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2019年5月10日

スズキ、2019年3月期決算を発表

-当期は増収減益、年間配当は据置き、次期予想は売上高・営業利益前年並み-

1.2019年3月期決算の業績概況

当期の連結売上高は3兆8,715億円と前期に比べ1,143億円(3.0%)増加しました。営業利益は、インドルピーをはじめとする新興国通貨安の影響および諸経費等増加の影響等により3,244億円と前期に比べ498億円(13.3%)減少しました。経常利益は受取利息の増加や持分法投資損益の改善もあり3,795億円と前期に比べ33億円(0.9%)の減少にとどまりました。
親会社株主に帰属する当期純利益は、リコール実施に伴う特別損失813億円を計上したこと等により1,788億円と前期に比べ369億円(17.1%)減少しました。
配当金につきましては、親会社株主に帰属する当期純利益が減益となりましたが、リコールの実施に伴う一時的な特別損失の計上によるものであり、安定配当の観点から、当期の年間配当金につきましては前期と同額の1株につき74円、期末配当金は1株につき37円とさせていただく予定です。

2.各セグメントの状況

四輪事業につきましては、海外売上高は新興国通貨安の影響等により前期を下回りましたが、国内売上高が「スペーシア」、「クロスビー」の販売貢献等により前期を上回ったことでカバーし、四輪事業の売上高は3兆5,325億円と前期に比べ967億円(2.8%)増加しました。営業利益は新興国通貨安に加え諸経費等増加の影響等により3,038億円と前期に比べ513億円(14.4%)減少しました。
二輪事業につきましては、売上高はインド、インドネシア、フィリピンでの販売増加等により2,551億円と前期に比べ87億円(3.5%)増加しました。営業利益は欧州での大型二輪車の売上減少等により36億円と前期に比べ10億円(21.2%)減少しました。
マリン事業他につきましては、大型船外機「DF350A」の北米を中心とした販売貢献等により売上高は839億円と前期に比べ89億円(11.8%)増加、営業利益は170億円と前期に比べ25億円(16.9%)増加しました。
所在地別の営業利益につきましては、日本で1,508億円と前期に比べ103億円(6.4%)減少しました。海外では、欧州、その他の所在地で増加しましたが、アジアで1,442億円と前期に比べ471億円(24.6%)減少しました。

3.次期の連結業績予想

次期につきましては、日本での消費税増税の影響やインドの景気見通しなど不透明な状況にあります。引き続きインドを中心に四輪車の販売増加を見込みますが、一方で為替円高、研究開発費の増加等を見込むことから、売上高・営業利益は前年並みと見込んでいます。
当社グループは一丸となってあらゆる分野での改革に取り組み、以下の連結業績予想以上を達成すべく事業活動を展開してまいります。

(連結業績予想…通期)
売上高 3兆9,000億円(前期比 0.7%増)
営業利益 3,300億円(前期比 1.7%増)
経常利益 3,400億円(前期比 10.4%減)
親会社株主に帰属する当期純利益 2,000億円(前期比 11.9%増)
(為替レート) 1米ドル=110円、1ユーロ=125円、1インドルピー=1.58円、
100インドネシアルピア=0.77円、1タイバーツ=3.40円
  • ※連結業績予想については、現時点で入手可能な情報及び仮定に基づき算出したもので、リスクや不確実性を含んでおり、当社としてその実現を約束する趣旨のものではありません。実際の業績は、さまざまな要因の変化により大きく異なることがありえますことをご承知おき下さい。
  • ※実際の業績に影響を及ぼす可能性がある要因には、主要市場における経済情勢及び需要の動向、為替相場の変動(主に米ドル/円相場、ユーロ/円相場、インドルピー/円相場)などが含まれます。