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2002年2月 8日

スズキ財団平成13年度科学技術研究助成について

 財団法人 スズキ財団(理事長 鈴木 修)は、2月8日、全国の大学等から応募のあった助成申請に対して、平成13年度の科学技術研究助成として30件、助成総額3,730万円を決定した。

 今回研究助成を行うものは、生産関連技術8件、環境・省エネルギー関連技術2件、計測・制御関連技術3件、材料関連技術4件、電子・エレクトロニクス関連技術6件、医療・人間工学関連技術5件、ロボット関連技術2件の合計30件であり、いずれも独創的、先進的な研究開発テーマである。

 具体的には、生産関連では工場における組み付け工程の評価・改善の研究(※1)や低コスト・クリーンな手法を用いた機械加工品の強度向上の研究(※2)、環境・エネルギー関連では自動車用ガソリンエンジンの排出ガス特性の解明の研究(※3)、計測・制御関連では色分散シート光を用いた3次元PTVによる計測法の研究(※4)、材料関連では耐磨耗性に優れたハイブリッド合金の実用化研究(※5)、電気・エレクトロニクス関連では見通しの悪い交差点で車両を検知する研究(※6)、医療・人間工学関連では筋力の弱い高齢者等の介護や生活を支援する機器開発の研究(※7)、ロボット関連では狭い場所において作動させる自在変形移動ロボットの研究(※8)など、今回も広い分野の研究テーマに助成がなされた。(助成対象研究一覧は別紙の通り)

 (※1= 別紙一覧のNo.1の研究課題、※2= No.3、※3= No.14、※4 =No.27、※5= No.8、※6= No.6、※7= No.9・15、※8= No.16)

 同財団はスズキが創立60周年の記念事業として基金を寄託し、昭和55年3月に設立したもので、本年で22回目の研究助成となる。また、同財団では国際会議の開催や海外の学会等への渡航費の助成、海外からの研究留学者の受入助成等の活動も行っている。

 設立以来の助成内容は、総件数665件、累計助成総額8億3560万円の実績となっている。また財団の資産総額は約29億円に達している。


● スズキ財団の概要
・財団名
財団法人 スズキ財団
・所在地 東京都港区東新橋2-2-8 スズキビル東新橋(TEL 03-5473-7871)
・理事長 鈴木 修 (スズキ株式会社 取締役会長)
・目 的 国民生活における利便の増進に資する機械等の生産及び利用、消費に関わる科学的研究の助成とその成果の普及を通じて、日本の機械工業の総合的な発展と国民福祉の増進に寄与する事を目的とする。
・資産総額 約29億円(平成13年4月1日現在)



平成13年度 スズキ財団 科学技術研究助成一覧


No. 研 究 課 題 機 関 名 役 職 代 表 者
1 多指遭遇型ハプティックデバイスによる部品組み付け作業模擬システムの開発 京都大学 助教授 横小路 泰義
2 三角形パッチを利用したレーザーフォーミングによる板材の三次元遂次成形 大阪大学 助手 大津 雅亮
3 ウオータージェットピーニングによるギヤ強度の向上 埼玉工業大学 所長 大場 利三郎
4 ゴム変性エポキシのマイクロ構造解析 鹿児島大学 助教授 岡田 裕
5 家庭用超音波振動木材切断装置の開発と基礎的切断特性の解明 九州大学 教授 鬼鞍 宏猷
6 交差点における見通し外車両検知の研究 北九州市立大学 教授 梶原 昭博
7 セラミックスの破壊メカニズム解明と高信頼性セラミックス創製に関する研究 静岡大学 助教授 坂井田 喜久
8 クリーン摺動性を発現する複合表面改質「超摺動性」Al合金の開発 茨城大学 教授 鈴木 秀人
9 高出力静電型人工筋肉の研究 東北大学 教授 鈴木 誠
10 弾性表面波皮膚感覚ディスプレイの制御に関する研究 埼玉大学 教授 ア 正也 
11 人工衛星用マイクロスラスターの応用による超小型動力源の開発 九州大学 助教授 高橋 厚史
12 生活用機械軽量化を目的としたマグネシウム合金の板材成形法の確立 京都大学 助教授 宅田 裕彦
13 接触物の3次元的な形状、位置、姿勢が認識可能な複数のウィスカからなる触覚センサの開発 金沢大学 助教授 立矢 宏
14 機関始動クランキング時の有害排ガスの挙動に関する研究 工学院大学 助手 田中 淳弥
15 強力サンドイッチ型超音波モータを用いたひざサポータの開発 東京農工大学 教授 遠山 茂樹
16 不定形移動ロボットの提案と開発 琉球大学 助手 渡嘉敷 浩樹
17 強誘電体薄膜のナノスケール表面形態制御とその応用 静岡大学 助手 冨田 靖正
18 自発的溶浸法によるA1/SiCp金属基複合材料の製造法の開発 早稲田大学 教授 中江 秀雄
19 超低弾性型β型チタン合金の力学的生体適合性 豊橋技術科学大学 教授 新家 光雄
20 モーターサイクルの運動解析と安全性向上を目指した姿勢安定化制御 千葉大学 助教授 西村 秀和
21 壁面粗度の急変を伴う矩形流路内乱流熱伝達の弛緩過程に関する研究 名古屋大学 助教授 廣田 真史
22 製品開発プロセスに着目した製品系列統合化設計のための方法論に関する研究 大阪大学 助教授 藤田 喜久雄
23 抵抗加熱を利用したアルミニウム合金の半溶融成形に関する研究 豊橋技術科学大学 助教授 牧 清二郎
24 高齢者の交通事故を誘発するヒューマンエラー生成メカニズムに関する研究 香川大学 助教授 松原 行宏
25 人間共存型移動ロボットにおける行動意図の予告伝達装置による人間‐機械インタラクションの研究 静岡大学 助教授 松丸 隆文
26 電気・電子および通信機械用微小金属箔部品の精密マイクロ成形 熊本大学 助教授 丸茂 康男
27 色分散シート光を用いた簡易3次元PTVの試み 東京学芸大学 助教授 望月 高昭
28 力学的リモデリングによる皮質骨内部構造の配向性の変化に関する実験的研究 名古屋大学 助手 山本 創太
29 直線包絡切削法による単結晶CaF2非球面レンズの延性モード加工 東北大学 教授 閻 紀旺
30 イオン電流を利用した燃焼診断センサシステムの開発 岡山大学 講師 吉山 定見

*順不同、敬称略