ホームに戻るニュースリリーストップに戻る
2000年1月24日


スズキとGMの欧州における共同開発車がラインオフ


 スズキ株式会社は、1月24日、欧州においてゼネラルモーターズ株式会社(GM)と共同開発した小型車の第1号車をラインオフする。

 スズキは、ハンガリーの生産拠点であるマジャールスズキ社の工場にて、ハンガリー政府、および各界関係者の参加のもと、第1号車のラインオフ式典を行う。

 ラインオフする小型車は、1998年5月にスズキとGMが共同開発に合意し開発を行ってきたもので、両社の技術を結集して作られた最初の共同開発車である。スズキおよびGM(オペル/ボグゾール)それぞれのブランドにより、3月から欧州各国を中心に順次販売を開始する。

 両車はスズキが1000cc・1300cc、GMが1000cc・1200cc のそれぞれのエンジンを搭載するなど独自の特長を持つ一方、主要な部品を共通化し、特に車体の主要部品については両社の工場で生産を分担し、相互に供給することで、投資額の削減、およびコスト競争力の強化を図る。生産規模は、当初マジャールスズキ社では年間3万台を計画している。

 スズキは今回の共同開発車を、1997年に日本から欧州に輸出開始したワゴンR(プラス)のフルモデルチェンジと位置づけ、市場で好評の、高くて広い室内空間、使いやすい荷室、ユニークな外観などの特長を引き継いで、より完成度の高い「新ワゴンR(プラス)」として販売する。またトランスミッションは5速マニュアルと4速オートマチック、駆動方式は2WDと4WDのそれぞれを選択できるものとしている。

 今回のラインオフはスズキとGMにとって最初の共同開発車の生産であるとともに、現在両社が協力して生産を行っている北米、南米に続き、欧州における本格的な生産協力の開始となるものであり、今後も両社はより戦略的な提携関係の強化を進めていく考えである。