2011年3月15日
スズキのインド子会社での
累計生産台数が1,000万台を達成
スズキ株式会社のインドにおける四輪車製造販売子会社「マルチ・スズキ・インディア」社(以下マルチ・スズキ社)は、3月15日に累計生産台数1,000万台を達成した。
マルチ・スズキ社は、故インディラ・ガンジー元首相の次男 故サンジャイ・ガンジー氏がインドで国民車を生産するという理念の基に1971年に設立された「マルチ」社をその起源とする会社である。1981年に国営企業として設立された「マルチ・ウドヨグ」社は、1982年にスズキ株式会社と四輪車の生産について基本合意した。その後、2002年にスズキ株式会社の子会社となり、2007年には社名を「マルチ・スズキ・インディア」社に変更した。
同社は1983年に生産第一号車である「マルチ800」をインド市場に送り出した。 当時のインド全体の自動車市場の規模は年間7万台未満であった。 以来、「オムニ」(エブリイ)、「ジプシー」(ジムニー)、「ワゴンR」、「アルト」、「スイフト」、「SX4」、「A-star」、「リッツ」(スプラッシュ)など、インドの道路事情や需要動向などに合わせた車の生産・販売を行い、1983年の生産開始以来27年3カ月で累計生産1,000万台を達成した。
現在では、インド自動車市場は年間300万台(2010年暦年)を超える規模となり、今後も成長は続くとみられる。
マルチ・スズキ社では、首都ニューデリー近郊にあるグルガオン工場とマネサール工場で生産を行なっており、年間120万台の生産能力となっている。同社ではインド市場の拡大にあわせ、マネサール工場に生産能力25万台規模の二つの新工場を建設中であり、それぞれ2012年と2013年に完成予定で、2013年にはマルチ・スズキ社の生産能力は最大で年間170万台の規模となる。
マルチ・スズキ社の生産関連沿革
1971年 | 6月 | 故サンジャイ・ガンジー氏(故インディラ・ガンジー首相の次男)が、インドで国民車生産という理念の基にMARUTI LIMITEDを設立。 |
1981年 | 2月 | MARUTI UDYOG LTD社設立 |
1982年 | 10月 | スズキと契約締結(合弁・ライセンス他) |
1983年 | 12月 | 生産一号車ラインオフ式典(マルチ800(アルト800cc)) |
1986年 | 4月 | 年産10万台体制確立 |
1990年 | 9月 | 年産13万台体制確立 |
1994年 | 3月 | 累計生産100万台達成 |
10月 | グルガオン第2工場稼動、年産20万台体制確立 | |
1995年 | 10月 | 年産32万台体制確立 |
1997年 | 10月 | 累計生産200万台達成 |
1999年 | 3月 | グルガオン第3工場稼動(年産45万台体制へ) |
生産累計250万台達成 | ||
2000年 | 6月 | 累計生産300万台達成 |
2001年 | 12月 | 累計生産350万台達成 |
2002年 | 5月 | スズキ、マルチ・ウドヨグ社を子会社化 |
2003年 | 4月 | 累計生産400万台達成 |
2005年 | 4月 | 累計生産500万台達成 |
2006年 | 10月 | マネサール工場稼働開始 |
12月 | 累計生産600万台達成 | |
2007年 | 9月 | 社名をMARUTI SUZUKI INDIA LIMITEDに変更 |
2010年 | 3月 | 年間生産100万台達成 |
2011年 | 3月 | 累計生産1000万台達成 |