2004年12月 3日
スズキ、新開発の燃料電池車で3台目の大臣認定を取得。
-国内初の700気圧システムを軽自動車に搭載し、2005年より公道試験を開始-
スズキ株式会社は、700気圧 圧縮水素貯蔵システムを搭載した軽自動車の燃料電池車「MRワゴン−FCV」をゼネラルモーターズ社(GM)と共同開発し、12月1日、国土交通大臣認定を取得した。700気圧システムを搭載した燃料電池車の大臣認定は国内初である。 スズキは2001年から燃料電池車をGMと共同開発しており、2003年10月には350気圧システムを採用した燃料電池軽自動車2台の大臣認定を取得している。 今回の「MRワゴン−FCV」は、スズキの燃料電池車として3台目の大臣認定で、近くナンバープレートの交付を受ける予定である。特長は、1回の圧縮水素充填で200kmの走行が可能であることで、既存の350気圧システムを搭載した車両と比較して50%増の航続距離延長を実現している(社内比較)。また、小型軽量の高出力駆動モーターを開発して出力を向上させた上で、設計の見直しにより車両重量を50kg軽量化し、走行性能を向上させた。さらに、燃料電池スタック(水素と酸素を反応させて電気を取り出す装置)の耐久性能も向上させた。 スズキは、2005年1月よりこの車両の公道試験を開始し、実用化に向けて開発を進めていく。 |
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「MRワゴン−FCV」の概要
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