1998.10.14
スズキ4ストローク船外機が2年連続で 技術革新賞を受賞
● | 2年連続の受賞はショー史上初めて。 |
● | 4バルブDOHC、電子制御燃料噴射装置、および船外機世界初のチェーン方式カム駆動とダイレクトイグニッション方式を採用。 |
● | この技術的な革新性と市場への影響度の高さが評価され受賞。 |
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スズキの4ストローク船外機DF40・DF50が、アメリカ・シカゴで行われた世界最大のボートショー、「1998年IMTECシカゴボートショー」で、最も革新的な技術に贈られる「技術革新賞(INNOVATIONN AWARD)」を受賞した。昨年もスズキの4ストローク船外機DF60・DF70が同賞を受賞しており、ショー史上初めて同一メーカーが2年連続で受賞するという快挙となる。
IMTEC*1はNMMA*2(アメリカマリン工業会)が主催する世界最大のボートショーで、同ショーでは船外機をはじめ、ボート、アクセサリーなど幅広いマリン製品の展示が行われた。その各部門ごとに最も革新的な技術が盛り込まれ、かつ市場、業界への影響度が高い製品に対し、主催者のNMMAが技術革新賞を授与する。
スズキが受賞したのはこの内エンジン部門で、対象となったDF40・DF50は、新開発4ストロークエンジンを搭載し、DF40は40馬力、DF50は50馬力の最高出力を発揮する。 |
自動車や二輪車で培ったスズキのエンジン技術を生かし、4バルブDOHC方式とした他、DF60・DF70同様、電子制御燃料噴射装置を採用した。さらに船外機では世界初の、チェーン方式カム駆動、およびダイレクトイグニッション(直接点火)方式を採用した。
これらにより、低燃費、高い静粛性を実現するとともに、EPA*3(アメリカ環境保護庁)が定めたアメリカでの船外機に対する段階的な排ガス規制を、既に最終年度(2006年)のレベルで達成している。
これらの技術的な革新性に加え、市場規模が大きいこの馬力帯の船外機の中で、最も環境にやさしく、市場に与える影響度が高いことが評価され、今回の受賞となったものである。
スズキは、9.9馬力、15馬力、60馬力、70馬力の4ストローク船外機を発売しており、今回のDF40・DF50はそれに次ぐもの。まずアメリカ、欧州への輸出に続き、日本国内では来春の発売を予定している。
スズキは4ストローク船外機について一層の商品拡充を行い、新しい需要の開拓を図っていく。
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*1:IMTEC=International Marine Trades Exhibit & Conference
(今年は10月1〜3日開催)
*2:NMMA=National Marine Manufacturers Association
*3:EPA=Environmental Protection Agency
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