発売当時、量産スクーターでは世界最大排気量のエンジンを搭載するステイタス感の高い風格あるデザインのビッグスクーター。新設計の650cc水冷2気筒DOHCエンジンを搭載し、街中から高速道路まで余裕の走りが楽しめた。オートマチックの変速パターンを「パワーモード」「ノーマルモード」から選択できるほか、手動変速モードにより5段階のマニュアル変速操作も選択できる、量産二輪車世界初の電子制御式CVTシステムを装備。スポーティーな走りが楽しめた。駆動ベルトには、樹脂コーティングした強化アルミ合金製ブロックとアラミド繊維を使用した耐熱ラバー製テンションメンバーで構成する耐久性の高い乾式複合ベルトを採用した。2005年には、ABS、電動格納式ミラー、電動可動式スクリーンを装備した上級機種、スカイウェイブ650LXを追加設定した。

モデルチェンジ版は凛々(りり)しさと上品さを表現した洗練されたスタイリングを採用。電動格納式ミラーや電動可動式スクリーンなどの装備に加え、アナログ式のメーターとマルチファンクション液晶を組み合わせたインパネの採用など機能を充実させた。エンジンは最高出力37kW （50PS）の650cc 4サイクル水冷2気筒を搭載。エンジンのフリクション（摩擦抵抗）低減とCVT制御の改良により、燃費を先代モデル比で約19％（27.0km/L→32.0km/L〈60km/h定地走行値〉）向上。フローティングディスクを採用したブレーキには、小型・軽量化したABSを標準装備した。