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1999年 9月10日
スズキ株式会社(スズキ)とゼネラルモーターズ株式会社(GM)は、アルゼンチンのGM子会社であるGMアルゼンチン社で、2000年4月からスズキ車の生産を開始することで合意した。 スズキはこのプロジェクト実施にあたり、GMアルゼンチン社の株式2%(1200万ペソ=約14億円)を取得する。尚、GM現地法人の株式をスズキが取得するのは今回が初めてとなる。 スズキとGMは1981年8月の提携以来、スズキのGM向け小型車の開発・供給、南米コロンビアなどのGM工場におけるスズキ車のKD生産・販売、カナダでの合弁会社・カミオートモーティブ社の設立、欧州向け小型車の共同開発など、着実に提携の成果を上げてきた。そして昨年9月には、全世界的規模で一層の提携強化を図り、スズキとGMはイコールパートナーとして、両社の特徴ある経営資源を最大限に利用し、相互に補完しあい発展することで合意した。 今回のアルゼンチンでの生産協力は、この世界的な提携強化の一環として実現したもので、GMの生産拠点とスズキの小型車技術という両社の経営資源を融合させることにより、少ない投資で高い競争力を発揮する相互にメリットの大きな共同プロジェクトとなる。 スズキ車を生産予定のGMアルゼンチン社ロサリオ工場は、1997年に操業開始した新鋭工場で、現在GMおよびオペルブランドの乗用車を生産し、高品質の製品を国内で販売するだけでなく欧州や他の南米諸国への輸出を行っている。 ロサリオ工場で生産するスズキ車は当初、世界各地で小型スポーツユーティリティ車として評価の高いスズキ・エスクード(輸出名:グランドビターラ)とし、スズキブランドとGMブランドの両方を生産する。 生産台数は初年度6,000台でアルゼンチン国内向けの販売から開始し、その後市場の状況を見ながら拡大を図り、合わせて南米市場への輸出も行う計画である。GMアルゼンチン社の投資額は初期の段階で約2000万ドルを見込んでいる。 スズキとGMの両社は、今回のアルゼンチンにおける経験と成果を踏まえ、自動車産業のグローバルな競争が激化する中で、より戦略的な提携関係の構築を今後も進める考えである。 GMアルゼンチン社の概要
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