2012年7月19日

マルチ・スズキ社 マネサール工場における暴動について

インド現地時間、7月18日(水)の朝、スズキのインド製造販売子会社「マルチ・スズキ・インディアリミテッド社(以下マルチ・スズキ社)」のマネサール工場(ハリアナ州)での休憩時間にインド人班長がインド人ワーカーに仕事のことで注意をしたところ、インド人ワーカーがインド人班長に暴力を振るってきた。

インド人班長は人事部に報告し、停職処分を決定した。その後、インド人ワーカーは労働組合に救済を申し出、労働組合は停職処分の撤回を求めてきた。

同日15時ごろから一勤のインド人ワーカーが構内に集結し始めた。この間、グルガオンの労働官と同社の労働組合、人事部がマネサール工場内事務所で話し合いを行っていた。その後、19時30分ごろ、約100名の暴徒化したインド人ワーカーが事務所に乱入し、事務所にいたスタッフに暴力を加えた。その結果、死亡1名、負傷者は41名が入院し、46名が病院で治療した。建物は、事務所と守衛所が放火された。設備については大きな被害は無いが、調査中である。

暴徒は100名前後で、当初40名ほどの警察官が来たが、沈静化した後は検挙のため数百名の警官が敷地に入り調査を開始した。
今回の暴動が計画的に発生したのか、偶発的に発生した問題かを調査していく。
このような行為は、国家や会社に対する暴力行為と受け止め、厳正な態度で臨む。

亡くなったインド人幹部はマネサール工場の人事部長であり、温厚な人物であった。事件の調査があるため19日に続き20日もマネサール工場は休業とする予定。

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