企業ニュース

2021年8月5日

スズキ、2022年3月期第1四半期決算を発表

・第1四半期決算は前年同期比増収増益。前々年同期比は減収、営業利益減益。
・通期予想は半導体不足、原材料価格高騰、研究開発費増加等により前期比営業利益減益見通し。

1.第1四半期決算の業績概況

当期の業績につきましては、世界的な新型コロナウイルス感染拡大による深刻な影響があった前年同期に比べ連結売上高は、8,454億円と4,201億円増加しました。営業利益は、売上増加、特に在庫車の販売促進や為替差益等により、545億円と前年同期に比べ532億円増加しました。なお、インドでの新型コロナウイルス感染再拡大や日本での半導体不足による減産影響、原材料価格高騰、研究開発費増等により、前々年同期に比べると売上高で621億円減少、営業利益で82億円減少と前々年のレベルまでには戻っていません。
経常利益は、金融収支改善380億円等により、1,108億円と前年同期に比べ963億円増加しました。親会社株主に帰属する四半期純利益は、前年同期が新型コロナウイルス関連損失154億円を計上したのに対し、当期は旧豊川工場跡地売却益180億円等により、848億円と前年同期に比べ830億円増加しました。

2.各セグメントの状況

(1) 四輪事業

売上高は7,588億円と前年同期に比べ3,913億円(106.5%)増加しました。営業利益は、売上増加、特に在庫車の販売促進や為替差益等により、420億円となりました。

(2) 二輪事業

新型ハヤブサの投入効果や事業体質改善の進捗等により、売上高は575億円と前年同期に比べ226億円(64.5%)増加、営業利益は44億円と黒字化し、営業利益率は7.7%となりました。

(3) マリン事業

北米での船外機の販売が引き続き堅調に推移しており、売上高は260億円と前年同期に比べ58億円(28.7%)増加、営業利益は68億円と前年同期に比べ30億円(77.9%)増加しました。

(4) その他事業

売上高は31億円と前年同期に比べ4億円(14.3%)増加、営業利益は13億円と前年同期に比べ8億円(167.8%)増加しました。

(5) 所在地別

全ての地域で増収増益となりました。

3.連結業績予想

2022年3月期の連結業績予想につきましては、半導体不足の見通しが不透明のため、工場稼働への影響は期末まで続く前提としています。さらに原材料価格の高騰、研究開発費の増加等もあり営業利益は減益となる見通しです。当期の研究開発費は年間で1,900億円と前期に比べ438億円増加する見通しであり、電動化を中心とした研究開発を積極的に推進してまいります。
当社グループは一丸となってあらゆる分野での改革に取り組み、固定費削減等の収益改善対策を実施し、連結業績予想以上を達成すべく事業活動を展開してまいります。

(連結業績予想…通期)
売上高 3兆4,000億円(前期比 7.0%増)
営業利益 1,700億円(前期比 12.6%減)
経常利益 2,200億円(前期比 11.4%減)
親会社株主に帰属する当期純利益 1,500億円(前期比 2.4%増)
(為替レート) 1米ドル=108円、1ユーロ=129円、1インドルピー=1.47円、100インドネシアルピア=0.76円、1タイバーツ=3.36円
  • ※連結業績予想については、現時点で入手可能な情報及び仮定に基づき算出したもので、リスクや不確実性を含んでおり、当社としてその実現を約束する趣旨のものではありません。実際の業績は、さまざまな要因の変化により大きく異なることがありえますことをご承知おき下さい。
  • ※実際の業績に影響を及ぼす可能性がある要因には、主要市場における経済情勢及び需要の動向、為替相場の変動(主に米ドル/円相場、ユーロ/円相場、インドルピー/円相場)などが含まれます。