2012年2月6日

スズキ、2012年3月期第3四半期決算を発表

- 2期ぶり減収減益、二輪車事業は営業損失大幅縮小、北米は黒字転換 -

1.第3四半期の業績概況

当第3四半期は、東日本大震災や円高の影響に加え、インドでの四輪車の販売減少もあり、連結売上高は1兆7,980億円と前年同期に比べ1,297億円(6.7%)減少し、2期ぶりの減収となりました。
営業利益は売上減少や為替影響などによる減益要因がありましたが、原価低減、諸経費削減などに取組んだ結果、877億円と前年同期に比べ48億円(5.1%)の減少に留めることが出来ました。
経常利益は964億円と、為替差損などにより前年同期に比べ101億円(9.5%)減少しました。
四半期純利益は、経常利益の減少に加え、災害対策引当金計上175億円などの減益要因がありましたが、GM関連の株式売却などによる投資有価証券売却益の増92億円、少数株主利益の減少70億円、その他の増益要因により、406億円と前年同期に比べ20億円(4.7%)の減少に留まりました。
営業利益、経常利益、四半期純利益とも2期ぶりの減益となりました。

2.各セグメントの状況

二輪車事業は、欧州での販売が減少しましたが、北米での卸販売増加により、売上高は1,888億円と前年同期に比べ25億円(1.3%)増加しました。営業利益については、前年同期に比べ42億円改善したものの、円高やタイ洪水の影響もあり28億円の営業損失となりました。
四輪車事業は、国内売上高については、ソリオの好調に加え、ワゴンRアイドリングストップ、アルトエコの発売など商品力を強化し拡販に努めてまいりましたが、東日本大震災の影響による減少を挽回できず、前年同期を下回りました。海外売上高については、円高の影響に加え、インドのマルチスズキ社での販売減もあり、アジア、欧州、北米などで前年同期を下回りました。その結果、四輪車事業の売上高は1兆5,742億円と前年同期に比べ1,337億円(7.8%)減少しました。営業利益についても858億円と前年同期に比べ86億円(9.1%)減少しております。
特機等事業は、売上高については350億円と前年同期に比べ15億円(4.6%)増加しましたが、営業利益は、47億円と前年同期に比べ4億円(8.1%)減少しました。
所在地別の業績においては、北米が前年同期の25億円の営業損失から3億円の営業利益へと黒字転換しております。

3.通期連結業績予想

東日本大震災による落ち込みを挽回すべく売上高・利益ともに前期以上を目指してまいりましたが、円高やタイ洪水の影響もあり、連結売上高予想については下方修正いたします。
なお、利益目標は、2011年11月7日公表値から変更ありません。

売上高 2兆5,000億円 (前期比  4.1%減、前回予想比 1,100億円減)
営業利益 1,100億円 (前期比  2.9%増、前回予想比 変更なし)
経常利益 1,250億円 (前期比  2.0%増、前回予想比 変更なし)
当期純利益 500億円 (前期比10.7%増、前回予想比 変更なし)
(為替レート) 1米ドル=通期  77円(下期 75円)
1ユーロ=通期109円(下期105円)

以上

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