ホームに戻る ニュースリリーストップに戻る
2004年 7月23日


インドネシアの子会社、ISI社で多目的車「APV」(7〜8人乗ミニバン、商用バン、トラック)の生産を開始


APV

 スズキ株式会社は、インドネシアの子会社「インドモービル・スズキ・インターナショナル社」(以下ISI社)で、多目的車「APV」を2004年8月から生産開始し、9月からインドネシア国内で販売する。約115億円を投資し年間7万台の生産を計画、インドネシア国内をはじめ、アセアン諸国を中心とした世界各国にも輸出を計画する新開発の世界戦略車である。

 「APV」は、主にファミリー層をターゲットにした7〜8人乗ミニバンと、業務用をターゲットにした商用バン、ピックアップトラックの各タイプをそろえた多目的車で、プラットフォームやデザインなどを新規に開発した。

 生産はISI社の既存ラインを大幅に改修して行い、部品の現地調達率(アセアン域内)を約7割とするなど生産コストを抑え、お求めやすい価格設定とした。



●「APV」の主な特長
(1)取り扱いやすいコンパクトな車体に8人乗りの広い室内を実現
全長4,155ミリ、全幅1,655ミリ(バン)の取り扱いやすいコンパクトな車体に、8人乗りが可能な広い室内を実現した。
お客様のニーズに合わせ、主にファミリー層をターゲットにした7〜8人乗ミニバンと、業務用をターゲットにした商用バン、ピックアップトラック(ピックアップトラックは「CARRY」の車名で販売)の各タイプをそろえた。
 
(2)力強く高級感のあるデザイン
しっかりと安心感のあるデザインのフロントノーズ部と、大型バンパー、張り出したフェンダーにより、コンパクトな車体ながら堂々と力強いデザインとした。
室内は、広々として高級感のあるデザインとした。
運転席は乗用車感覚の運転姿勢がとれるレイアウトとし、また前後左右の4枚のドアをスイングタイプ(スライドドアではないタイプ)とするなど、乗用車感覚を追求した。
 
(3)海外市場のニーズに密着し、多様なシーンを想定した走行性能
175mmと高めに設定した最低地上高と、高い位置に配置したエアインテークにより、未舗装路での走行や、洪水などの水害時にも強い設定とした。また、気温の高い地域での使用に合わせ、エアコンの性能やラジエーターの耐熱性を向上させるなど、世界戦略車として様々な走行シーンを想定して開発した。
 
(4)エンジン、安全性、価格
経済的で悪路、登坂、積載に力強い1.5L、1.6Lの16バルブSOHC直列4気筒エンジンを搭載した。
軽量衝撃吸収ボディー「TECT」を採用した。
インドネシア国内の販売予定価格は、ミニバンタイプの量販機種で1億ルピア以下とお求めやすい価格設定とした。


●ISI社の概要
      ・会社名インドモービル・スズキ・インターナショナル社
(PT.INDOMOBIL SUZUKI INTERNATIONAL)
 ・社長スブロント・ララス(Soebronto Laras)
 ・副社長寺田 佳司
 ・本社所在地ジャカルタ市
 ・設立年月1991年1月
 ・従業員数約3,800名
 ・資本金4,500万米ドル(スズキ出資率90.0%)
 ・売上高10兆367億ルピア(約1,375億円)〈2003年度〉
 ・販売台数四輪車:  72,000台〈2003年度〉
二輪車: 630,000台〈2003年度〉