2009年5月12日
スズキ「アルト(ALTO)」誕生30年世界で販売台数1,000万台を達成
スズキ株式会社が1979年5月より発売している「アルト(ALTO)」が、2009年5月で誕生30年を迎えた。また発売以来、国内で480万台、海外でアルトベースの海外仕様車520万台を販売し、2009年3月末までの世界累計販売台数※が1,000万台(2009年3月末 スズキ調べ)を達成した。
「アルト(ALTO)」は、軽自動車の市場が大きく落ち込んでいた1970年代後半に、「女性が気軽に使いこなせるクルマ」というコンセプトで開発。直線的でおしゃれなデザイン、ランク分けのない1グレード設定、物品税(現在は廃止)のかからない商用車規格の採用、全国統一価格47万円といった当時の常識を打ち破る商品として発表した。発売開始と共に大変な好評を博し、当初の月間販売目標台数5,000台を大きく上回る好調な販売を続け、スズキを代表するベストセラーカーであるだけでなく、軽自動車の新たな市場を切り拓いたモデルである。
また海外では、1983年にインド政府との合弁会社マルチ・ウドヨグ社(現・子会社マルチ・スズキ・インディア社)で、2代目アルトをベースとした0.8Lエンジン搭載の小型車「マルチ800」を生産・販売し、インドにおけるモータリゼーションを大きく推進した。さらにパキスタンや中国でも生産を始め、現在では世界132の国と地域で販売されている。
「アルト(ALTO)」は発売より、運転のしやすさ、使い勝手、経済性の高さ、お求め安い価格設定など、一貫したコンセプトとお客様の立場に立ったクルマ作りを代表する 製品として、今日も世界各地で多くの人々の日常の車として走り続けている。
- ※ 国内向け「アルト ラパン」、「アルト ワークス」等の姉妹車や、1970年代に海外向けに輸出した「FRONTE」、「SS40」、「SS80」やインド生産の「マルチ800」等、日本の「アルト」をベースにした車を含む。
「アルト」の歩み
1979年 5月 | 初代アルト発売 |
1982年 6月 | パキスタンで生産開始 |
1983年12月 | インドで生産開始 |
1984年 9月 | 2代目アルト発売 |
1987年 2月 | アルト ワークス発売 |
1988年 9月 | 3代目アルト発売 |
1990年 2月 | 軽自動車の規格改定により排気量0.66Lにアップ |
1991年11月 | アルト ハッスル発売 |
1994年11月 | 4代目アルト発売 |
1995年 4月 | 中国で生産開始 |
1998年10月 | 国内新安全基準に対応、5代目アルト発売 |
1999年10月 | アルトC発売 |
2002年 1月 | 初代アルト ラパン発売 |
2004年 9月 | 6代目アルト発売 |
2008年11月 | 2代目アルト ラパン発売 |
2009年 3月 | 世界累計販売1,000万台達成 |
2009年 5月 | アルト誕生30年 |