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1999.5.24


コンパクトカーのベストを追求した1000ccワゴン
「ワゴンR+(プラス)」を新発売




 スズキ株式会社は、GMとの提携強化後の両社間の技術交流の成果も反映し、全く新しい小型車「ワゴンR(プラス)」を、5月24日より全国一斉に発売する。

 今回発売する「ワゴンR(プラス)」は、世界を視野に入れ、コンパクトカーのベストを目指し、優れたパッケージングや使い勝手の良さ、低燃費を追求。また衝突安全性の向上や、排出ガス中の有害物質の低減、リサイクル材の活用等、安全・環境面に積極的に配慮した新世代の1000ccワゴンである。

商品のポイント
運転しやすく取り回しの良いサイズと、高さを活かしたゆとりのある室内空間を両立したコンパクトワゴン。
乗り降りのしやすいシート高、簡単な操作で出現する広く平らな荷室や豊富な収納スペースなど、乗る人にとっての使い勝手の良さを追求。
燃費を重視したDOHC16バルブと、力強さを重視したターボ付の2種類の新開発 1000ccエンジンを搭載。全車、燃費の良さと低中速での力強さを両立したVVT機構を採用し、さらに、排出ガス中の有害物質の少ないLEV(低公害車)とした。


商品特長
 
1.街中でも運転しやすく取り回しの良い車体と背の高さが特長的な外観デザイン
全長3,510mm×全幅1,620mmのショート&ワイドの車体を採用。コンパクトで取り回しが良く、狭い道等でも運転しやすい。また、ワイドな全幅に加えホイールベースは2,360mmと全長に対し長めに取ることで、コンパクトな車体ながら室内の居住空間をゆとりあるものとしている。
外観デザインは、ショート&ワイドで背の高い特長的なフォルムに融合する、滑らかで張りのある曲面で構成。また車体前面は、印象的な大型ヘッドランプと量感のあるバンパー、大型のフロントグリルによる個性的で親しみやすいデザインとした。
 
2.高さを活かした余裕のある室内空間
室内は、高めの車高を活かしてシートの背もたれをアップライト(立ち気味)に設定。これにより、ゆとりあるヘッドクリアランス(頭上から天井までの余裕空間)と広い足元のスペースを確保。
体の上下動が少なく、自然に横に移動すれば着座できる丁度良い高さのシートとし、またドアの開口面積を広く、サイドシル(ドアの“敷居”に当たる部分)と床の段差を低く設計しているため、乗り降りがしやすい。
高めのシートポジションにより、運転席から外の見晴らしが良く、快適に運転できる。
 
3.日常からレジャーまで使い勝手の良さを追求した室内
全車にベンチシートとコラムシフトを採用。助手席と運転席がつながり、フロアにシフトレバーなどがないため、足元は広々としすっきりと開放感がある。また、駐停車時に運転席と助手席間の移動もスムーズで、左右どちらからも乗り降りでき、狭い駐車場などで便利。
ラゲッジスペースは、5名乗車時で246リットル、後席を前に倒した2名乗車時で621リットルと大容量。また、後席の背もたれを倒すだけの簡単な操作で広く平らな荷室が出現する。さらに、バックドア開口部が大きく、大きな荷物の積み下ろしも手軽にできる。
VDA法による社内測定値)
助手席シート下のバケツタイプの収納ボックスや、運転席シート下のトレー状の収納スペース、インストルメントパネル下の棚やカップホルダーなど、室内各所に豊富な収納スペースを設定。日常からレジャーまで目的に応じて様々なものを収納できる。
助手席の背もたれを前方に倒すことで、長尺の荷物も搭載でき、また背もたれをテーブルとしても使用できる便利な機構を採用。
XTのインストルメントパネルに、日付、時刻、走行時間、平均車速を表示する便利なインフォメーションディスプレイを採用。
 
4.快適性の追求
滑らかなデザインの車体により、風切音を低減。また、車体の各部に吸・遮音材を配置し、路面やエンジン等からの不快な音を低減するなど、室内の静粛性、快適性を向上。
シートはフルファブリックタイプとし、前席にはアームレストを採用。また、室内はフルトリムを採用。さらに、インストルメントパネルの要所に、天然蛋白質を含みしっとりと上品な手触りになるプロテイン塗装を採用するなど、質感が高く快適な室内とした。
抗菌処理タイプのエアコンを全車標準装備(XTはオートエアコン採用)とし、花粉や微少な塵などを取り除くエアフィルターを採用。室内の空気を快適な状態に保つ。
 
5.優れた走行性能と低燃費の両立
新開発の2種類のエンジンを搭載。
(1) 1000cc DOHC16バルブVVTエンジン(XV,XV Lパッケージ,XV Sパッケージ)
(2) 1000cc DOHC16バルブVVTインタークーラーターボエンジン(XT)
いずれも、VVT(バリアブル・バルブ・タイミング)機構を採用。吸気バルブの開閉時期と点火時期をコンピューターで制御し、エンジンの燃焼をコントロール。低速から高速までスムーズに力強く回るとともに、一層低燃費を実現。
滑らかな変速の、新設計4速AT(3・4速ロックアップ付)を採用。
パワーステアリングはモーターを使用する電動式を採用。モーターの最大出力を高め、操作感を向上させた。
 
6.安全性、環境への配慮
(1)安全性への配慮
衝突時に変形しながら衝突エネルギーを吸収するクラッシャブル構造、衝撃をボディー各部に効果的に分散させる骨格構造、乗員保護を考えた高強度キャビン構造から成る新開発の衝撃吸収ボディーを採用。新欧州基準等に基づく社内テストをクリアしている。
全車に、運転席・助手席SRSエアバッグ、フロントシートベルトフォースリミッター、フロントシートベルトプリテンショナーを標準装備。
全車にABSを標準装備。また、ABSの性能をフルに発揮させるために、ブレーキアシストもセットで装着。
(2)環境への配慮
全車、排ガス中のNOx、HC、CO濃度の低いLEV(低公害車)仕様とした。
新開発VVT機構採用のエンジンにより10・15モード燃費で18.6km/リットル(XV,XV Lパッケージ,XV Sパッケージの2WD車)と、低燃費を追求。
パワーステアリングは電動式を採用。油圧式のように常にエンジンの力でポンプを回すのではなく、必要なときだけ電気でモーターを回すシステムのため低燃費に貢献する。
エンジン、ラジエーター、ヒーターコア等にリサイクルしやすいアルミニウムを採用。
吸・遮音材の一部にペットボトルのリサイクル材を使用し、また、バッテリートレーや、シート下の収納スペースにはバンパーリサイクル材を使用。


販売目標台数(月間)  「ワゴンR(プラス)」  2,500台

メーカー希望小売価格(消費税を含まず)
ドア エンジン グレード 駆動 トランス
ミッション
価格(単位・円)
5ドア1000cc DOHC
VVT
XV2WDコラム
4AT
1,178,000
4WD1,275,000
XV
Lパッケージ
2WD1,258,000
4WD1,355,000
XV
Sパッケージ
2WD1,338,000
4WD1,435,000
1000cc DOHC
VVTターボ
XT2WD1,408,000
4WD1,505,000

運転席・助手席エアバッグ、シートベルトプリテンショナー、シートベルトフォースリミッター、四輪ABS(ブレーキアシスト付)は標準装備。
パールホワイトの車体色は2万円高。(XTに設定)