1972 | TM250
ベースとしたのはモトクロス世界GPレース2年連続優勝車

軽量で堅牢な車体に、ブラック塗装の250cc 2サイクル単気筒エンジンを搭載。点火方式には、PEIを採用した。スロットルグリップはモトクロス世界GPのレーサータイプとして使いやすさを確保。そのほか軽いタッチで確実に効くラック&ピニオン式クラッチレリーズ機構の採用や、オフロードでの信頼性が高いレーシングタイプチェーンの装備などによって基本性能を高めた。
寸法・重量 | 寸法(mm) | 全長 | 2,130 |
全幅 | 870 | ||
全高 | 1,120 | ||
軸間距離(mm) | 1,420 | ||
車両重量(kg) | 102 | ||
エンジン | エンジン種類 | 空冷2サイクル単気筒 | |
総排気量(cc) | 246 | ||
ボア(mm)×ストローク(mm) | 70×64 | ||
最高出力 | 31ps/7000rpm | ||
最大トルク | 3.1kgm/6000rpm | ||
変速機形式 | 常時噛合式5段リターン | ||
タイヤサイズ(前) | 3.00-21-4PR | ||
タイヤサイズ(後) | 4.00-18-4PR | ||
価格(円) | 235,000 |
1976 | RM250
軽量なボディーにハイパワーなエンジンを搭載

新設計の軽量で強靭なセミダブルクレードル型パイプフレームに、パワーリードバルブとPEIを採用した6流掃気アルミシリンダーエンジンを搭載。スロットルレスポンスに優れ、低速から高速まで卓越した性能を発揮した。そのほか、ワークスマシンRHで実績のあるラック&ピニオン式のクラッチレリーズ機構、セリアーニタイプのフロントサスペンションを採用。リヤサスペンションは、窒素ガス封入油圧式ショックアブソーバーをフレーム中央部に傾斜して取り付けた。足まわりは、走破性に優れた大径タイヤと軽くて丈夫なアルミリムを組み合わせた。
寸法・重量 | 寸法(mm) | 全長 | 2,140 |
全幅 | 935 | ||
全高 | 1,200 | ||
軸間距離(mm) | 1,440 | ||
車両重量(kg) | 97 | ||
エンジン | エンジン種類 | 空冷2サイクル単気筒 | |
総排気量(cc) | 246 | ||
ボア(mm)×ストローク(mm) | 70×64 | ||
最高出力 | 36ps/8000rpm | ||
最大トルク | 3.48kgm/6500rpm | ||
変速機形式 | 常時噛合式5段リターン | ||
タイヤサイズ(前) | 3.00-21-4PR | ||
タイヤサイズ(後) | 4.50-18-4PR | ||
価格(円) | 350,000 |
1977 | RM250
内外のレースで活躍するチャンピオンマシン

ボア×ストロークを前モデルの70mm×64mmから67mm×70mmとロングストロークタイプに変更し、よりフラットなトルクカーブを実現した。6ポート掃気シリンダーロータリーバルブとリードバルブ併用のパワーリード方式の採用と相まって、最高出力は36PSから37PSに向上した。
寸法・重量 | 寸法(mm) | 全長 | 2,140 |
全幅 | 840 | ||
全高 | 1,200 | ||
軸間距離(mm) | 1,440 | ||
車両重量(kg) | 97 | ||
エンジン | エンジン種類 | 空冷2サイクル単気筒 | |
総排気量(cc) | 246 | ||
ボア(mm)×ストローク(mm) | 67×70 | ||
最高出力 | 37ps/8000rpm | ||
最大トルク | 3.55kgm/6500rpm | ||
変速機形式 | 常時噛合式5段リターン | ||
タイヤサイズ(前) | 3.00-21-4PR | ||
タイヤサイズ(後) | 4.60-18-4PR | ||
価格(円) | 370,000 |
1981 | RM250
リヤにフルフローターサスペンションを採用

前年のワークスモトクロッサーRH80のレプリカモデル。エンジン吸入方式をパワーリードバルブからフルリードバルブに変更し、最高出力を40.5PSから41.5PSに向上させた。リヤには新たにフルフローターサスペンションを採用。
寸法・重量 | 寸法(mm) | 全長 | 2,155 |
全幅 | 870 | ||
全高 | 1,230 | ||
軸間距離(mm) | 1,460 | ||
車両重量(kg) | 98 | ||
エンジン | エンジン種類 | 空冷2サイクル単気筒 | |
総排気量(cc) | 246 | ||
ボア(mm)×ストローク(mm) | 67×70 | ||
最高出力 | 41.5ps/8000rpm | ||
最大トルク | 3.9kgm/6500rpm | ||
変速機形式 | 常時噛合式5段リターン | ||
タイヤサイズ(前) | 3.00-21-4PR | ||
タイヤサイズ(後) | 5.10-18-4PR | ||
価格(円) | 365,000 |
1982 | RM250
水冷化してよりパワーアップ

レース中の熱ダレによる性能低下を防ぐために新開発の水冷エンジンを搭載。ボア×ストロークを前モデルの67mm×70mmから70mm×64mmに変更し、最高出力は41.5PSから43PSに向上した。フレームは軽量で強靭なクロームモリブデン製セミダブルクレードルとしたほか、すべての部分で軽量化を実現し、レギュレーションぎりぎりの軽量化を可能とした。リヤサスペンションにはフルフローターサスペンションを採用。
寸法・重量 | 寸法(mm) | 全長 | 2,160 |
全幅 | 845 | ||
全高 | 1,250 | ||
軸間距離(mm) | 1,460 | ||
車両重量(kg) | 96.5 | ||
エンジン | エンジン種類 | 水冷2サイクル単気筒 | |
総排気量(cc) | 246 | ||
ボア(mm)×ストローク(mm) | 70×64 | ||
最高出力 | 43ps/8000rpm | ||
最大トルク | 3.93kgm/7000rpm | ||
変速機形式 | 常時噛合式5段リターン | ||
タイヤサイズ(前) | 3.00-21-4PR | ||
タイヤサイズ(後) | 5.10-18-4PR | ||
価格(円) | 395,000 |
1986 | RM250
ショック吸収性と路面追従性を高めるE-フルフローターサスペンション採用車

世界GPで優れた性能が実証されていたフルフローターサスペンションに、偏芯カムを新たに採用することでさらに戦闘力を向上させたE-フルフローターサスペンションを装着。この方式はストローク初期でソフト、中間でスムーズ、ボトム域でストロングといった具合にプログレッシブ効果を発揮することで、卓越した操縦安定性と快適な乗り心地を両立した。水冷2サイクル単気筒、新設計のフルリードバルブエンジンは、ボア×ストロークを前モデルの70mm×64mmから67mm×70mmにロングストローク化。最高出力は46PSから48PSに向上し、低・中速トルクも大幅にアップした。
寸法・重量 | 寸法(mm) | 全長 | 2,160 |
全幅 | 855 | ||
全高 | 1,265 | ||
軸間距離(mm) | 1,460 | ||
車両重量(kg) | 97 | ||
エンジン | エンジン種類 | 水冷2サイクル単気筒 | |
総排気量(cc) | 246 | ||
ボア(mm)×ストローク(mm) | 67×70 | ||
最高出力 | 48ps/8500rpm | ||
最大トルク | 4.5kgm/7000rpm | ||
変速機形式 | 常時噛合式5段リターン | ||
タイヤサイズ(前) | 90/100-21-57M | ||
タイヤサイズ(後) | 110/100-18-64M | ||
価格(円) | 450,000 |
1989 | RM250
クランクケースリードバルブ方式と倒立フロントフォークで戦闘力向上

ワークスモトクロッサー直系の技術であるクランクケースリードバルブ方式を新たに採用。これにより広い回転域にわたって高い充填効率を実現するともに、エンジン部品の冷却潤滑を改善したため、信頼性が大きく向上した。また、ボア×ストロークを前モデルの67mm×70mmから67mm×70.8mmに変更。足まわりには倒立フロントフォークを採用し、フォーク全体の剛性を高めると同時に、アクスルシャフト下方の突出しを小さく設計し、深い
寸法・重量 | 寸法(mm) | 全長 | 2,170 |
全幅 | 815 | ||
全高 | 1,250 | ||
軸間距離(mm) | 1,470 | ||
車両重量(kg) | 97 | ||
エンジン | エンジン種類 | 水冷2サイクル単気筒 | |
総排気量(cc) | 249 | ||
ボア(mm)×ストローク(mm) | 67×70.8 | ||
最高出力 | 51ps/8500rpm | ||
最大トルク | 4.72kgm/7250rpm | ||
変速機形式 | 常時噛合式5段リターン | ||
タイヤサイズ(前) | 80/100-21-57M | ||
タイヤサイズ(後) | 110/110-18ー64M | ||
価格(円) | 499,000 |
1993 | RM250
フルモデルチェンジで動力性能、運動性能を格段にポテンシャルアップ

クランクケースリードバルブ式の新エンジンを搭載。掃気ポート形状の変更、新設計リードバルブ、通気抵抗を20%低減したエアクリーナーボックスの採用などにより、中速域での出力アップ、トラクション性能の大幅な向上を実現した。クロームモリブデン鋼製大口径角断面チューブを多用したセミダブルクレードルフレームとしたことで、軽量化と35%のねじり剛性アップを両立でき、走行性能が格段に向上した。
寸法・重量 | 寸法(mm) | 全長 | 2,167 |
全幅 | 815 | ||
全高 | 1,250 | ||
軸間距離(mm) | 1,467 | ||
車両重量(kg) | 98 | ||
エンジン | エンジン種類 | 水冷2サイクル単気筒 | |
総排気量(cc) | 249 | ||
ボア(mm)×ストローク(mm) | 67×70.8 | ||
最高出力 | 53.5ps/8500rpm | ||
最大トルク | 4.47kgm/7500rpm | ||
変速機形式 | 常時噛合式5段リターン | ||
タイヤサイズ(前) | 80/100-21-51M | ||
タイヤサイズ(後) | 110/90-19-62M | ||
価格(円) | 519,000 |
1996 | RM250
コースを選ばない戦闘力。正常進化したRM

ピストンリードバルブ方式の新エンジンを搭載。ボア×ストロークを前モデルの67mm×70.8mmから66.4mm×72mmにロングストローク化するとともに、サブポート開閉式パワーチャンバーデバイスシステムを採用したことにより、あらゆるコンディションでトータル性能の高いエンジン特性を実現した。最高出力は51PSから53PSに向上した。新設計のフレームには、脱着式サブフレームを採用して整備性を向上させるとともに、リヤ周りの軽量化を実現した。フロントには新開発の正立ツインチャンバーカートリッジフォークを採用。ニューリンク式リヤサスペンションを全面改良したことと相まって作動性が大幅に向上した。
寸法・重量 | 寸法(mm) | 全長 | 2,174 |
全幅 | 815 | ||
全高 | 1,245 | ||
軸間距離(mm) | 1,475 | ||
車両重量(kg) | 97 | ||
エンジン | エンジン種類 | 水冷2サイクル単気筒 | |
総排気量(cc) | 249 | ||
ボア(mm)×ストローク(mm) | 66.4×72 | ||
最高出力 | 53ps/8000rpm | ||
最大トルク | 4.8kgm/7500rpm | ||
変速機形式 | 常時噛合式5段リターン | ||
タイヤサイズ(前) | 80/100-21-51M | ||
タイヤサイズ(後) | 110/90-19-62M | ||
価格(円) | 549,000 |
2001 | RM250
新設計で、力強い走破性と優れたマシンコントロール性を高次元でバランス

エンジンとシャーシをほぼ全面的に新設計し、大幅な軽量化と高出力、高トルクを実現。そのため走破性とコントロール性が高次元でバランスしたマシンとなった。新設計のピストンリードバルブ式2サイクルエンジンは、1,133gの軽量化と前後長21mm短縮を実現しながら、中速域のトルクを増強させたため、ドライバビリティが一段と向上した。フレームは従来のセミダブルクレードルを踏襲したが、剛性バランス、重量配分、スイングアーム、サスペンション、ジオメトリーなどの仕様・設計を全面的に変更した。これによりさらなる高剛性化と驚異的な軽量化を実現し、高性能エンジンとのバランスが取れた理想的なモトクロッサーに仕上がった。
寸法・重量 | 寸法(mm) | 全長 | 2,175 |
全幅 | 840 | ||
全高 | 1,275 | ||
軸間距離(mm) | 1,470 | ||
車両重量(kg) | 96 | ||
エンジン | エンジン種類 | 水冷2サイクル単気筒 | |
総排気量(cc) | 249 | ||
ボア(mm)×ストローク(mm) | 66.4×72 | ||
最高出力 | 40.5kW(55ps)/8000rpm | ||
最大トルク | 50.0Nm(5.1kgm)/7500rpm | ||
変速機形式 | 常時噛合式5段リターン | ||
タイヤサイズ(前) | 80/100-21 51M | ||
タイヤサイズ(後) | 110/90-19 62M | ||
価格(円) | 599,000 |
2003 | RM250
パワーバンドを広げつつ、出力特性をよりスムーズにしたマシン

実践レースを通じて開発した新しいシリンダーポートと排気バルブ制御方式の採用などにより、低中速でのトルクと高速でのパワーを両立した新エンジンを搭載。チューニングしたシャーシ、改良したサスペンションやブレーキなども高度にバランスし、さまざまな状況下でマシンの追従性とトラクションが向上した。
寸法・重量 | 寸法(mm) | 全長 | 2,175 |
全幅 | 840 | ||
全高 | 1,275 | ||
軸間距離(mm) | 1,470 | ||
車両重量(kg) | 96 | ||
エンジン | エンジン種類 | 水冷2サイクル単気筒 | |
総排気量(cc) | 249 | ||
ボア(mm)×ストローク(mm) | 66.4×72 | ||
最高出力 | 40.5kW(55ps)/8000rpm | ||
最大トルク | 50.0Nm(5.1kgm)/7500rpm | ||
変速機形式 | 常時噛合式5段リターン | ||
タイヤサイズ(前) | 80/100-21-51M | ||
タイヤサイズ(後) | 110/90-19-52M | ||
価格(円) | 605,000 |