2014年9月30日
スズキ、二輪車レースの最高峰
ロードレース世界選手権(MotoGP)に
2015年より参戦を発表

スズキ株式会社は、9月30日から10月5日※1までドイツ・ケルンで開催されている二輪車の国際見本市「インターモト」のプレスカンファレンスにおいて、二輪車レースの最高峰「FIM※2ロードレース世界選手権(MotoGP)」のMotoGPクラスに2015年より参戦することを発表した。
- ※1 プレスデー:9月30日、一般公開日:10月1~5日
- ※2 FIM(国際モーターサイクリズム連盟)
スズキは、このたびMotoGP参戦車両の開発とチーム体制が整い、2015年シーズンからのMotoGP参戦を決定し、新開発の参戦車両「GSX-RR」と参戦ライダー、チーム体制を発表した。また、参戦に先立ち、今シーズン最終戦バレンシアGPにワイルドカードで出場する。
スズキは、2012年よりMotoGPへの参戦を一時休止していたが、同レース復帰に向けて車両開発を継続してきた。MotoGP参戦を通じ商品へのフィードバックを行うことで、より魅力的な商品の開発を進めるとともに、ブランドイメージの向上を図る。
参戦車両「GSX-RR(ジー・エス・エックス・ダブルアール)」
「GSX-RR」は、MotoGPクラスでの高いパフォーマンスと、「GSX-R」をはじめとした市販車両への技術フィードバックを目的に2012年より開発を進めてきた。
扱いやすく力強いエンジン特性、燃費性能、耐久性を高い次元で実現する新開発の並列4気筒エンジンを搭載した。
車体は運動性能と空力性能の両面より、車幅を抑えたレイアウトとし、車体剛性、重量バランスの最適化を図った。市販車両「GSX-R」で長年培ってきた素直な操縦性が発揮できる、戦闘力の高いMotoGPマシンを目指した。
「GSX-RR」基本仕様
全長×全幅×全高 | 2,096mm × 720mm × 1,140mm |
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ホイールベース | 1,457mm |
車両重量 | 160kg(FIMレギュレーションに基づく) |
エンジン形式 | 水冷4サイクル並列4気筒DOHC4バルブ |
排気量 | 1,000cm3 |
最高出力 | 169kw(230PS)以上 |
フレーム形式 | アルミツインスパー |
タイヤ(フロント/リヤ) | 16.5インチ/16.5インチ |
フロントサスペンション | オーリンズ製 倒立フォーク |
リヤサスペンション | オーリンズ製 |
ブレーキ(フロント/リヤ) | カーボンディスク/スチールディスク ブレンボ製 |
チーム体制
チーム名: | チーム・スズキ・モトGP |
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参戦ライダー: | アレイシ・エスパルガロ選手(スペイン):MotoGP参戦中 |
マーベリック・ビニャーレス選手(スペイン):Moto2参戦中 | |
チームマネージャー: | ダビデ・ブリビオ(イタリア):現テストチームのチームマネージャー |