今回のお話は、燃料電池セニアカー「MIO」開発者である福森啓太氏へのスペシャルインタビューです。
| 未来のセニアカー「MIO」(ミオ) |
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| スズキ株式会社 四輪商品企画部福祉・特装車両担当 福森 啓太さん
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| 福森 啓太さん |
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未来のセニアカー「MIO」
セニアカー「MIO」は従来の充電による鉛バッテリーからの電気で動く電動車いすとは全く異なるセニアカーとしてスズキが提案するものです。燃料はメタノールというアルコールの一種を使用し、これを燃料電池により発電し、モーター駆動で走行します。今回はMIO開発者である福森さんにMIO開発物語をお聞きしてみました。
なぜ燃料電池なのですか?
「セニアカーはバッテリーによりモーターを駆動して走行します。その為、充電という作業が必要ですよね。スズキがセニアカーを発売してから20年が経過しましたが、この充電という作業は今でも必要です。充電時間はバッテリーの状態にもよりますが2時間から12時間くらいかかります。もっと充電時間にとらわれずセニアカーに乗れたらいいなという思いで出した答えのひとつがメタノール燃料電池のセニアカーです。メタノールは特殊な燃料ではなく、身近では誰でも理科の実験の時に使ったことがあるアルコールランプ用燃料などが有ります。メタノールをイオン交換膜に通すことで電気が発生し、モーターを駆動させることが出来ます。と同時に二酸化酸素と水が排出されます。
更にこの方法ですと従来の走行距離よりも長い走行距離を走ることができます。また、電池切れの心配もないので先方で燃料を補給し、すぐに走行することもできます。」
近未来的ですが・・・。
今までにもコンセプトモデルのTM30C,アリシア、そして都市型四輪セニアカーのタウンカートを手がけてきた福森さん。MIOはまだまだ解決しなければならない問題点も多々あります。
「まずコストの問題です。MIOの開発は3年ぐらい前からスタートしていましたが、量産品になるまではコストを低くしなければなりません。従来タイプのバッテリーも年々性能があがってきていますが、それ以上の性能ももたせなければなりません。また、燃料のメタノールの供給体制も必要ですね。車体デザインでは大型のアームレスト、液晶パネル、更に大型化した後方点滅ランプ等すぐにも実現できるものも多々盛り込んでいますので数年後には市販車として完成させたいですね。」
「セニアカーが世に出た時もバイクが歩道を走行していると誤解を受けた事もありましたが、それから20年が経過した今では、三輪タイプから四輪タイプに進化し、日本全国どこでも見られる乗り物になってきました。これからの超高齢化社会ではセニアカーのユーザーはますます増えてきますので10年、20年後のセニアカーは燃料電池が当たり前の時代になるかもしれませんね。」
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鳥人間コンテスト |
インタビューを終えて。
プライベートの福森さんは某テレビ局が毎年琵琶湖で行っている鳥人間コンテストでは看板的な方です。優勝経験もあり、従来の飛行概念を一新させる発想で挑戦する姿は“ミスターはばたき”とも言われています。
セニアカーも次の世代へはばたこうとしているのかもしれませんね。 |