平成16年 8月 5日
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ゼネラルモーターズ・コーポレーション GMとスズキ、700気圧圧縮水素容器の認可を国内で初めて取得 −燃料電池車の航続距離を大幅に延長可能− 米ゼネラルモーターズ・コーポレーション(以下、GM)とスズキ株式会社(以下、スズキ)は、このほど、700気圧圧縮水素貯蔵システムについて、日本国内で初めて高圧ガス保安協会(東京都港区)の認可を取得した。このシステムの採用により、開発中の燃料電池車の航続距離を大幅に延長することができる。 GMのアライアンスパートナーであるスズキは、この先進700気圧システムを次期燃料電池車に搭載し年内にも公道実験を開始する予定である。スズキは2001年から燃料電池車をGMと共同開発しており、2003年10月には350気圧システムを採用した燃料電池軽自動車2台の大臣認定を取得し、現在、同車両で公道実験を行っている。 ラリー・バーンズ(GM 研究開発・商品企画担当副社長)は、「水素貯蔵は燃料電池車の商業化のための核となる技術の一つである。我々の技術は日々進歩しており、顧客が望んでいる500km以上の航続距離を達成できると確信している。また、GMはこの技術を小さな車に搭載するスズキを高く評価している」と語った。 これまで、燃料電池車の分野において700気圧システムを実用化したのはGMだけであり、欧州及び北米で運行している燃料電池車「HydroGen3」に既に採用している。GMは、この700気圧のシステムを、米カリフォルニア州アーバイン市に本拠地を置く「QUANTUM(クオンタム)」社との協業により開発した。また、この度の認可取得に当たり、クオンタムの日本におけるパートナー、住友商事株式会社の協力も得た。 以 上
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