ホームに戻るニュースリリーストップに戻る
2002年3月29日


スズキ、湖西第一工場の新組立ラインを完成し、稼働開始


 スズキ株式会社は、軽・小型乗用車を生産する湖西第一工場(静岡県湖西市)の新組立ラインの建設工事を完了し、このほど稼働を開始した。
 湖西第一工場は、プレス・溶接・塗装・組立の各工程を一貫して行う乗用車専用工場で、1970年10月から操業を続けている。これまで、生産規模の拡大や設備の老朽化に伴い、小規模の設備更新や塗装ラインを全て新しくするなどの対応を随時実施してきたが、組立ラインの抜本的な設備更新は今回がはじめてである。
  新しい組立ラインは老朽更新を目的としているため工場全体の生産能力に変動はないが、ムダを減らし低コストで生産できる生産性の高いラインの採用や、製品の品質向上を追求するなど新方式を導入している。主な特長は、以下の通りである。

(1) 少ない作業者で高い生産性を実現
作業工程割の見直しや、ラインへの部品供給の効率化、作業者の歩行数の削減などによりムダを減らし、効率の高い作業性を追求。さらに、部品の積み下ろしの合理化や、運搬距離の短縮など工場内物流の合理化も徹底した。
(2) 高品質のクルマづくりを追求
メインラインを機能別に分割して各機能工程毎に品質を管理するなど、高品質を保つクルマづくりを追求。
(3) 作業環境に配慮した工場
作業者の負担を軽減する補助装置や、良好な作業姿勢を維持するライン搬送方式を採用した。また、工場内の騒音も低減するなど作業環境に配慮した。


※湖西第一工場の新組立ラインの概要
名 称 「湖西第一工場車体第三完成ライン」    
面 積 21,000m2 総工費 約110億円
従業員数 450名(当初) 生産車種 ワゴンR、MRワゴン(当初)
所在地 静岡県湖西市白須賀4520    
工場長 小林恒雄(常務取締役)      

  湖西第一工場新組立ライン稼動記念式
でのテープカット風景
     
 
湖西第一工場新組立ライン(外観)   湖西第一工場新組立ライン