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ジムニー

唯一無二の個性が半世紀にわたり世界で愛されてきた軽の本格四輪駆動車

レジャーブームが到来しようとしていた1960年代後半に、当時の鈴木修常務が「もっと軽の特長が生かせるユニークな車を」と考えたことが始まり。ホープ自動車が開発した軽規格の「ホープスターON型4WD」の製造権を買い取った後、同車をベースに設計・開発を進めた。

1970年に軽自動車枠の本格4WD車として発売すると、土木・建設の測量や林業パトロールなどでプロの道具として、また、手軽にアウトドアを楽しめる軽の本格四輪駆動車として、国内でコンパクト4WDの市場を築き上げた。

その後は規格改定などとともに1981年、1998年、2018年と車体サイズを拡大しながらフルモデルチェンジを重ねてきた。その間、エンジンは空冷から水冷に、2サイクルから4サイクルに、排気量は360㏄から550㏄、660㏄に変更してきた。一方で基本となる車体構成であるラダーフレーム、FRレイアウト、副変速機付パートタイム4WD、リジッドアクスル式サスペンションを半世紀にわたって継承してきた。

1977年に排気量800㏄、輸出仕様のLJ80を日本国内向けとした上で「ジムニー8」として発売してからは、軽と小型の2本立てとなった。

海外では初代を北米や豪州に輸出したのを手始めに、1985年からアメリカで販売した。また、パキスタン、インド、インドネシア、タイ、スペインなど当社の海外生産拠点でもそれぞれの国・地域の実情に合わせた仕様で生産するようになった。世界各国で「Samurai」、「Caribian」、「Katana」、「Gypsy」など、多くの車名で販売している。

1970 | ジムニー 初代

高い走破性を備えた軽自動車の本格四輪駆動車

ジムニー 初代

軽自動車として当時唯一の本格四輪駆動車。頑丈なラダー(ハシゴ型)フレームを基本骨格とし、高低2段の副変速機を内蔵した本格的なパートタイム4WD(後輪駆動⇔四輪駆動切り替え式)のメカニズムを搭載した。空冷2サイクル2気筒360ccエンジンは当初25PSを発揮、翌年には27PSに強化している。16インチ大径タイヤによる高い走破性と取り外しのできるほろなどの使いやすさにより、営林署や土木建築業から「プロの道具」として高く評価される一方で、レジャーカーとしても好評を博し、やがては海外市場でも認められた。

機種情報 車両型式 LJ10
グレード
機種記号
寸法・重量 寸法(mm) 全長 2,995
全幅 1,295
全高 1,670
ホイールベース(mm) 1,930
車両重量(kg) 600
エンジン エンジン型式 FB
エンジン種類 空冷 2サイクル 直列 2気筒
総排気量(cc) 359
最高出力 25PS/6,000rpm
価格 482,000円(東京価格)より

※代表するグレードの諸元値を表示しています。

1972 | 水冷ジムニー、ジムニーバン

静かで粘り強い水冷エンジンとフルメタルボディーが登場

水冷ジムニー、ジムニーバン

1972年には新開発の水冷2サイクル2気筒360ccエンジンを搭載。中・低速時のトルクがアップしたことも奏功し、登坂能力35°という驚異的な粘り強さや静かな走り、高い信頼性を実現した。フルメタルボディーのジムニーバンも追加し、水冷エンジンによるヒーター能力の向上とともに、全天候での使い勝手を向上させた。1974年からは輸出も開始した。

機種情報 車両型式 LJ20 LJ20V
車種 バン
機種記号
寸法・重量 寸法(mm) 全長 2,995
全幅 1,295
全高 1,670 1,615
ホイールベース(mm) 1,930
車両重量(kg) 625 660
エンジン エンジン型式 L50
エンジン種類 水冷 2サイクル 直列 2気筒
総排気量(cc) 359
最高出力 28PS/5,500rpm
価格 489,000円(東京価格)より

※代表するグレードの諸元値を表示しています。

1975 | ジムニー4人乗り・ほろタイプ

レジャーにも向いている4人乗りに進化

ジムニー4人乗り・幌(ほろ)タイプ

ジムニーがレジャー用車としても好評となったため、従来の前2席+補助席の3人乗りに、向かい合わせで座る折り畳み式後席を備えた4人乗りをラインアップに追加した。また、ほろの形状も改善して頭上空間を広げた。

機種情報 車両型式 LJ20F
車種 幌タイプ4人乗り
機種記号
寸法・重量 寸法(mm) 全長 2,995
全幅 1,295
全高 1,840
ホイールベース(mm) 1,930
車両重量(kg) 625
エンジン エンジン型式 L50
エンジン種類 水冷 2サイクル 直列 2気筒
総排気量(cc) 359
最高出力 28PS/5,500rpm
価格 610,000円(東京価格)より

※代表するグレードの諸元値を表示しています。

1976 | ジムニー55

静かで中・低速が粘り強いエンジンが余裕をプラス

ジムニー55

1976年1月の軽自動車規格改定に伴って、2サイクル3気筒550ccエンジンを搭載。パワーアップするとともに、大型エアクリーナーによる適正燃費の促進、エバポ装置の搭載などによって低公害化も図った。また、大型バンパーの装着などによって安全性を向上している。山道にも強く、登坂力は39.7°をマークした。

機種情報 車両型式 H-SJ10F H-SJ10VM
車種 幌タイプ4人乗り バンタイプ3人乗り
機種記号
寸法・重量 寸法(mm) 全長 3,170
全幅 1,295
全高 1,845 1,685
ホイールベース(mm) 1,930
車両重量(kg) 675 720
エンジン エンジン型式 LJ50
エンジン種類 水冷 2サイクル 直列 3気筒
総排気量(cc) 539
最高出力 26PS/4,500rpm
価格

※代表するグレードの諸元値を表示しています。

1977 | NEWジムニー55

より安全でたくましくなった新規格車

NEWジムニー55

1976年1月に施行された軽自動車新規格に、ジムニーは当初排気量拡大のみで対応したが、この変更で前後輪トレッドを100mm拡大し、フル新規格対応のNEWジムニー55となった。トレッド拡大による安定性向上と、バンパー形状と板厚増による安全性向上という新規格の趣旨に加えて、ボンネット、リヤフェンダー、フロントパネルのデザイン変更によるたくましいデザインや、ガソリンタンクの大型化なども実現している。1979年のマイナーチェンジではマフラー構造を変更し、静粛性を高めた。

機種情報 車両型式 H-SJ10F-2 H-SJ10VM-2
車種 バン
機種記号
寸法・重量 寸法(mm) 全長 3,170
全幅 1,395
全高 1,845 1,685
ホイールベース(mm) 1,930
車両重量(kg) 680 725
エンジン エンジン型式 LJ50
エンジン種類 水冷 2サイクル 直列 3気筒
総排気量(cc) 539
最高出力 26PS/4,500rpm
価格 748,000円(東京価格)より

※代表するグレードの諸元値を表示しています。

1978 | ジムニーメタルドア

ほろボディーのドア部分を鋼板製のドアに変更して使いやすさを向上

ジムニーメタルドア

ほろタイプ車のドアをキャンバス製から鋼板製に変えて、乗降時のドアの操作性やウインドーの開閉性などを向上させた。同時にジムニー全車のヒーター放熱量アップ、フロントシートの改良、アウトサイドミラーの形状変更など、数多くの改良を実施した。

機種情報 車両型式 SJ10FM-3
車種 メタルドア
機種記号
寸法・重量 寸法(mm) 全長 3,170
全幅 1,395
全高 1,845
ホイールベース(mm) 1,930
車両重量(kg) 700
エンジン エンジン型式 LJ50
エンジン種類 水冷 2サイクル 直列 3気筒
総排気量(cc) 539
最高出力 26PS/4,500rpm
価格 768,000円(東京価格)より

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1981 | ジムニー 2代目

本質を受け継ぎながら11年ぶりのフルモデルチェンジ

ジムニー 2代目

発売以来、四輪駆動商用車部門で11年間連続販売実績第一位に輝いたジムニーの2代目。ラダーフレームや副変速機付きパートタイム4WDなどのメカニズムを継承しながら、前向き2人掛けの後部座席設置によって4人乗りとし、オープンタイプで250kg(4人乗車時150kg)、バンタイプ200kg(同100kg)の積載量を確保した。キャンバスドア、ハーフメタルドア、フルメタルドア、バン(2機種)、の4タイプ5機種を用意した。当初のエンジンは先代の2サイクル3気筒550ccを受け継いだが、1986年に発売したJA71型は新開発F5A型4サイクル3気筒550ccエンジンにEPIターボを装着するなど進化を続けた。

機種情報 車両型式 H-SJ30F H-SJ30FK H-SJ30FM H-SJ30VC
車種 キャンバスドア ハーフメタルドア フルメタルドア バン
機種記号
寸法・重量 寸法(mm) 全長 3,195
全幅 1,395
全高 1,710 1,690 1,700
ホイールベース(mm) 2,030
車両重量(kg) 690 705 720 745
エンジン エンジン型式 LJ50
エンジン種類 水冷 2サイクル 直列 3気筒
総排気量(cc) 539
最高出力 28PS/4,500rpm
価格 770,000円(東京価格)より

※代表するグレードの諸元値を表示しています。

1987 | ジムニーパノラミックルーフ

高出力のインタークーラーエンジンの搭載とハイルーフパノラマウインドー車が登場

ジムニーパノラミックルーフ

1986年に搭載した新開発のEPIターボエンジンに、空冷式インタークーラーを組み合わせ、52PS(ネット)にパワーアップ。また、フロントグリル、インパネを一新するなど内外装もドレスアップした。そのほかハイルーフの両側にパノラマウインドーを装備し、明るく快適な室内空間を実現したパノラミックルーフ車も設定した。

機種情報 車両型式 M-JA71C M-JA71V
車種 インタークーラーTURBO
フルメタル
インタークーラーTURBO
バン
インタークーラーTURBO
パノラミックルーフ
機種記号 JMU-3 JCU-3 JYU-3
寸法・重量 寸法(mm) 全長 3,195
全幅 1,395
全高 1,670 1,680 1,825
ホイールベース(mm) 2,030
車両重量(kg) 800 830 840
エンジン エンジン型式 F5A
エンジン種類 水冷 4サイクル 直列 3気筒 SOHC 6バルブ インタークーラーターボ
総排気量(cc) 543
最高出力 ネット 52PS/5,500rpm
価格 995,000円(東京価格)より

※代表するグレードの諸元値を表示しています。

1990 | ジムニー

高性能で扱いやすい新規格エンジンを搭載

ジムニー

1990年1月の軽自動車規格改定で、排気量660cc時代が訪れた。そのため全車にインタークーラーターボを装備して55PS(ネット)を発揮する660ccの新開発F6A型を搭載。ボア×ストロークが65mm×66mmのロングストローク型で、中・低速で扱いやすく、悪路などでの走破性能が向上した。全長を100mm拡大して3,295mmとし、大型化した新デザインの前後バンパーなどにより安全性を向上させたほか、フロントマスクも一新した。また、ブレーキ性能も向上させた。なお、1992年に3AT車(JA11-3)を追加した。

機種情報 車両型式 M-JA11V M-JA11C
車種 バン パノラミックルーフ フルメタルドア
機種記号 JHCU JECU JCCU
寸法・重量 寸法(mm) 全長 3,295
全幅 1,395
全高 1,680 1,825 1,670
ホイールベース(mm) 2,030
車両重量(kg) 850 860 820
エンジン エンジン型式 F6A
エンジン種類 水冷 4サイクル 直列 3気筒 SOHC 6バルブ インタークーラーターボ
総排気量(cc) 657
最高出力 ネット 55PS/5,500rpm
価格 994,000円(東京価格)より

※代表するグレードの諸元値を表示しています。

1995 | ジムニー(乗用車)

サスペンションの変更および軽自動車ジムニー初の乗用車仕様を設定

ジムニー(乗用車)

1995年に実施した変更の中で最も大きく変わったのはサスペンションであった。リジッドアクスル方式の前後サスペンションを、従来のリーフスプリングから3リンクのコイルスプリングとし、オフロード走破性とともにオンロードでの走行性能と乗り心地の向上を実現した。また、従来のF6A型エンジンに加えて、K6A型オールアルミ製DOHC12バルブインタークーラーターボエンジンも搭載し、ともに64PS(ネット)の高性能を発揮した。副変速機にサイレントチェーンを採用して振動と騒音を低減するなど、快適性も向上させた。さらに、今まで商用車規格のみであったジムニーに初めて乗用車仕様を設定した。

機種情報 車両型式 E-JA22W E-JA12W V-JA12C
グレード XC(乗用) XS(乗用) CC(商用)
機種記号 JXCR JXSR JCCU
寸法・重量 寸法(mm) 全長 3,295
全幅 1,395
全高 1,680 1,670
ホイールベース(mm) 2,030
車両重量(kg) 900 930 860
エンジン エンジン型式 K6A F6A
エンジン種類 水冷 4サイクル 直列 3気筒 DOHC 12バルブ インター
クーラーターボ
水冷 4サイクル 直列 3気筒 SOHC
6バルブ インタークーラーターボ
総排気量(cc) 658 657
最高出力 ネット 64PS/6,500rpm 64PS/6,000rpm
価格 998,000円(東京価格)より

※代表するグレードの諸元値を表示しています。

1998 | ジムニー 3代目

軽自動車規格改定に対応した上質で快適な3代目

ジムニー 3代目

1998年10月の軽自動車規格改定とともに誕生した3代目ジムニーは、全車が乗用車となった。ジムニー伝統の個性を引き継ぎながら、乗用車としての快適性を追求。存在感あふれる斬新なデザインを採用した。新設計の3分割ラダーフレーム構造によりボディー剛性を向上するとともに、サスペンション性能も向上。また、全車にK6A型DOHC12バルブインタークーラーターボエンジンを搭載し、ATは4速として快適な走りと燃費性能向上を実現した。インテリアの質感も高め、エアフィルター付エアコンや電動パワーステアリングを標準装備するなど、装備も充実させた。

機種情報 車両型式 GF-JB23W
グレード XA XL XC
機種記号 JXAU JXLR JXCR
寸法・重量 寸法(mm) 全長 3,395
全幅 1,475
全高 1,680 1,715
ホイールベース(mm) 2,250
車両重量(kg) 950 960 970
エンジン エンジン型式 K6A
エンジン種類 水冷 4サイクル 直列 3気筒 DOHC 12バルブ インタークーラーターボ
総排気量(cc) 658
最高出力 ネット 64PS/6,500rpm
価格 998,000円(消費税を含まず)より

※代表するグレードの諸元値を表示しています。

2001 | ジムニーJ2

カジュアルに街中で楽しめる2WDジムニー

ジムニーJ2

本格クロスカントリータイプならではの力強く機能的なデザインを、ファッションとして街中などで気軽に楽しみたいというニーズに応えて、2WD(後輪駆動)としたモデル。パールホワイトの専用車体色やスモークガラスなどによって、外観をファッショナブルにアレンジした。エアコン、パワーステアリングなどの快適装備も標準で装備した。

機種情報 車両型式 TA-JB23W
グレード
機種記号 JXJV-D3
寸法・重量 寸法(mm) 全長 3,395
全幅 1,475
全高 1,645
ホイールベース(mm) 2,250
車両重量(kg) 950
エンジン エンジン型式 K6A
エンジン種類 水冷 4サイクル 直列 3気筒 DOHC 12バルブ インタークーラーターボ
総排気量(cc) 658
最高出力 ネット 47kW(64PS)/6,500rpm
価格 1,210,000円(消費税を含まず)より

※代表するグレードの諸元値を表示しています。

2018 | ジムニー 4代目

ジムニーのDNAに最新技術を融合させ20年ぶりに刷新した本格4WD

ジムニー 4代目

半世紀に及ぶジムニーならではのこだわりと技術を継承しつつ、ジムニーに求められる本格的な四輪駆動車としての性能をさらに進化させた。ラダーフレームにFRレイアウト、副変速機付パートタイム4WD、3リンクリジッドアクスル式サスペンションというジムニー伝統の車体構成を継承。また、ブレーキLSDトラクションコントロールを全車に標準装備し、高い走破性能を実現した。エンジンは専用チューニングしたR06A型DOHC12バルブVVTインタークーラーターボエンジンを搭載することで動力性能と信頼性を高めている。そのほか内外装デザインで機能を追求したほか、取り回ししやすいボディーサイズ、見切りの良さ、荷室空間の広さや使いやすさなどを進化させた。また、当社の予防安全技術であるスズキ セーフティ サポートを一部車種に標準装備とした。

機種情報 車両型式 3BA-JB64W
グレード XC XL XG
機種記号 JXCR-J JXLR JXGU
寸法・重量 寸法(mm) 全長 3,395
全幅 1,475
全高 1,725
ホイールベース(mm) 2,250
車両重量(kg) 1,040 1,030
エンジン エンジン型式 R06A
エンジン種類 水冷 4サイクル 直列 3気筒 DOHC 12バルブ VVT インタークーラーターボ
総排気量(cc) 658
最高出力 ネット 47kW(64PS)/6,000rpm
価格 1,458,000円(消費税8%込み)より

※代表するグレードの諸元値を表示しています。

EPI(Electronic Petrol Injection = 電子制御燃料噴射)
さまざまな走行状態でのセンサーからの情報をもとに、最適な空燃比を計算、エンジンの燃焼に必要な燃料を、電子制御のインジェクターによって正確・精密に噴射・供給する装置。
VVT(Variable Valve Timing)
可変バルブタイミングとは4サイクルエンジンの吸排気バルブのバルブタイミングやリフト量を可変とする機構のこと。ここでは単に「VVT」と表記した場合は吸気側のみに、また「吸排気VVT」と表記した場合は吸気側及び排気側それぞれに可変バルブタイミング機構を持つことを示す。