2007年9月12日

フランクフルトモーターショーの発表内容について

フランクフルトモーターショーの発表

9月11日より開催されている、ドイツ・フランクフルトモーターショーでのプレスコンファレンスにおいて、スズキ株式会社の鈴木俊宏取締役専務役員より、出展車両についての説明を以下の通り行った。

「スプラッシュ」

  • スイフト、グランドビターラ、SX4に続き、スズキの世界戦略車第4弾として、昨年パリモーターショーで発表した「プロジェクト スプラッシュ」の量産モデルである。
  • 「ワゴンR」を開発し、世界のミニMPVの歴史を築いたスズキが、現在の多様化・拡大したニーズを検証し、次世代MPVとして開発したモデルが「スプラッシュ」である。
  • 「スプラッシュ」はスズキの世界戦略第2ステージの幕開けとなるモデルであり、この第2ステージのテーマは「ファミリー」である。第1ステージの「スイフト」・「グランドビターラ」(日本名「エスクード」)・「SX4」では「スポーティー」を追求し、そのスポーツ性の土台の上に、スズキ車の伝統的な良さである家族生活に密着したツールとしてのユーザーフレンドリーな特性を付与した。
  • あらゆる人々のあらゆるライフスタイル、あらゆるシーンに対応可能なマルチパーパスカー、個人の時間や友人との外出を楽しく演出するファミリーのための車を目指して開発した。
  • コンパクトでありながら背高の車体を生かした広々とした室内空間は、日々のショッピングから遠出のドライブまで、あらゆるケースで快適な乗り心地を体感できる。また、インテリアは斬新かつカラフルなデザインでドライブの楽しさを演出。スペースユーティリティを確保し、使い勝手の良さを目指した。
  • また、スポーツ性能に定評ある「スイフト」のプラットフォームをベースとして、車両コンセプトにあった最適なチューニングを施した。その結果、ヨーロッパのアウトバーンから街中の石畳の道に至るまで高い操縦安定性とフラットで快適な乗り心地を両立させることができた。
  • スプラッシュは、来年春よりハンガリーのマジャール・スズキ社で生産される。

Concept Kizashi(コンセプト キザシ)

  • 世界戦略第1ステージのテーマである「スポーティー」、第2ステージの「ファミリー」に続き、第3ステージとしてスズキが新たにマーケットに問うもの、それは「ステータス」である。
  • 中期5ヶ年計画では、その最終年度である2009年に300万台を目標としている。ここ欧州でも、2009年には42万台を目指している。
  • そこで、小型車メーカーとしてのスズキの製品をご愛顧いただいているお客様に、もう1ランク上のモデルを提供し、お客様のより幅広いライフスタイルに対応しなければならないという使命を感じ、また最新の技術水準とブランド価値を発揮できる場を求め、Dセグメントモデルの開発に着手した。
  • スズキブランドが、「ステータス」を語れる車作りへの大きな挑戦 - これが第3ステージのテーマである「ステータス」である。
  • スズキのDセグメントは、“Way of Life!”のスローガンのもと、人々の感情に訴えることのできる価値を持ち、スポーティーで、技術者の魂がこもった刺激的なクルマとなることを開発主眼としている。
  • 技術面では、「実地テストとそのフィードバック」という、二輪車やスイフト以降の四輪車の開発姿勢を受け継ぎ、バーチャルでの開発が主流の現在、この伝統的ともいえる「実地テストとそのフィードバック」を重視した手法をDセグメントモデルでも取り入れている。
  • 「動的性能と質感」を高めるために、スズキ伝統の高い四輪駆動技術も導入する。その開発目標を、Dセグメント四輪駆動乗用車トップクラスの低CO2排出量とし、環境性能とダイナミクス性能の両立を目指す。
  • 「Kizashi」とは、日本語で予兆、前兆を意味し、スズキがさらに変化する、進化するといった予感を感じさせるためのネーミングである。

モータースポーツ

  • スズキが提供する世界戦略車の「ドライビング パフォーマンス」は、スズキモータースポーツのDNAが受け継がれている。
  • いよいよ来月よりWRCにテスト参戦し、2008年からは年間を通して参戦する。今年のテスト参戦は「ラリー・ド・フランス」、「ウェールズラリーGB」の2戦。スズキのデビュー戦に注目していただきたい。
  • また、スズキは2012年より始まるWRCの新レギュレーションに向けて準備を進めている。
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