整備アーカイブになります。平成21年式 エブリィ 型式DA64 距離114600km ご用命は走行中エンジンチェックランプ点灯 ミッションインジケーター点灯 との事。 コードはすいませんm(__)m え~と忘れましたが(;^_^A内容はミッションのATシフトソレノイドNO.2 HI(ショート)故障 との事。 診断は別の人がやったので、作業を淡々とこなしていきます。
ゲージにて油糧の状態を確認し、ATオイルを抜いて、オイルパンを外し、ストレナーは洗浄対応、バルブボディは洗浄し、シフトソレノイドを交換後、油糧チェック、自己学習リセットし、納車となります。

このシフトソレノイドを交換します。

左が新品になります。右のソレノイドのストレナーは黒ずんでいるのが解ります。

思ったほど、スラッジなどがありません。一度ATF交換した?

ストレナーは今回再使用になります。本当は交換した方がいいけど・・・(;^_^A
縦置きミッションなので、難しくもなく、淡々と作業を進めます。ただ、オイルパンのネジは鉄、母体側はアルミなので、最初はインパクトなどで緩めず、手でどれくらいの感覚で締め付けしているか?角度はどれくらいか?また、ネジ山の渋さはどのくらいか?等々年式が経っている車は、こういったマニュアルの先の「実際の部品の状態」というものの情報を把握しながら、作業を進めていきます。

綺麗に洗浄したオイルパンです。液体ガスケットタイプではないので、メーカーも「時々はオイルパンを剥ぐって掃除してくださいね」
という意味なのかな?なので、メンテはしやすいです。
洗浄したストレナーです。基本は交換です。ストレナーの詰まりが解消することによってエンジンの回転が上がるのと同時にメイン油圧の遅延がなくなり、ミッション内のクラッチやブレーキバンドなどのフェーシングの滑りを改善すると考えます。基本はATFというのは、交換するものと私は考えます。
充分暖機後、水平な場所にてレベルを合わせて、試乗確認しながらシフトアップ、ダウン、O/DスイッチONOFFにて各シフトが確実に変速されているか確認して、不具合が無い状態を確認し、納車となりました。
分解した感想は、スラッジが距離の割には無かった事。一度ATF交換されてる?ソレノイドのカプラーの色が変わっていたので、製造元が変わったのかな?なんて思いながら整備してました。エブリィのATFレベル調整は思った以上にシビアですので、気を付けてください。
それでは皆様、ご安全に♪