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2002年10月11日


「第36回東京モーターショー(商用車)」への出品概要


 スズキ株式会社は、10月30日から11月3日まで千葉市の幕張メッセで開催される「第36回東京モーターショー(商用車)」に次の内容の出品を行う。
 
テーマ 「小さなクルマ、大きな未来。」
 スズキは、1955年に軽四輪車「スズライト」(乗用・商用)の発売により四輪車事業に進出し、1961年に初の本格軽トラック「スズライトキャリイ」を発売、「キャリイ」は1971年以降31年間連続で全トラック年間販売第1位を続けるなど、商用車においても「小さなクルマ」の分野で実績を積み重ねている。
 
 また、現在の軽商用車は、個人商店や町工場、農家などの仕事車として、小口配送や工場等への足、農作業などに毎日使用され、お客様の仕事や商売に深く関わる不可欠な存在となっている。
(※ 1971〜2001年、国内軽・小型・普通トラック車名別新規届出・登録台数。 全軽自協・自販連資料よりスズキ調べ)

 今回のモーターショーの展示テーマは、「小さなクルマ、大きな未来。」である。スズキが得意とする「小さなクルマ」が、商用車の分野においても、「大きな未来」を拓いて行くという考えに基づいたクルマづくりの一端を展示・紹介する。
 
展示概要
(1) 車両展示
次のコンセプトカー4台、参考出品車1台、市販車13台を展示する。
小さなクルマの可能性を新しいコンセプトで提案する1人乗り軽四輪車「ツイン」。
ハイブリッドシステム搭載とガソリンエンジン搭載の2台のコンセプトカーとして展示。
個性的なデザインで人気の「アルト ラパン」をベースとした、トラックとバン、2台のコンセプトカーを展示。楽しさを演出するレジャー仕様の商用車である。
MRワゴンをベースとした福祉車両1台を参考出品車として展示する。
市販車として、アルトバン、エブリイ、キャリイの量産モデルに加え、幅広い仕事に対応する軽トラック「キャリイ」の特装車、「ワゴンR」「エブリイ」「エリオ」の福祉車両、「エブリイ」天然ガス自動車を展示する。
 
(2) 技術展示
軽四輪車用ハイブリッドシステム、軽自動車用直噴ターボエンジン カットモデル 等の技術展示を行う。
 
展示車について
<参考出品車>
「ツイン」ベースのコンセプトカーを2台参考出品
 "スクーター感覚の四輪車"として第33回東京モーターショーに出品した、「スズキ Pu-3コミュータ」のコンセプトを熟成させ、名称も新たに「ツイン」として展示する。今回のモーターショーでは1人乗り商用車として出展、小回りのきく車体の機動性を活かし、ミニマムサイズの車体にさまざまな機能を凝縮した"働く車"の新しい提案である。
 パワーユニットには、スズキの独自技術で開発した軽四輪車用ハイブリッドシステムを搭載。全長2,735mm×全幅1,475mmの小サイズに搭載できるコンパクトなユニットを実現した。省資源・省エネルギーを追求し、環境に配慮した、これからの社会にマッチする四輪車の姿を追求した。
(1) 「ツイン レスキューサポートカー」(コンセプトカー)
災害発生時の応急的な救済支援活動と情報収集を想定したコンセプトカーである。パワーユニットにはガソリンエンジンとモーターのハイブリッドシステムを搭載した。
室内には、レスキュー工具、投光機、自動撮影+画像転送システム、衛星電話、パソコンを搭載、屋根上に情報を表示し交通整理などに役立てる電光掲示版を装着した。小回りのきく車体を活かして災害現場の情報収集と離れた場所への情報発信を担うと共に、応急的な救済支援が行える。
ハイブリッドシステムの発電機能を活用し、車体後部には家庭用100ボルト電源ソケット2個を装着。投光機などへの電力供給も行える。
車体寸法:全長×全幅×全高=2,735mm×1,475mm×1,710mm
パワーユニット:ハイブリッドシステム(660ccガソリンエンジン+モーター)
乗車定員:1名
 
(2) 「ツイン モバイルオフィスカー」(コンセプトカー)
多忙なビジネスマンが、時間とスペースを有効に使い機動的に動き回る事のできる移動手段を想定したコンセプトカー。
車体後部の荷室は書類等を収納するファイルラックとして使用でき、運転席左側のスペースには、デスク、パソコン、プリンターを設置した。限られたスペースにオフィス機器を効率良くレイアウトした"ミニマム移動オフィス"である。
車体寸法:全長×全幅×全高=2,735mm×1,475mm×1,450mm
エンジン:660ccガソリンエンジン
乗車定員:1名
 
「アルト ラパン」ベースのコンセプトカーを2台参考出品
2002年1月に発売を開始した軽乗用車「アルト ラパン」(5ドア・4人乗り)は、雑貨や輸入家具をデザインのモチーフにした個性的な丸みのある箱型デザインが特徴で、若い女性を中心に好評を博している。今回のモーターショーでは、「アルト ラパン」をベースにレジャー仕様のバンとトラックを提案する。「アルト ラパン」の親しみを感じさせる柔らかなデザインを活かしつつ、新しい魅力を提案するコンセプトカーである。
(3) 「ラパン ピックアップトラック」(コンセプトカー)
「ラパン」の車体後部を荷台とし、アメリカンピックアップをイメージした小型トラックのコンセプトカー。「日常の頼れる相棒」「一緒に楽しい時間を過ごせる相棒」を目指した。
赤い車体、一体化した大型のオーバーフェンダーとサイドステップ、メタリックな輝きが頼もしいアルミパネルフロア(荷台)、丸型ヘッドランプ&シンプルな黒色・横桟のフロントグリルと、フルサイズ アメリカントラックのイメージを小さなラパンにバランスよく盛り込み、スタイリッシュに仕上げた。
リヤフラップ(あおり)には、ラパンの車名ロゴを浮き出させ、また、内装はインストルメントパネル、シート、ドアトリムを車体色に合わせた赤色に統一するなど、細部までアメリカントラックのイメージを追求した。
荷台寸法は縦1,300mm×横1,250mmで、フロアには4箇所のフックを設置した。スズキの50ccバイク「ストリートマジック」やマウンテンバイクなどの搭載が可能。荷台下には、積載時に便利なアルミラダー(道板)1枚を収納しており、実用性にも配慮した。
車体寸法:全長×全幅×全高= 3,640 mm× 1,590 mm× 1,520 mm
パワーユニット:1000ccガソリンエンジン
乗車定員:2名
 
(4) 「ラパン カントリーバン」(コンセプトカー)
5ドア軽乗用車「ラパン」をベースとした2シーター3ドアバンのコンセプトカー。1960年代後半のカントリーバンをデザインモチーフにしたレトロムードと、現代風のデザインを融合させた。
外観は、車体側面のウッド調(木目)ステッカーと、ステッカーの周囲を囲む木枠が車体側面を飾る。また、ルーフパネル(屋根)を少し延長させた上でリヤドアを跳ね上げ式から横開きに変更し、スペアタイヤをリヤドアに装着、さらに丸型ヘッドランプを採用してカントリーイメージを演出した。
内装もウッド調で統一し、ウッド調インストルメントパネル、ウッドステアリング、ウッドデッキ(木製の荷室フロア)を採用し、カントリーイメージを追求した。インストルメントパネルにはクロームメッキを多用し質感の向上も図った。
ホイールセンター、スペアタイヤカバー、フロントグリルの計6箇所に加え、タイヤのトレッドパターンのなかにも「ラパン」名の由来であるうさぎのマークをあしらった。
車体寸法:全長×全幅×全高=3,395mm×1,475mm×1,505mm
エンジン:660ccガソリンエンジン
乗車定員:2名
 
(5) MRワゴン車椅子送迎車/運転補助装置付車
バックドアを跳ね上げてスロープを引き出し、車椅子のまま車両に乗り込める超低床設計のMRワゴン車椅子送迎車を参考出品車として出品する。
本車両は、下肢に障害を持つドライバーが運転できるように、アクセル/ブレーキ操作レバー、片手ステアリングノブ、車椅子収納クレーンも装備した。
 
<市販車>
(6) 量販車種
超-低排出ガス仕様のボンネットバン「アルトバン Vl」、上級仕様のキャブバン「エブリイ ジョイン」、軽トラック「キャリイ KC」、軽トラック「キャリイ 低床仕様」を出品する。
 
(7) 軽トラック「キャリイ」特装車両シリーズ
個人商店や中小の工場、農家等の「仕事車」として毎日使用され、高い経済性・耐久性、優れた使いやすさが評価されている軽トラック「キャリイ」の特装車両シリーズ。プロが使う特別装備を架装したキャリイ「キャリイ パネルバン」「キャリイ 移動販売冷凍車」「キャリイ頑丈ダンプ」「キャリイ ゲートリフター」計4台を出品する。
 
(8) 福祉車両「ウィズ シリーズ」
福祉車両「ウィズ シリーズ」の「ワゴンR 車椅子送迎車」「ワゴンR 助手席リフトアップ車」「エブリイ 後席リフトアップ車」「エリオ 助手席回転シート車」計4台を出品する。
 
(9) 低公害車
「エブリイ 天然ガス自動車」1台を出品する。