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2002年7月23日
軽ターボエンジンとして初めて「超−低排出ガス」レベルの排ガス浄化性能を実現 ![]() |
スズキ株式会社は、燃料噴射装置によって燃焼室内に直接ガソリンを噴射する方式を採用した軽四輪車用の「直噴ターボエンジン」を実用化した。 直噴式エンジンの実用化は、軽四輪車用ガソリンエンジンとして初めてで、さらに軽四輪車用ターボエンジンとして初めて、平成12年基準排出ガス75%低減レベルの「超−低排出ガス」認定(★★★)を取得している。総排気量が658ccの軽四輪車用エンジンでありながら、最高出力47kW(64PS)を発揮する高出力と高い排出ガス浄化性能を両立させた。 実用化にあたり、スズキはゼネラルモーターズ社(GM)が開発した「流体数値解析シミュレーションソフト」を活用して、スズキ社内で燃焼室内のガソリンと空気の流動を解析し、燃料噴射の角度やスピード、ピストンや燃焼室の形状などを決定、点火プラグ周辺の空燃比が濃く、外周部の空燃比が薄い弱成層混合気分布を形成させることに成功した。混合気の弱成層化により、燃焼の安定性を向上させて未燃焼ガスを減らし、また大量のEGR(再循環排気)ガスの導入も可能となり、燃費の向上も実現させた。 なお、新開発の直噴ターボエンジンは、「人とくるまのテクノロジー展」〔主催:社団法人 自動車技術会、会場:パシフィコ横浜、開催期間:7月23日(火)〜25日(木)〕に出品する。 |