 9月14日

ス ズ キ 株 式 会 社
ゼネラルモーターズ株式会社

スズキとGM 新たな戦略的提携を発表



 スズキ株式会社(スズキ)とゼネラルモーターズ株式会社(GM)は、本日、従来よりの提携関係を一層強化することを目的とした新たな戦略的提携を発表した。

 スズキとGMは1981年8月に提携し、1998年9月にはイコールパートナーとしての業務提携関係を世界的規模で一段と強化することで合意した。その後、欧州向け共同開発車の生産開始、GMアルゼンチン社でのスズキ車の生産開始など、着実にその提携の成果をあげてきた。また、昨年、両社では初めてアジア向けの共同開発車・シボレーYGM−1を発表するなど、多くの共同プロジェクトを推進してきた。

 今回、この提携関係を更に強固なものとし一層の実効をあげていくため、両社は以下の合意に達した。

1. GMのスズキへの出資比率を20%に増加
 
両社の全世界における小型車での提携を更に拡大するため、GMはスズキへの出資比率を10%から20%に増加する。この資金はYGM−1をベースとした商品ラインアップの拡充、他の新たな共同開発プロジェクト及び生産と販売に関する新事業に向けられる。尚、GMのスズキへの出資比率の増加は、主としてスズキの新株発行により実施され、新たな 出資金額は、約6億ドルと見込まれている。2001年初頭までに実行する予定である。

2. GMからスズキ取締役会への役員の派遣
 
スズキは、2001年6月に開催される株主総会において、GMの会長J.F.スミス,Jr氏に取締役への就任を要請することでGMと合意した。スズキのGMからの役員受け入れは、これが初めてのケースとなる。

3. 共同開発車・YGM−1の生産工場が決定
 
両社は、昨年の東京モーターショーで発表された共同開発車・YGM−1を、スズキの湖西工場(静岡県湖西市)で2001年9月より生産することを決定した。YGM−1は、スズキ及び他の提携パートナーとの多くの共同開発車のなかで、GMとして最も重要なアジア向け戦略車の一つとなる。

4. 主要部門における人事交流の推進
 
両社は、提携プロジェクトを推進するために主要部門における人事交流を一層深める。商 品企画・デザイン・エンジニアリング・R&D・購買・財務及び情報システムなどの分野においても協力を拡大していく。


 尚、スズキとGMの最近実行された共同プロジェクトとしては、フィリピンにおけるGMの販売網・GMオートワールドでのスズキ車の販売(7月)、日本におけるGM販売網へのスズキワゴンR+(プラス)のOEM供給(8月)などがある。更に、今月にはスズキがコロンビアにおけるGMの子会社であるGMコルモトーレス社に出資することでも合意しており、今後同社において新たなスズキ車が生産され、シボレー販売網で販売されることとなる。

以上