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1999年11月1日
スズキ株式会社

スズキ財団、ハンガリーからの研究留学を助成


 財団法人 スズキ財団(理事長 鈴木 修)は、科学技術研究助成の一環として、この程ハンガリーのブダペスト工科大学から静岡大学への研究留学の受け入れに対する助成を行う。

 この研究留学は、両大学間の交流協定に基づくもので、ブダペスト工科大学助教授のヤノス・マダラス博士が静岡大学工学部にて1999年10月から2000年6月までの9ヵ月間研究活動を行い、これにあたって渡航・滞在面での費用をスズキ財団が助成する。

 マダラス博士の研究テーマは、近年地球環境問題からクリーンエネルギーとして普及が望まれている太陽電池に関するもので、従来のものより効率的で工業的大量生産に適した新規薄膜太陽電池の開発である。この分野の研究には、化学・電子工学等多方面の専門家の協力が必須とされており、加えてこの研究交流では、異なる文化を背景に持つ研究者が参加することにより新鮮な発想につながることが期待される。この点で同分野に関する豊富な知識と経験を持つマダラス博士の参加には大きな意義があり、今後の研究成果が注目される。

 スズキ財団は、基金の寄託元であるスズキ(株)がハンガリーでの四輪車の現地生産をはじめ、ハンガリー産のワインや蜂蜜の輸入販売など同国との緊密な関係を持っていることから、研究成果はもとより、合わせて文化・学術研究面における日本とハンガリーの交流を図ることを今回の目的としている。大学と財団が今回のような受け入れを行うケースは日本ではあまり例がなく、スズキ財団ではこのような文化・学術研究面の交流を今後も推進していきたいと考えている。


マダラス博士プロフィール
 DR. Janos Madarasz(ヤノス・マダラス博士)
  Associate Professor Technical University of Budapest(ブダペスト工科大学 助教授)
生年月日1963年7月2日   36歳
専門化学
研究課題新規薄膜太陽電池の開発
滞在期間1999年10月〜2000年6月までの9ヶ月間