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1998.5.14


スパイラルバレル式超音波洗浄機を開発

回転式の搬送洗浄装置を採用して洗浄力を高めた環境に優しい水系超音波洗浄機

スパイラルバレル式超音波洗浄機 写真

 スズキ株式会社は、産業機器事業として精密部品の加工工程などで使用される産業用洗浄機の生産・販売を行っており、この程、スパイラルバレル(回転式の搬送洗浄装置)式と呼ぶ独自の方式を採用した新しい水系超音波洗浄機を開発した。

 この新型洗浄機に採用したスパイラルバレル式は、内部にらせん状の仕切り板を設けた筒状の洗浄カゴが回転しながら部品の搬送と洗浄を同時に行うもので、超音波による物理的洗浄作用の効率を高めて洗浄力を向上させた。また、洗浄液についても洗浄力、耐久性に優れた専用洗剤を用意した。

 これにより、地球環境および作業者に有害な有機溶剤や、火災等の危険が伴う石油系溶剤を使わずに、従来水系洗浄では難しいとされてきたプレス油、絞り加工油、焼き入れ油等の脱脂洗浄についても、溶剤より一段高いレベルでの洗浄が可能となる。

 また搬送と洗浄を同一工程とすることで装置がコンパクト化しスペース削減につながるとともに、溶剤が不要な分ランニングコストが低減するなどのメリットがある。さらに廃水処理およびリサイクルの周辺技術と合わせることで、よりクリーンで環境に優しい洗浄システムを構成することができる。尚この開発に伴う特許出願件数は、スパイラルバレル部分の技術を中心に20件を数える。

 現在スズキは産業用洗浄機の分野で、水系超音波洗浄機やジェット洗浄機など各種の洗浄システム機器を生産・販売しているが、今回開発した新型洗浄機を今後市場投入してゆくことで一層の販売拡大を図る計画である