2008年3月21日

ニューヨークモーターショーでの発表内容について

コンセプト Kizashi 3

スズキ株式会社の津田紘社長は、2008年3月21日より一般向けに開催される米国ニューヨークモーターショーでの記者発表(現地時間3月20日午前11:35)において、以下の通り発表した。

スズキのグローバル戦略について

  • スズキは四輪車の年間販売台数が100万台に達するまでに35年かかりました。そして年間200万台の販売を達成したのはその後15年後の2005年度でした。昨年2007年は237万台以上を販売しております。そして2009年度には、年間300万台を生産・販売する予定です。
  • このように、スズキは順調に成長を続けておりますが、この成長は、ヨーロッパとアジアでのスズキ車への人気の高さによるところが大きく、ヨーロッパでは「スイフト」が大ヒットとなり、またSX4も順調な売れ行きを示しております。またインドでは、スズキは現在乗用車の55パーセント以上のシェアを誇っております。
  • これらはスズキの成功の例のひとつであり、このような海外市場における成功は、米国においても将来の成功を示す兆しとなると信じております。
  • 世界で最も大きく、最もダイナミックな自動車市場である米国において、スズキがより大きな成功を収めることに全力を注いで参ります。

スズキの米国市場での状況

  • その証として、スズキは25年ぶりに日本に新しい組立工場を建設しております。日本の静岡県牧之原市に建設中の相良第二工場の最大のお客様が米国となります。新工場では、これからお見せするモデルの量産モデルを含む、様々な製品を生産して参ります。この最新設備を完備した新工場は今年後半には生産を開始する予定であり、高品質、かつスズキの持つ高い価値を提供できる製品を作り出せるものと確信しております。
  • 我々は、米国市場での成功の鍵になるのは、お客様がわくわくするような、乗って楽しくエキサイティングでかつ感動的な乗用車やSUVの新モデルを、常に提供していくことであると考えます。
  • スズキはそのことを世界市場におけるスイフトで、またここ米国ではXL7、グランドビターラやSX4の成功によって実証してきたものと自負しております。

コンセプト Kizashi 3の開発と今後の目標

  • これらの製品は、スズキにとってまだ始まりにすぎません。
  • 本日「コンセプト Kizashi 3」を発表させていただきますが、スズキはこの車によって参入することとなる新しいセグメントでの自信を持っております。
  • Dセグメントのモデルを、2010年には皆様のお手元に届けさせていただくべく開発を進めてまいります。
  • 「世界で最高の小型車、二輪車、船外機を販売する会社から、世界で最高の乗り物を販売する会社へ進化し続けること」。これが我々の目的であり、スズキの将来ビジョンです。

また、同日発表した「コンセプト Kizashi 3」の概要は以下の通りである。

  • スズキ株式会社は2004年の「スイフト」以降、海外市場において「Way of Life!」をブランドスローガンとした世界戦略を展開してきた。その世界戦略の第1フェーズではスポーティーをテーマとした「スイフト」、「グランドビターラ」、「SX4」を、第2フェーズではファミリーをテーマとした「スプラッシュ」や、インドのデリーショーで発表した「コンセプト A-Star」という次期世界戦略車のデザインスタディを発表した。
  • 世界戦略車の第3フェーズでは、ステータスをテーマとして、2007年フランクモーターショーで「コンセプト Kizashi」を出品し、ミッドサイズ(Dセグメント)への参入の意思を示し、2007年東京モーターショーで「コンセプト Kizashi 2」の形でミッドサイズの量産化の意図をより明確に打ち出した。2008年のニューヨークオートショーではフラッグシップモデルのプレビューシリーズの集大成となる「コンセプト Kizashi 3」を発表した。
  • 「コンセプト Kizashi 3」は「コンセプト Kizashi」シリーズの完結を象徴し、スズキが将来販売するスポーツセダン量産車により近い姿を体現している。「コンセプト Kizashi」シリーズはトップアスリートの肉体美と気品を彷彿させつつ、圧倒的存在感を創造するよう開発された。
  • 「コンセプト Kizashi」シリーズでは、引き締まったダイナミックなエクステリアとゆったりとした室内とが相まって、ドライバーの快適さとスポーティさを調和させている。「コンセプト Kizashi」の長いホイールベース、アグレッシブなホイールとタイヤのコンビネーション、短いオーバーハングは一体となってエネルギッシュパフォーマンスをイメージさせる一方で、フードとボディのスタイルは溢れるエンジンパワーと空気の壁を突き破るような空力性能を示唆している。
  • 将来の量産化にあたっては、「スイフト」の開発以降一貫して追及している「ユーザーにわくわくした走りを提供するスポーツ性能」を、独自のi-AWDテクノロジーを駆使するなどで更に磨きをかけ、またハイブリッドシステムとクリーンディーゼルシステムの採用を検討するなど環境対策も考慮していく。

「コンセプト Kizashi 3」のスペック概要

全長 4,650mm
全幅 1,900mm
全高 1,450mm
ホイールベース 2,800mm
乗員数 5名
パワーユニット 3,564cm3 水冷4サイクルV型6気筒 DOHC24バルブ
最大出力 300馬力
トランスミッション 6速AT(ステアリングコラム・パドル操作付)
タイヤサイズ 255/30 ZR21 9.5J
ホイールタイプ 21インチ 9本スポーク アルミ
駆動方式 フロントエンジン/Advanced i-AWD
車体色 Kizashi-Silver
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