お疲れ様~~~っす!!!整備ブログを立ち上げて早半年・・・。長文を打ち込んだらすべて消えて悶えまくっているさくさんです。ヽ(`Д´)ノプンプン
心が折れそうですが、もう眠いけど行きます。アムロ、いきま~す。
整備ブログになります。平成四年式 アルトワークス 距離は33000キロ。(昔の軽自動車は十万キロのオドメーターが無かったんですよ。これマジ)
なので本当は133000キロか、233000キロか・・・んなわけないwww。そんなところでしょう。(このために、分解整備記録簿の大切さが分かります)
ご用命は、運転席ドアレギュレーターを交換との事。自分が診断したわけではないので、「何故レギュレーターを交換するのだろう」という疑問がありますが、淡々と作業に取り掛かります。ドアガラスにはガラスが落ちないように養生テープにて、がっちり固定されています。
ドアの内張は、この当時のタイプは圧縮した段ボール素材のようなタイプなので、湿気などでクリップ部がもろく壊れやすいんですよね。年式が経っていると。切らないように丁寧に外していきます。
この当時のパワーウインドウは後付けタイプみたく、モーターが内張を外した肘あての所にむき出しになっています。モーターを外した所、モーター側のスプラインギヤが削れて無くなっています。「こんなので、レギュレーター交換して直るのだろうか?」という疑問は残りますが、淡々と作業を進めていきます。
削れて無くなったスプライン。
レギュレーター側のギヤがスポッとモーター側に入るのですが、モーター側のスプラインが無いので空回りする。
養生テープをはがしてドアガラスをモーターを使って下げようとしますが、何だか空回りしてピクンとも動きません(;^_^A。うお~い!!仕方なく、モーターを外して、プライヤーでレギュレーター側のスプラインギヤを回しますが、バックラッシュが大きすぎて(ギヤとギヤの噛み具合)ガラスが動きません(;^_^A先輩Aさんにフォローしてもらいながら、上下にギコギコしながら少しづつ、動かしていくとうお~、動く、コイツ動くぞ・・・とガンダム語録がこだましますw。やっとレギュレーターとガラスの取り付け部が見えてきたので、外そうとしますが左右でネジが違ってます(;^_^A手を突っ込んでみると、レギュレーターのクロスのアームに引っかかる?う~ん、これも壊れた要因なのかな?外してようやくレギュレーターが取れました。やった~。
レギュレータは、そのクロスの視点の一部のリベットが外れていて、上に上げようとすると横に力が逃げてしまうようになっていました。そうするとスプラインギヤがパワーウインドウモーターから逃げるようにスラスト方向へ移動し、これがギヤの摩耗した原因ではないか?と思うのです。
でも、診断したわけでもないので淡々と元に復元しますが、ネジも新しく合わせてガタが無いように取り付けました。さ~て、パワーウインドウモーターを取り付けていざ、動かすと、ア~だめだ。下がりはしますが、上がるのは空回りします。待ち作業なったので、お客様へ報告しに行こうと削れたモーター側のギヤをおもむろに見ていると、反対側のギヤはそのまま生きてます。あ~このギヤを何とか生かせないかなあ?そうすれば動くのに・・・。っと、ずーっと見ていたら、カシメとスナップリングで出来ています。もしかしたら分解できれば何とかなるかな・・・。
そもそも、何でレギュレーター交換なのか?
お客様へ立ち合いで現状をご覧いただき、ちょっとお話してみます。そうすると、以前助手席側で同じ症状が出て、レギュレーター交換で直ったので、今回も運転席レギュレーター交換で直ると思ったとの事。ギヤの破損状態を見せて、このままだと直りません。ですが、このギヤを何とか生かせばいけるんだけど、壊してしまうリスクがあるのですが、一度やらせていただけないか?との交渉にご承認いただいたので、腹をくくって未体験ゾーンに突入します。
パワーウインドウモーターのスプラインギヤ部を分解します。そうするとギヤのハウジングが六角形になっており、脱落防止のため、内側にスナップリングで固定されています。また、このハウジングは、反対側が(生きてるスプライン部)フランジ構造になっており、逆にハメることが出来れば、ストッパーの役目にもなり、スナップリングは不要になります。しかし、この六角形のハウジングはネジ長の半分しか加工されてなく、当然途中でギヤが入らなくなってしまいます。
そこでこの六角形をフランジギリギリまで加工して、モーターとドアボディに干渉しないようにすれば、もしかしたら行けるかも♪ということで、ハウジングを加工します。最後は棒ヤスリで綺麗に仕上げ、手作りギヤの出来上がりです。
手作りギヤです。
このモーター側の黒い部分が六角形になって、さっきの手づくりギヤが入ります。
さ~て、上手くいくかな~。
よっしゃ~♪動く、動くよ。ララア僕にも動く・・・。多分、私の先輩方はこういった加工をしたのでは?と思ったのですが、この応急処置はググっても出てきませんでした・・・。変態仮面さくさんです。
これが本来のギヤの位置です。スプラインが見えるでしょうか?(ギザギザ)よーく見ると、改造したモーターギヤと回る部分の大きさが違うのが分かりますか?
最後まで、お客様も夜遅くまでお待ち頂き、上手くいったことをご報告して、納車となりました。
あくまで、これは応急処置であることをお伝えし、年式も大分経つ為、早めに部品を確保したほうが良いとお伝えしました。ちなみに部品は・・・ありましたwww。めっちゃ高いwww。しかし、低年式車は、損得よりも部品確保が大事なので、そのこともお伝えし、納車となりました。
こういった修理方法は本来ディーラーでの対応は難しいのが現状です。しかし、お客様との信頼関係の中で出来た修理でもありました。それは、一途に何とかしてあげたい。この気持ちだけでした。すべてがすべてこうではないけど、今回は日頃、車検整備などで、固着修理などをやっていることが生かされた修理になりました。
よっしゃ~今度は消えないぞwww。自分にお疲れ様m(__)m
ということで、それでは皆様、ご安全に♪