1959 | コレダセルツインSB
125ccクラスで世界初となった2サイクル2気筒エンジンを搭載
1958年のモーターショーで発表した、125ccクラス世界初の2サイクル2気筒エンジンを搭載。ツインエンジンのため、高回転・高圧縮が可能となり、性能が飛躍的に向上した。4速ロータリーミッションの採用も相まって、最高出力10PS、110km/hのスピードを実現した。始動方式は当時としては珍しいセルスターター式を採用。デザイン面の特徴はヘッドランプからタンク、ツールボックスへと流れるジェットラインであった。フロントサスペンションにはテレスコピック(外観はボトムリンク)を採用した。なお、この車種は後のスズキスポーツの前身となったモデルでもある。
寸法・重量 | 寸法(mm) | 全長 | 1,985 |
全幅 | 685 | ||
全高 | 930 | ||
軸間距離(mm) | 1,290 | ||
車両重量(kg) | 118 | ||
エンジン | エンジン種類 | 空冷2サイクル並列2気筒 | |
総排気量(cc) | 125 | ||
ボア(mm)×ストローク(mm) | 42×45 | ||
最高出力 | 10ps/7000rpm | ||
最大トルク | 1.1kgm/6000rpm | ||
変速機形式 | 常時噛合式4段ロータリー | ||
タイヤサイズ(前) | 2.75-17-4PR | ||
タイヤサイズ(後) | 2.75-17-4PR | ||
価格(円) | 138,000 |
1960 | コレダセルツインSB-2
レーサー譲りのエンジンを搭載した改良版コレダセルツイン
1960年のマン島TTレースに参戦したコレダRTレーサーと本質的に同じエンジンを搭載。2サイクル2気筒エンジンに、クラス初の2キャブレター方式を採用したほか、シリンダー、タイミング、掃気通路、オイル潤滑方式、クランク室掃気圧などを変更し、最高出力は10PSから11.5PSに向上。燃費も60km/Lから65km/L(舗装路40km/h)に向上した。また、車体重量を5kg軽減したことも奏功し、0-400m加速21秒という加速性能や、115km/hの最高速など125ccではトップクラスの性能を発揮。さらに二輪車ではじめて、スターターレバーを引いて作動させる始動装置をキャブレターに装着した。
寸法・重量 | 寸法(mm) | 全長 | 1,950 |
全幅 | 675 | ||
全高 | 930 | ||
軸間距離(mm) | 1,280 | ||
車両重量(kg) | 114(乾燥) | ||
エンジン | エンジン種類 | 空冷2サイクル並列2気筒 | |
総排気量(cc) | 124 | ||
ボア(mm)×ストローク(mm) | 42×45 | ||
最高出力 | 11.5ps/8000rpm | ||
最大トルク | 1.1kgm/6000rpm | ||
変速機形式 | 常時噛合式4段ロータリー | ||
タイヤサイズ(前) | 2.75-17-4PR | ||
タイヤサイズ(後) | 2.75-17-4PR | ||
価格(円) |
1962 | コレダ125SK
仕事でもレジャーでも活躍した高性能車
機能的でスピード感にあふれるデザインが特徴。セルスターターまたはキックで始動する125cc 2サイクル空冷2気筒エンジンは最高出力11.5PSを発揮し、最高速度は115km/hに及んだ。アップスタイルのパイプハンドル採用によって理想的なライディングポジションも確保。快適なクッション性能を発揮するオイルダンパーの採用も相まって、仕事でもレジャーでも活躍した。また、スクランブラーに改造した車両が各地のクラブマンレースで大活躍した。
寸法・重量 | 寸法(mm) | 全長 | 1,950 |
全幅 | 675 | ||
全高 | 932 | ||
軸間距離(mm) | 1,290 | ||
車両重量(kg) | 112 | ||
エンジン | エンジン種類 | 空冷2サイクル並列2気筒 | |
総排気量(cc) | 124 | ||
ボア(mm)×ストローク(mm) | 42×45 | ||
最高出力 | 11.5ps/8000rpm | ||
最大トルク | 1.101kgm/6000rpm | ||
変速機形式 | 常時噛合式4段ロータリー | ||
タイヤサイズ(前) | 3.00-16-4PR | ||
タイヤサイズ(後) | 3.00-16-4PR | ||
価格(円) | 138,000 |
1963 | コレダ125S30
オートバイの魅力が味わえた125cc
1963年の世界GPレース125ccと50ccクラスでメーカータイトルを獲得したことによって、スズキの2サイクル技術は世界的にも高い評価を得た。そのため「世界No.1の2サイクルメーカー」として大いにPRした。コレダ125 S30も2サイクル2気筒エンジンを搭載。メンテナンスが簡単なシングルキャブとしたが、65km/Lと優れた定地燃費や、最高出力12PS、最高速度110km/hなど満足な性能を発揮した。トランスミッションは4段ロータリーであった。
寸法・重量 | 寸法(mm) | 全長 | 1,900 |
全幅 | 675 | ||
全高 | 932 | ||
軸間距離(mm) | 1,260 | ||
車両重量(kg) | 110 | ||
エンジン | エンジン種類 | 空冷2サイクル並列2気筒 | |
総排気量(cc) | 124 | ||
ボア(mm)×ストローク(mm) | 42×45 | ||
最高出力 | 12.0ps/7500rpm | ||
最大トルク | 1.20kgm/6000rpm | ||
変速機形式 | 常時噛合式4段ロータリー | ||
タイヤサイズ(前) | 3.00-16-4PR | ||
タイヤサイズ(後) | 3.00-16-4PR | ||
価格(円) | 138,000 |