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2003年10月27日


V型6気筒の大型4ストローク船外機3機種を新発売

DF250


 スズキ株式会社は、V型6気筒で4ストロークエンジンの大型船外機「DF200」、「DF225」、「DF250」の3機種を発表し、「DF200」、「DF250」は11月19日より、「DF225」は12月18日よりそれぞれ全国一斉に新発売する。
 
 今回発売する3機種は、現在市販されている船外機では世界最大となる3,614cm3の排気量を持つ、V型6気筒DOHC4バルブエンジンを採用している。またDF250は4ストローク船外機では世界最高出力の250馬力を実現した。 最上級機種にふさわしい静粛性の高さと滑らかな乗り心地など、大排気量を生かしたゆとりある性能が特長である。 スズキの4ストローク船外機のラインナップは5馬力(DF5)から250馬力(DF250)まで15モデルとなり、レジャーから業務用まで多様な用途に対応できるラインナップとした。
 
ボートの外に取り付けて推進機とする船外機は、地球環境保護の観点などから急速に4ストローク船外機の需要が高まり、現在では全世界的に4ストロークが主流となっている。4ストローク船外機は静粛性が高く振動も少ないため乗り心地が良い、また排出ガスがクリーンで、燃費が良く経済性が高い 等の特長でユーザーから好評を得ている。


「DF200」、「DF225」、「DF250」の特長
3機種とも、現在市販されている船外機では世界最大3,614cm3の排気量を誇る。
 
3機種ともにV型6気筒、DOHC4バルブエンジンを採用。Vバンク角を55°とする事により、クラスで最もスリムなシルエットを実現している。
 
DF250には、刻々と変化するエンジン回転数に応じて、吸気バルブの開閉タイミングをコントロールする、VVT(連続可変バルブタイミング機構)を採用。中低速域を犠牲にすることなく、250馬力という高出力を発揮する。
 
既販機種「DF90/DF115/DF140」に採用し、外形寸法のコンパクト化、重心位置の最適化に大きな効果をあげている、「オフセットドライブシャフト機構」を採用している。 また、このシステムと組み合わされた2段階減速機構は、2.29という高い減速比を実現しており、これにより推進効率の高い、大径プロペラの使用を可能とした。
 
カム駆動方式には、2段階で動力を伝達することにより、カムスプロケットの小型化を実現する、「複合2段式カムドライブシステム」を採用している。 また、動力の伝達方式はオートテンショナー付きタイミングチェーン方式とし、耐久性の向上と共に、メンテナンスフリーを実現した。
 
DF225/DF250では、回転数に応じ長短2本の吸気マニフォールドを切り替えることによって、低回転時のトルク増大と高回転時の最大出力の向上を実現する、「マルチステージインダクションシステム」を採用している。
 
EPA(アメリカ環境保護庁)が定めた段階的排気ガス規制値及び、日本舟艇工業会のマリンエンジン排気ガス自主規制値を2006年(最終年度)のレベルでクリアしており、先進の環境性能を誇る。
 
2基掛けの際の直進安定性及び操縦性の向上を図るため、3機種ともに正回転仕様とカウンターローテーション仕様を設定するとともに、DF250には、大型のボートへの搭載を考慮したトランサム長30インチのモデル(XX)を設定した。(トランサムULは25インチ)

● メーカー希望小売価格 (消費税を含まず。一部地域を除く)

モデル名最高出力価格発売
DF200 UL147.1kW (200PS<馬力>)/5500rpm¥2,000,00011月19日
DF225 UL165.5kW (225PS<馬力>)/5500rpm¥2,150,00012月18日
DF250 UL183.9kW (250PS<馬力>)/5800rpm¥2,300,00011月19日
DF250 XX183.9kW (250PS<馬力>)/5800rpm¥2,320,00011月19日
UL:トランサム長 25インチ
XX: トランサム長 30インチ