バンバン125は、1971年8月の90cc、1972年6月の50ccに続き、同年10月に発売したバンバンシリーズの最大排気量車。太いレクタングルタイヤ（前輪幅137mm、後輪幅170mm）と大型のダブルシートを装着し、多様な道路状況や砂地・岩地などでも走りを楽しめるようにしたレジャーバイク。ピストンバルブ方式の粘り強い125cc 2サイクル単気筒アルミシリンダーエンジンと、5段リターン式ミッションを搭載。地形に合わせてタイヤの空気圧を調整できるように、エアポンプとタイヤゲージを標準装備した。始動はギヤの位置にかかわらずエンジンがかけられるプライマリーキック式。

バンバン90は当時のレジャーブームに応えて、オートバイのイメージを破るまったく新しい“遊びの乗り物”として開発。新設計の幅広レクタングルタイヤ（前輪幅170mm、後輪幅170mm）によって、砂地、泥地、草原、山坂、雪道など、多様な道路状況で走行できた。空気圧を調整できるようフレーム内にエアポンプを装備。エンジンは、粘り強い90cc 2サイクル単気筒で、4段リターン式ミッションを搭載。レジャー用だけではなく、ゴルフ場、建設現場、果樹園、悪路の巡回、農村地帯での活用など、業務用としても使用された。

1971年の90cc、72年の50cc、125ccの好評を受けて加わった、バンバンシリーズの75ccモデル。主な車体部品はバンバン50のものを共通使用した。リードバルブを採用した、タフで粘り強い75cc 2サイクル単気筒アルミシリンダーエンジンと4段リターン式ミッションを搭載。多様な路面で高い走破性を誇った。幅広なレクタングルタイヤ（前輪幅137mm、後輪幅137mm）の空気圧を簡単に調整できるエアポンプもフレーム内に装備した。「地球に乗るならバンバン」のキャッチフレーズで好評を得た。

1971年に発売したバンバン90の好評を受けて加えた50ccモデル。砂地や泥地といった場所でも走りが可能なレクタングルタイヤ（前輪幅137mm、後輪幅137mm）などの特長を受け継ぎながら、女性でも気軽に乗れるようなコンパクトさとした。50cc 2サイクル単気筒エンジンは放熱性の良いアルミシリンダーと、登り坂や低速走行時などでも力強いリードバルブを採用。連続走行でも粘り強く耐久力があった。3段ロータリー式ミッションを搭載。また、エアポンプとタイヤゲージを装備した花柄シート付のデラックスも設定した。