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2003年 8月21日


「フランクフルトモーターショー」四輪車 出品概要

 スズキ株式会社は、9月13日〜21日の期間、ドイツのフランクフルトで開催される「第60回フランクフルト国際モーターショー」へ下記の四輪車を出品する。
 
出品車両
(1) コンセプトモデル : 「コンセプト-S2」
(2) 量 産 車 : マジャールスズキ社製 「イグニス」(2003年4月生産開始)
(3) 参考出品車 : 「イグニス」をベースとしたJWRC仕様のレース車 「新イグニス スーパー1600」
 
出品車両の紹介
(1) コンセプトモデル : 「コンセプト-S2」
コンセプト-S2
2002年パリモーターショーで発表したコンセプトカー「コンセプト−S」のイメージ、コンセプトを継承し、さらにその楽しさを発展させたオープンカー。
スズキは、「小さな車で存在感の強いスタイリングをそなえ、走って楽しく、愛着が持てる」をコンセプトとした「コンセプト−S」を、2002年パリモーターショーで発表した。また同ショーにおいてスズキは、「コンセプト−S」の量産タイプを2004年からハンガリーのマジャールスズキ社で生産することも発表した。
今回出品する「コンセプト-S2」は、「コンセプト−S」のイメージ、コンセプトを継承した上で、新開発「3分割回転電動格納式オープントップ」を新採用してオープンカーとしての楽しさも加え、「走りの楽しさ」を追求したコンセプトカーである。
コンセプト-S2
 
3分割回転電動格納式オープントップの動きをごらんになれます。
※ムービーはQuickTime形式です。(2.8MB)
また、ムービーデータのダウンロードに時間がかかる場合がございます。ご了承ください。
 
1) 主な特長
2分割した屋根の前部、後部とバックウィンドウの3パーツが、電動で後方に回転しながらリヤラゲッジ部分に収納される「3分割回転電動格納式オープントップ」機構を新開発した。コンパクトなサイズながら、4人がきちんと乗ることのできる室内空間を確保し、気持ちの良いオープンドライブを楽しめる。この機構は、スズキの軽自動車「カプチーノ」で採用したオープントップの技術を発展させている。
軽量コンパクトでハイパワーなオールアルミ製1.6L−DOHC16バルブエンジンと、6速スポーツMTA(セミオートマチック)を搭載し、本格的なスポーツ走行を楽しむことができる。
インパネ中央部にはテレマティクス対応の13インチのインフォメーションディスプレイを採用し、メーター部には次世代型メーターの提案として「マルチファンクショナルTFT液晶メーター」を搭載した。
 
2) 外観デザイン
「3分割回転電動格納式オープントップ」により、コンパクトなサイズながら4人がきちんと座れる居住空間を確保するとともに、ルーフを閉じた際でも、「コンセプト−S」を継承するダイナミックでスポーティーなスタイリングを表現した。
ピラーを隠して前面と側面のウィンドウを一体として見せる「ラップ・アラウンド・ウィンドウ」により、遠くから見ても一目でわかる個性を演出した。
ボディカラーは、JWRCで活躍中のスズキ「イグニス」やモーターサイクルのスズキイエローをイメージしながら、質感を向上させたイエローパールを基本に、ルーフ部を艶消しパールホワイトで2トーン化した。スポーティー感とカジュアル感を表現している。
 
3) 内装
エクステリアの「ラップ・アラウンド・ウインドウ」と調和したラウンド感を基調に、カタマリ感のあるインパネを組み合わせた、シンプルでダイナミックな造形とした。
インテリアカラーは、黒+アイボリーの2トーンで、スポーティーさとカジュアルさを表現。またルーフトリムには「青空」模様が描かれており、「雨の日に屋根を閉めていても青空気分を味わえる」という楽しさを演出した。
仕様概要 :  
全長 全幅 全高 : 3,695 X 1,730 X 1,490 mm
ホイールベース : 2,390mm
乗車定員 : 4名
エンジン : 1,597cc 4気筒16バルブDOHC NA
駆動方式 : FF
トランスミッション : シーケンシャル6速 MTA
ルーフ開閉方式 : 3分割回転電動格納式オープントップ
 
(2) 量産車 : マジャールスズキ社製 「イグニス」
イグニス
本年2003年9月より欧州全域で発売が開始されるハンガリー・マジャールスズキ社製「イグニス」を展示 。
マジャールスズキ社にて生産される「イグニス」は、1.3L、1.5Lのガソリンエンジンと1.3Lのディーゼルエンジンを搭載。乗用車とSUVの融合を目指して開発された小型車で、フロントフェンダーなどに大胆なカットを取り入れたデザインを採用している。
欧州での長距離走行などでも快適に、また石畳の市街地でもキビキビと走れる高い走行性能を備えた二輪駆動仕様と、未舗装路の荒れた路面などでも確実な走りを楽しめる四輪駆動仕様がある。
欧州では小型車クラスの人気が高く、マジャールスズキ社では年間5万5千台の生産を計画している。
仕様概要 :  
全長×全幅×全高 : 3,770 X 1,630 X 1,605mm
ホイールベース : 2,360mm
乗車定員 : 5名
エンジン : 1.3L、1.5L (ガソリン)
: 1.3L (ディーゼル)
トランスミッション : 5MT、4AT
駆動方式 : FF
 
(3) 参考出品車 : 「イグニス」をベースとしたJWRC仕様のレース車 「新イグニス スーパー1600」
新イグニス スーパー1600
「イグニス」は、昨年から投入されているJWRC(ジュニア・ワールド・ラリー・チャンピオンシップ)で好成績を収めている。本年6月に開催されたギリシャのアクロポリスラリーでは、全完走車6台中、イグニスは出場車3台すべてが完走、2、3、4位を占め、走行性能、耐久性能の高さが評価された。
今回展示している「新イグニス スーパー1600」は、ハンガリーのマジャールスズキ社で生産されている「イグニス」をベース車両とし、これまでの「イグニス スーパー1600」よりも最大馬力、最大トルクを上げるとともに、ロールケージやリアウィングの変更などにより、堅牢性、安定性を向上させている。「新イグニス スーパー1600」は、2004年のJWRCに投入される計画である。
仕様概要 :  
全長×全幅×全高 : 3,725 X 1,770 X 1,480-1,560 mm
ホイールベース : 2,360mm
エンジン : 1.6L、 DOHC
最大馬力 : 162.0kW (220ps)/8,500rpm
最大トルク : 191Nm (19.5kg-m)/ 7,250rpm
トランスミッション : 6速 シーケンシャル