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2006年 3月 1日
スズキ、ジュネーブモーターショーの発表内容について
スズキ SX4発表、世界ラリー選手権(WRC)参戦
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| スズキSX4 WRCコンセプト |
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マジャールスズキでのラインオフ式典 |
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スズキ株式会社は、2月28日にスイスで開催中の第76回ジュネーブモーターショーにおいて「スズキ SX4」の欧州発表と併せ、同車で世界ラリー選手権(WRC:World
Rally Championship)に2007年8月以降より参戦する計画であることを発表した。
スズキの新たな世界戦略車である「スズキ SX4」は、スズキがコンセプトから生産に至るまで主要な部分に携わったフィアットとの共同開発モデルで、スポーツコンパクトカー分野での革新とSUVでの伝統を融合させた、全く新しいスポーツX(クロス)オーバー車である。
「スズキ SX4」は、本年3月より欧州市場で年間4万台の販売を計画しており、今後は日本、北米をはじめ世界全域で販売する計画である。
尚、ジュネーブモーターショーの開催に先立ち、2月27日にハンガリーの生産拠点であるマジャールスズキ社の工場において、コーカ・ヤーノシュ ハンガリー経済・運輸大臣、稲川照芳
ハンガリー国駐箚(ちゅうさつ)日本大使、および津田紘 スズキ社長らが出席し、「スズキ SX4」のラインオフ式典が行なわれた。
また、この度スズキは、ラリー競技でのより高度な実戦経験を量産車にフィードバックさせることで、スズキ車全体の走行性能を高めること、並びにブランド認知度を向上させさらなる販売促進につなげることを目的として、これまでのモータースポーツ活動をさらに拡充し、F1に並ぶモータースポーツ界の最高峰である世界ラリー選手権(WRC)に、「スズキ
SX4」で挑戦することを決定した。
ジュネーブモーターショーで発表した「スズキ SX4 WRCコンセプト」は、新車開発と並行して作製を進めてきたWRC参戦の試験車両である。今後、同車の走行性能を引き上げるための様々なテストを行い、2007年8月以降の参戦を目標に計画を進めていく。
参考出品車「スズキ SX4 WRC コンセプト」
●概要
WRCに投入するために開発している「スズキ SX4 WRC コンセプト」のパワーユニットは、2.0Lの「J20エンジン」にターボチャージャーを装着し235kW(320bhp)/4,000〜4,500rpmの最高出力と、637N・m(65kg・m)/3,000rpmの最大トルクを発生する。
4WDシステムは、前後に機械式デファレンシャルギヤ、センターに電子制御デファレンシャルギヤを装着し、トランスミッションは5速シーケンシャルを搭載している。
●仕様
| エンジン |
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型式 |
J20型 |
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種類 |
水冷4気筒16バルブDOHC+ターボチャージャー |
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総排気量 |
1,997cc
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最高出力 |
235kW(320bhp)/4,000-4,500rpm |
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最大トルク |
637N・m(65kg・m)/3,000rpm |
| パワートレイン |
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駆動方式 |
4WD |
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トランスミッション |
シーケンシャル5速 |
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クラッチ |
カーボン3ディスク
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デファレンシャルギヤ |
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センター |
電子制御 |
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前・後 |
機械式 |
| ブレーキ |
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前(ターマック) |
ベンチレーテッドディスクφ370mm(8ポット) |
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(グラベル) |
ベンチレーテッドディスクφ304mm(4ポット) |
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後(ターマック) |
ベンチレーテッドディスクφ358mm(4ポット)
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(グラベル) |
ベンチレーテッドディスクφ304mm(4ポット) |
| 寸法・重量 |
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全長 |
4,125mm |
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全幅 |
1,770mm |
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全高 |
1,450mm
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ホイールベース |
2,525mm |
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車両重量 |
1,230kg |
| サスペンション |
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前・後 |
マクファーソン式・コイルスプリング |
| タイヤ・ホイール |
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ターマック |
タイヤ(20/65-18)・ホイール(8×18インチ) |
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グラベル |
タイヤ(17/65-15)・ホイール(7×15インチ) |
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