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G系

当初より、米国で通用する小型低燃費車用という開発目標を掲げて開発した。その後のGMとの提携でGMにOEM供給したスプリント(後にメトロに車名変更)は、85MYから14年間に亘って米国燃費No.1の座をキープしたが、この快挙に貢献したのがG10型である。 G系はオープンデッキ構造、鋳鉄スリーブ鋳込みのダイキャスト製アルミブロック、OHC、燃費に有利なロングストロークなどを特長とする。

G10型

(初代カルタス)

3気筒1.0L 6バルブの軽量・コンパクトなエンジン。アルミ部品を多用し、クランクシャフトなどは中空化するなどして軽量化に努めた。また燃費向上のために、エアインダクションシステムなど様々なシステムを取り入れた。88年9月からは新開発の直打式バルブシステムを採用した。

エンジン型式 G10
エンジン種類 水冷 4サイクル 直列3気筒
弁機構 SOHC 6バルブ
内径(mm)×行程(mm) 74.0×77.0
総排気量(cc) 993
搭載車一覧  []
機種名 発売年 搭載期間
カルタス (初代) 1983 1983年10月 1988年9月
カルタスターボ 1984 1984年5月 1988年9月
カルタス5ドア 1984 1984年8月 1988年9月
カルタス (2代目) 1988 1988年9月 1998年5月
カルタスM 1998 1998年5月 2000年3月

G13A

(ジムニー1300)

3気筒のG10に1気筒を追加した4気筒1324ccのエンジン。G10とG13は当初からの平行開発。

エンジン型式 G13A
エンジン種類 水冷 4サイクル 直列4気筒
弁機構 SOHC 8バルブ
内径(mm)×行程(mm) 74.0×77.0
総排気量(cc) 1324
搭載車一覧  []
機種名 発売年 搭載期間
カルタス5ドア 1984 1984年8月 1988年9月
ジムニー1300(JA51) 1984 1984年11月 1988年12月
ジムニー1300パノラミックルーフワゴン 1985 1985年12月 1988年12月

G13B

(カルタスGT-i)

G13Aは当時の中南米の一部の国で、レース規格(1.3L以下)に不適合だったため、ストロークを1.5mm減じて1.3L以下としたG13Bを設定し、G13Aを逐次切り替えていった。

エンジン型式 G13B
エンジン種類 水冷 4サイクル 直列4気筒
弁機構 SOHC 8バルブ/SOHC 16バルブ/DOHC 16バルブ
内径(mm)×行程(mm) 74.0×75.5
総排気量(cc) 1,298
搭載車一覧  []
機種名 発売年 搭載期間
カルタスGT-i 1986 1986年6月 1988年9月
カルタス (2代目) 1988 1988年9月 1998年5月
カルタスエスティーム 1989 1989年6月 1992年7月
カルタスコンバーチブル 1992 1992年2月 1995年1月
カルタス・クレセント 1995 1995年1月 1998年5月
カルタスM 1998 1998年5月 2000年3月
カルタス 1998 1998年5月 2000年3月
ジムニー1300シエラ 1993 1993年5月 1998年1月
ジムニーワイド 1998 1998年1月 2002年1月
エブリイ+(プラス) 1999 1999年6月 2001年5月
エブリイランディ 2001 2001年5月 2005年12月

G16A

(初代エスクード)

エスクードのために開発したG系で最大排気量のエンジン。G13Bの拡張版だが、エンジンブロックやシリンダヘッド等の主要部品は新作となった。89年発売のカルタスエスティームには1カム16バルブエンジンを搭載した。

エンジン型式 G16A
エンジン種類 水冷 4サイクル 直列4気筒
弁機構 SOHC 8バルブ/SOHC 16バルブ
内径(mm)×行程(mm) 75.0×90.0
総排気量(cc) 1,590
搭載車一覧  []
機種名 発売年 搭載期間
エスクード (初代) 1988 1988年5月 1997年11月
エスクード ノマド 1990 1990年9月 1996年10月
エスクード レジントップ 1990 1990年10月 1992年10月
X-90 1995 1995年10月 1997年12月
エスクード (2代目) 1997 1997年11月 2000年12月
カルタスエスティーム 1989 1989年6月 1991年7月
カルタス・クレセント 1995 1996年2月 1998年5月
カルタス・クレセントワゴン 1996 1996年2月 1998年5月
カルタス 1998 1998年5月 2001年12月
カルタスワゴン 1998 1998年5月 2002年8月

G15A

(カルタスエスティーム)

G系最後の改良型エンジン。EPI、ESAと組み合わせて安定した高性能を発揮した。

エンジン型式 G15A
エンジン種類 水冷 4サイクル 直列4気筒
弁機構 SOHC 16バルブ
内径(mm)×行程(mm) 75.0×84.5
総排気量(cc) 1,493
搭載車一覧  []
機種名 発売年 搭載期間
カルタスエスティーム 1989 1991年7月 1995年1月
カルタス・クレセント 1995 1995年1月 1998年5月
カルタス・クレセントワゴン 1996 1996年2月 1998年5月
カルタス 1998 1998年5月 2001年12月
カルタスワゴン 1998 1998年5月 2002年8月

エンジン搭載時期の早い順に並べ、最初の機種を太字で示した。車種系統が複数ある場合は各系統内で搭載時期の早い順に並べ、最初の機種を太字で示した。