FB系
新たにFRトラック用に設計された、扱いやすい空冷2気筒360ccエンジンがFB型。このエンジンをFF車搭載用に改良したのがFE型、水冷化したのがL50型になる。ボア×ストロークはスクエアタイプ。
FB

(初代キャリイ)
初代のスズライトキャリイ(FB)から4代目キャリイ(L40)に至るまで、リードバルブ採用などの改良を重ねながら10年以上に亘って搭載された。
エンジン型式 | FB |
エンジン種類 | 空冷 2サイクル 直列2気筒 |
内径(mm)×行程(mm) | 61×61.5 |
総排気量(cc) | 359 |
搭載車一覧 [※]
機種名 発売年 | 搭載期間 | |
スズライトキャリイFB (初代) 1961 | 1961年10月 | 1965年6月 |
スズライトキャリイバンFBD (初代) 1964 | 1964年9月 | 1966年1月 |
スズライトキャリイ(L20) (2代目) | 1965年6月 | 1969年7月 |
スズライトキャリイバン(L20V) (2代目) 1966 | 1966年1月 | 1969年11月 |
スズライトキャリイ(L20H) 1966 | 1966年1月 | 1969年7月 |
キャリイ(L30) (3代目) 1966 | 1966年3月 | 1969年7月 |
キャリイ (L30H) 1966 | 1966年7月 | 1969年7月 |
キャリイバン(L30V) (3代目) 1968 | 1968年3月 | 1969年11月 |
キャリイ(L40、L41) (4代目) 1969 | 1969年7月 | 1972年5月 |
キャリイバン(L40V) 4代目 1969 | 1969年11月 | 1972年8月 |
ジムニー (初代) 1970 | 1970年4月 | 1972年5月 |
FE

(スズライトバンFE)
このエンジンを搭載したスズライトフロンテFEAは、1963年5月に開催された第1回日本グランプリ自動車レースの軽四輪部門で他車を押さえて圧勝した。当初からガソリンと潤滑油を別々に供給できる分離給油方式だったが、その後改良したCCI方式を採用した。
エンジン型式 | FE |
エンジン種類 | 空冷 2サイクル 直列2気筒 |
内径(mm)×行程(mm) | 61×61.5 |
総排気量(cc) | 359 |
搭載車一覧 [※]
機種名 発売年 | 搭載期間 | |
スズライトバンFE 1963 | 1963年4月 | 1965年10月 |
スズライトフロンテFEA 1963 | 1963年5月 | 1965年10月 |
スズライトバンFEⅡ 1965 | 1965年10月 | 1969年3月 |
スズライトフロンテFEAⅡ 1965 | 1965年10月 | 1967年5月 |
L50

(フロンテバン)
空冷のFB型をベースにした新開発の水冷2気筒360ccエンジン。エンジンの冷却系統は水冷加圧強制循環方式を採用した。走行風と冷却ファンで同時に冷却することにより、すぐれた冷却効果と連続走行性を発揮した。
エンジン型式 | L50 |
エンジン種類 | 水冷 2サイクル 直列2気筒 |
内径(mm)×行程(mm) | 61×61.5 |
総排気量(cc) | 359 |
搭載車一覧 [※]
機種名 発売年 | 搭載期間 | |
フロンテバン(LS20) 1969 | 1972年3月 | 1973年4月 |
水冷ジムニー、ジムニーバン 1972 | 1972年5月 | 1976年5月 |
ジムニー4人乗り・幌タイプ 1975 | 1975年2月 | 1976年5月 |
キャリイ(L50) (5代目) 1972 | 1972年5月 | 1976年5月 |
キャリイバン(L50V) (5代目) 1972 | 1972年8月 | 1976年5月 |
フロンテハッチ 1973 | 1973年4月 | 1976年7月 |