事前情報    スタート    Leg1    Leg2    Leg3    スケジュール    エントリー リスト
        リザルト     リザルト     リザルト    
2002 APRC Rd.4 ラリー北海道
日本初開催のAPRCイベント、第4戦ラリー北海道いよいよ開幕!!
独特の路面に驚く外国人選手たち!!
2002年9月5日

田嶋/ラベット組
 アジア・パシフィック選手権第4戦のラリー北海道は、9月6日金曜日の競技開始を前に、火、水の2日間でコースのレッキ(事前試走)が行なわれ、5日の木曜日には公式シェイクダウンと車検、そしてセレモニアルスタートが行なわれた。
 レッキから帰って来たドライバー達は、一様にコースの狭さに驚きを隠さない。特に海外から参加のドライバーたちにとっては、こんなに狭い道を走るのは恐らく初体験。アジパシ第3戦ロトルア・ラリーにはアベレージ60km/hがやっとという有名なモツ林道があるが、これは細かなコーナーが連続しているからで、ニュージーランドから参加のポッサム・ボーンも「日本の道はラフでソフト」と評している。イグニス・スーパー1600を駆る田嶋伸博選手も、「前を走る4WD勢が深いわだちを掘り、石も掘り出して行くだろうから気を付けねば。パンクも怖いですね」と言う。

粟津原/高橋組
コース紹介&路面の特色
 レグ1は帯広の南西、更別村近辺、レグ2は北の陸別方面、そしてレグ3は更別の隣、豊頃町方面を走るが、ドライバーたちが驚いているのはレグ1とレグ3で使われる林道だ。レグ2はそれよりも幅があり、スピードの乗るダイナミックな林道が多い。更別、豊頃の林道は普段使われていない道のため、道の両サイドはもちろんセンターにも草が生い茂っている。道幅が1車線しかないため、コーナーなどで無理に草の中をインカットすると、隠れている岩などでパンクしたりサスペンションを傷める危険性がある。更に厄介なのは路面がややソフトなので、わだちが深く掘れることだ。全ての林道は2度づつ使われるため、2回目になると相当深くなる事が予想される。コーナーでは手前からマシンをドリフトさせてクリアするのが常識な海外勢にとって、そんな道ではいつものテクニックが使えない。オンザレール走行が当たり前の国内ドライバーの方が有利とも言えるだろう。
「どんな道でもペースノートをしっかり作っておけば大丈夫ですが、やはりFFの二輪駆動車には厳しいですね」と田嶋選手は語る。 

 コースは帯広周辺の山岳路や林道が使われるが、レグ1とレグ3は狭く曲がりくねった日本特有の林道が主体、レグ2はそれよりハイスピードなコースが使われる。またレグ1とレグ3の最後には帯広郊外の河川敷に設けられたサービスパークのそばで、大観衆を前にしたスペクテイターズ・ステージが用意されている。面白いのはこれらのコースは全日本ラリー選手権などでも使われていないことから、海外勢も国内勢も去年出場していない選手にとっては全く条件は同じとなる。国内勢は狭くワダチの掘れ易い道の走り方を良く知っているから有利かとも思えるが、海外のトップ勢もいろいろな国の道を走り尽くしているから決して侮ることは出来ない。それに日本人には不慣れなハイスピード走行は逆に彼らにはお手の物。果たしてどういう展開になるのか、スタートしてみなければ全く分からないから面白い。

田嶋/ラベット組
ラリー北海道、いよいよ始まる!!

 9月5日、木曜日の早朝からはシェイクダウンが開催された。このシェイクダウンは、ワインで知られる池田町の山間部で行われ田嶋伸博/ジュリア・ラベット組のスズキ・イグニス・スーパー1600を始めとした参加選手はマシンの最終チェックを行なった。その後、昼過ぎにサービスパークへ戻り公式車検、そして午後7時にスタートの行われる帯広に向かった。帯広駅前にはセレモニアルスタートの会場が設営され、一台一台がスタートランプに上って選手紹介が行なわれた。大勢の観客や関係者の盛大な拍手に送られて再びサービスパークのパルクフェルメへ戻って行った。


田嶋/ラベット組
コドライバー 高橋選手(左)ドライバー 粟津原選手(右)
 気になる天気予報は、金曜日の昼過ぎから雨になる可能性が高く、海に近い更別方面はそれ以上に天候は崩れるというから心配だ。狭くラフでソフトな道に雨が加わったら一体どうなるのか? 乱戦必死と言ったところだろう。
「ともかく丁寧に走ることを心がけます。いろいろ不利なこともあるが、イグニスはボディが小さい点が有利になるでしょう。何とか日本のホームイベントで6回目のアジパシ2リッターチャンピオンを決めたいですね。それと長い間ニュージーランドやオーストラリア、マレーシアなど今回参加してきた海外勢の国でラリーをやらせてもらいましたけれど、今回は彼らに私の国で楽しんでもらいたい。そしてもっと多くのチームが海外から来るようになって欲しいですね。」とスタートを控えた田嶋選手は語った。
また粟津原選手も、「SSのある国内ラリーは5年ぶりですね。狭いコースは全日本戦でも走っているのでさほど気になりません。イグニスにはまだ十分になれていませんが、まあどうにかなるでしょう。」と元気に語った。

 レグ1は9月6日、金曜朝8時にスタート、狭いが意外にコーナーの少ないSS1&3はコースアウトの危険性が高く、最長24.17kmのSS2&4は終盤にバンピーなストレートが罠として待ち受けている。果たしてサービスパーク横のスペクテイターズ・ステージであるSS5には何台のマシンが生き残って帰ってくることだろう。

明日は、このレグ1のレポートをお届けする。







 ●本ホームページに記載されている内容は、予告なく変更する場合があります。
●本ページはスズキ株式会社が著作権を有しています。
●本ページの内容の一部、または全部を無断で複製、変更することは法律で禁じられております。
●NetscapeNavigator6.0もしくはInternetExplorer5.0以降での閲覧を推奨します。
推奨以外のブラウザでは、一部の機能が正しく動作しない場合があります。
(c) SUZUKI MOTOR CORPORATION All rights reserved.