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キャリイバン/エブリイ

トラックベースから1BOXに進化した商用バン

原点はスズライトキャリイFBのバリエーションとして、1964年に発売したライトバンのスズライトキャリイバンFBDである。

トラックのスズキキャリイが3代目でボンネットのないフルキャブタイプになったこともあり、バンも3代目のL30Vから1BOXタイプにするとともに、車名をキャリイバンとした。

日本のモータリゼーションが成熟した1980年代になると、乗用ユースという新しい需要が創出された。そのためハイルーフ・サンルーフ車、4WD車、AT車を設定した。

さらに1982年のマイナーチェンジでキャリイバンの乗用グレードとしてキャリイバン「エブリイ」を発売。以降は商用車をキャリイバン、乗用グレード車をキャリイバン「エブリイ」とした。

また、1985年のフルモデルチェンジ時に車名をエブリイに統一した。新規格車となった1999年の10代目では完全な乗用規格車を発売し、乗用車をエブリイワゴン、商用車をエブリイとした。

1964 | スズライトキャリイバンFBD 初代

クラス最大の荷室を持つ快適なバン

スズライトキャリイバンFBD 初代

好評を得た軽四輪トラックのバリエーションとして登場したセミキャブオーバータイプの商用ライトバン。キャリイFBをベースに車体後部をバン型とした。荷室の長さ1,175mm、幅1,060mm、高さ1,020mm、床面積1.250㎡で、クラス最大の荷室広さを誇った。積載能力は2人乗りで300kg、4人乗りでも200kgを実現。フラットなフロアと最小限に抑えたホイールハウジングによって、積めるバン、強いバンという狙いを満たすとともに、ウレタンフォームの快適なシートを備え、乗用車としての適性も有していた。定地燃費は25km/L、実用燃費でも20km/Lと経済性にも優れていた。

機種情報 車両型式 FBD
グレード
機種記号
寸法・重量 寸法(mm) 全長 2,990
全幅 1,295
全高 1,565
ホイールベース(mm) 1,850
車両重量(kg) 580
エンジン エンジン型式 FB
エンジン種類 空冷 2サイクル 直列 2気筒
総排気量(cc) 359
最高出力 21PS/5,500rpm
価格

※代表するグレードの諸元値を表示しています。

1966 | スズライトキャリイバン(L20V) 2代目

積む・運ぶ機能をさらに強化したライトバン

スズライトキャリイバン(L20V) 2代目

2代目となったキャリイバンは、ライトバン本来の「積む・運ぶ」機能をさらに強化した。初代よりも荷室の長さを45mm、幅を5mm拡大し、床面積1.3㎡とより広くした。バックドアには上下開き式を採用して積載性を向上させている。エンジンは、このモデルから、新設計の4口式オイルポンプによりオイルをシリンダー壁とクランク大端部に直接供給するスズキ独自の新たな潤滑方式、「CCIS」を採用。エンジンの信頼性と耐久性を大幅に高めた。

機種情報 車両型式 L20V
グレード
機種記号
寸法・重量 寸法(mm) 全長 2,990
全幅 1,290
全高 1,530
ホイールベース(mm) 1,870
車両重量(kg) 570
エンジン エンジン型式 FB
エンジン種類 空冷 2サイクル 直列 2気筒
総排気量(cc) 359
最高出力 21PS/5,000rpm
価格 348,000円(工場裸渡し)より

※代表するグレードの諸元値を表示しています。

1968 | キャリイバン(L30V) 3代目

5ドアで使い勝手に優れる快適なライトバン

キャリイバン(L30V) 3代目

ボンネットのない、今で言う1BOXタイプの3代目キャリイバンは、同型トラックの2年後に登場した。長さ1,585mm、幅1,060mm、高さ1,025mmの広い荷室を備える一方、後席にもドアのある5ドアを採用し、積み降ろし性を向上しつつ乗用車的な用途にも適合するようにした。最高出力21PS、最大トルク3.1kg-mと力強く、潤滑は好評のCCIS方式。当時はまだ一般的ではなかったヒーターの標準装備化など、快適性にも配慮した。

機種情報 車両型式 L30V
グレード
機種記号
寸法・重量 寸法(mm) 全長 2,990
全幅 1,290
全高 1,625
ホイールベース(mm) 1,745
車両重量(kg) 595
エンジン エンジン型式 FB
エンジン種類 空冷 2サイクル 直列 2気筒
総排気量(cc) 359
最高出力 21PS/5,000rpm
価格 358,000円(工場渡し価格)より

※代表するグレードの諸元値を表示しています。

1969 | キャリイバン(L40V) 4代目

スタイリッシュなデザインの5ドアバン

キャリイバン(L40V) 4代目

1969年7月に発売した4代目キャリイトラックは商用車部門でトップの座に躍り出た。続いて11月にバンも新型とした。クラス唯一の5ドアを3代目から継承しながら、イタリアの工業デザイナーであるジョルジェット・ジウジアーロによるヨーロッパ調のデザインを採用。室内のしつらえや装備も充実させ、乗用車的なニーズにも応えた。このモデルをベースとした電気自動車を湯浅電池㈱と共同で開発、1970年に大阪で開催された日本万国博覧会では、会場内の管理施設パトロールで活躍した。

機種情報 車両型式 L40V
グレード
機種記号
寸法・重量 寸法(mm) 全長 2,990
全幅 1,295
全高 1,575
ホイールベース(mm) 1,745
車両重量(kg) 595
エンジン エンジン型式 FB
エンジン種類 空冷 2サイクル 直列 2気筒
総排気量(cc) 359
最高出力 25PS/6,000rpm
価格 376,000円(東京価格)より

※代表するグレードの諸元値を表示しています。

1972 | キャリイバン(L50V) 5代目

サイドにスライドドアを採用して使いやすさを追求

キャリイバン(L50V) 5代目

5代目となるキャリイバンは、荷室部サイドに開口部の広いスライドドアを採用した。荷室面積は軽フルキャブバン最大となる1.87㎡。580mmの低いフロア高と一枚はね上げ式バックドアと合わせて、ずば抜けた積載性と荷物の積み降ろしやすさを実現した。トラックと同じく新たに水冷2サイクルエンジンを搭載。効きのいいヒーターやストラット式前輪サスペンションによって快適性を高めたほか、チルトハンドルやフロアシフトによって運転のしやすさも追求した。なお、5代目の発売によって当社商用車全車種の水冷化が完了した。

機種情報 車両型式 L50V
グレード
機種記号
寸法・重量 寸法(mm) 全長 2,995
全幅 1,295
全高 1,600
ホイールベース(mm) 1,745
車両重量(kg) 585
エンジン エンジン型式 L50
エンジン種類 水冷 2サイクル 直列 2気筒
総排気量(cc) 359
最高出力 28PS/5,500rpm
価格 373,000円(東京価格)より

※代表するグレードの諸元値を表示しています。

1976 | キャリイ55バン

使いやすいバンも新規格エンジンへと換装

キャリイ55バン

バンはトラックに遅れてモデルチェンジするのが恒例だったが、バンの新規格移行はトラックと同時に実施した。昭和50年排出ガス規制をクリアしたLJ50型水冷2サイクル3気筒550ccエンジンに換装したほか、トラック、バンともにリーフスプリングを3枚から4枚に増やすなど、足まわりを強化した。強化バンパーも装着し、新規格の趣旨である低公害化と安全性向上を実現した。

機種情報 車両型式 H-ST10VFT H-ST10VF
グレード スーパーデラックス スタンダード
機種記号
寸法・重量 寸法(mm) 全長 3,035
全幅 1,295
全高 1,600
ホイールベース(mm) 1,745
車両重量(kg) 625
エンジン エンジン型式 LJ50
エンジン種類 水冷 2サイクル 直列 3気筒
総排気量(cc) 539
最高出力 26PS/4,500rpm
価格

※代表するグレードの諸元値を表示しています。

1976 | キャリイワイドバン 6代目

さらに広くなって使いやすくなった新規格バン

キャリイワイドバン 6代目

1976年11月にキャリイバンもクラス初のフル新規格車へとモデルチェンジし、6代目となった。全長を120mm、全幅を100mm拡大した新規格ボディーは、軽フルキャブバンで最大となる長さ1,660mm、幅1,250mmの広い荷室を実現した。バックドア開口部とサイドドア開口部はそれぞれ100mm広くなり、積み降ろしの作業性も一段と向上した。

機種情報 車両型式 H-ST20VT H-ST20V
グレード スーパーデラックス スタンダード
機種記号
寸法・重量 寸法(mm) 全長 3,155
全幅 1,395
全高 1,625
ホイールベース(mm) 1,840
車両重量(kg) 635
エンジン エンジン型式 LJ50
エンジン種類 水冷 2サイクル 直列 3気筒
総排気量(cc) 539
最高出力 26PS/4,500rpm
価格 583,000円(東京価格)より

※代表するグレードの諸元値を表示しています。

1979 | キャリイバン 7代目

乗用車指向の豪華なカスタムも設定

キャリイバン 7代目

新開発フル新規格車となったキャリイバンは、地上高475mmの低いフロア高で積み降ろしを容易にした。荷室は長さ1,660mm×幅1,250mm×高さ1,150mmの広さを実現。4人乗車時でも荷室長940mmを確保した。フルリクライニングの高級ファブリックフロントシートや、カーペットマットなどを備えた豪華なカスタムも設定した。1981年には2サイクルエンジンに可変気筒エンジンを採用することで燃費を向上させている。また、トラックと同様、4サイクルエンジン搭載車と本格4WD車も加えた。

機種情報 車両型式 H-ST30V RC H-ST30V RT H-ST30V RU
グレード カスタム スーパーデラックス スタンダード
機種記号
寸法・重量 寸法(mm) 全長 3,195
全幅 1,395
全高 1,625
ホイールベース(mm) 1,840
車両重量(kg) 660 650 645
エンジン エンジン型式 LJ50
エンジン種類 水冷 2サイクル 直列 3気筒
総排気量(cc) 539
最高出力 28PS/4,500rpm
価格 610,000円(東京価格)より

※代表するグレードの諸元値を表示しています。

1982 | キャリイバン「エブリイ」

多様化したニーズに応える上級バン

キャリイバン「エブリイ」

車種体系の充実と商品性の強化を図るため、「キャリイバン」の車名をキャリイバン「エブリイ」に変えた。キャリイバン「エブリイ」はユーザーニーズの多様化に対応して、力強いイメージのフロントグリルや大型樹脂製バンパーを採用するとともに、インパネを一新して上質感を高めた。また、乗り心地を重視したサスペンションも設定した。4WD車にはフリーホイールハブを設定して快適性と燃費性能を向上。荷室にタイヤハウスが張り出さないフラットフロア車も新設定した。1982年には4サイクルエンジンを搭載する4WD車も加えた。

機種情報 車両型式 M-ST40V
グレード サンルーフ付ハイルーフ
Gタイプ
ハイルーフ
Gタイプ
標準ルーフ
Aタイプ
機種記号 VS-NG RS-PG RS-A
寸法・重量 寸法(mm) 全長 3,195
全幅 1,395
全高 1,845 1,820 1,625
ホイールベース(mm) 1,840
車両重量(kg) 695 660 640
エンジン エンジン型式 F5A
エンジン種類 水冷 4サイクル 直列 3気筒 SOHC 6バルブ
総排気量(cc) 543
最高出力 29PS/5,500rpm
価格 626,000円(東京価格)より

※代表するグレードの諸元値を表示しています。

1985 | エブリイ 8代目

スタイリッシュで高性能な軽1BOX -個人ユース需要の拡大に対応-

エブリイ 8代目

車名を「エブリイ」に変更した8代目は、より乗用ユースを意識した車種となった。フラッシュサーフェイス化した先進的なスタイルを採用し、上級グレードにはパノラマウインドー付のパノラミックルーフを装備した。フルフラットになるリクライニングフロントシートや、前方への折り畳みや後方のフルフラット化が可能な分割式リヤシートを採用したのも特長。乗車人数や荷物の量などによって10通りに使えるマルチレイアウトシート車を設定した。全車4サイクルエンジンで、登場から半年後にはEPIターボチャージャー付エンジン搭載のエブリイターボも加えた。

機種情報 車両型式 M-DA71V
グレード Xタイプ Gタイプ Aタイプ
機種記号 EEXF EPGF EGAH
寸法・重量 寸法(mm) 全長 3,195
全幅 1,395
全高 1,880 1,870 1,720
ホイールベース(mm) 1,840
車両重量(kg) 760 740 680
エンジン エンジン型式 F5A
エンジン種類 水冷 4サイクル 直列 3気筒 SOHC 6バルブ
総排気量(cc) 543
最高出力 31PS/5,500rpm
価格 576,000円(東京価格)より

※代表するグレードの諸元値を表示しています。

1990 | エブリイ 新規格車

660ccエンジンを搭載するとともに安全性を大幅に向上

エブリイ 新規格車

1990年の軽自動車規格改定の趣旨である安全性を向上させるため、前後バンパーを大型化するとともにフロントマスクを一新。ボディーの強度と剛性も向上させた。エンジンは新開発の4サイクル3気筒660ccのF6A型を搭載。中・低速で力を発揮するため扱いやすさが増したほか、インタークーラーターボエンジン搭載車も設定した。その他、軽1BOX車初の電動パワーステアリング採用車や、ハイドロリック・カップリング・ユニット式フルタイム4WD車を設定した。

機種情報 車両型式 M-DA51V M-DA51V M-DA51V
グレード TURBO RX
スーパーマルチルーフ
PA
ハイルーフ
SPECIAL BRAND JOY POP
ハイルーフ
機種記号 ERXT-6 EPAH-6 EPXF-SA6
寸法・重量 寸法(mm) 全長 3,295
全幅 1,395
全高 1,870 1,860 1,870
ホイールベース(mm) 1,840
車両重量(kg) 840 720 800
エンジン エンジン型式 F6A
エンジン種類 水冷 4サイクル 3気筒
SOHC 6バルブ
インタークーラーターボ
水冷 4サイクル 直列 3気筒 SOHC 12バルブ
総排気量(cc) 657 657
最高出力 ネット 58PS/5,500rpm 38PS/5,500rpm
価格 683,000円(東京価格)より

※代表するグレードの諸元値を表示しています。

1991 | エブリイ、キャリイバン 9代目

充実した装備と機敏で快適な走りを実現

エブリイ、キャリイバン 9代目

新規格のエブリイは、走りも装備も充実させた。室内長は従来モデルよりも約70mm拡大。エンジンを前後の車軸の間に搭載するリヤミッドシップレイアウトによって静粛性と運動性能を向上させた。また、コイルスプリングを採用したクラス初の5リンクリヤサスペンションによって乗り心地も高めた。4WD車はすべてフルタイム方式で、4WDターボ車には世界初のAXCを採用。そのほか軽自動車初の電動ダブルスライド式スーパーマルチルーフなど、充実した装備を設定した。

機種情報 車両型式 V-DE51V V-DE51V V-DE51V
グレード PA
ハイルーフ
TURBO RZ
スーパーマルチルーフ
Cy
機種記号 EPAH ERZT EPYA
寸法・重量 寸法(mm) 全長 3,295 3,295
全幅 1,395 1,395
全高 1,865 1,865
ホイールベース(mm) 2,000 2,000
車両重量(kg) 780 890 850
エンジン エンジン型式 F6A
エンジン種類 水冷 4サイクル 直列 3気筒 SOHC 12バルブ 水冷 4サイクル 直列 3気筒 SOHC 6バルブ
インタークーラーターボ
水冷 4サイクル 直列 3気筒 SOHC 12バルブ
総排気量(cc) 657 657
最高出力 ネット 42PS/5,500rpm 61PS/5,500rpm 50PS/6,800rpm
価格 733,000円(東京価格)より 1,015,000円(東京価格)より

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1999 | エブリイ 10代目

軽量衝撃吸収ボディーで厳しい安全基準をクリア

エブリイ 10代目

衝突安全性の向上を目的とした軽自動車規格改定に対応して、エブリイは初代スズライトキャリイバン('64)から数えると10代目に進化した。フロントにボンネットを設け、前輪を前方に移動したセミキャブオーバーのレイアウトを採用。新開発の3分割フレーム構造やドアビームによる補強などによって厳しい新安全基準を満たしつつ、軽量化を徹底した「軽量衝撃吸収ボディー」を開発した。1,340mmの荷室幅を持つ広い室内には、ハイルーフ全車にエアコンを標準装備するなど、装備も充実させた。なお燃料に圧縮天然ガス(CNG:Compressed Natural Gas)を使用するエブリイ CNG自動車も設定した(1999年12月)。

機種情報 車両型式 GD-DA52V
グレード PA JOIN ターボ JOYPOP エアロターボ
機種記号 EPAF EPGA EPYO
寸法・重量 寸法(mm) 全長 3,395
全幅 1,475
全高 1,870 1,885
ホイールベース(mm) 2,350
車両重量(kg) 800 820 880
エンジン エンジン型式 F6A
エンジン種類 水冷 4サイクル 直列 3気筒 SOHC 12バルブ 水冷 4サイクル 直列 3気筒 SOHC 6バルブ
インタークーラーターボ
総排気量(cc) 657
最高出力 ネット 50PS/6,000rpm 60PS/5,500rpm
価格 799,000円(消費税を含まず)より

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2005 | エブリイ 11代目

仕事の道具としての使いやすさをとことん追求

エブリイ 11代目

軽商用車のロングセラー車、エブリイは11代目となった。「荷室とキャビンの使いやすさを向上し、進化させた『仕事の道具』」をコンセプトに開発した。商用車専用のボディーデザインと、長尺物の搭載に便利な助手席前倒し機構などを採用し、扱いやすさを向上した。全車にインパネシフトを採用して前席左右のウォークスルーを可能とした。

機種情報 車両型式 EBD-DA64V
グレード GA PC JOIN ターボ
機種記号 ELGF EVBF EVDF
寸法・重量 寸法(mm) 全長 3,395
全幅 1,475
全高 1,790 1,875
ホイールベース(mm) 2,400
車両重量(kg) 870 920
エンジン エンジン型式 K6A
エンジン種類 水冷 4サイクル 直列 3気筒 DOHC 12バルブ 水冷 4サイクル 直列 3気筒 DOHC 12バルブ
インタークーラーターボ
総排気量(cc) 658
最高出力 ネット 36kW(49PS)/5,800rpm 47kW(64PS)/6,500rpm
価格 879,900円(消費税込み)より

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2015 | エブリイ 12代目

クラストップの広さや低燃費で使いやすさを追求

エブリイ 12代目

仕事に役立つ軽商用車としての資質を磨き上げた12代目エブリイ。荷室の長さ、幅、高さ、床面長をはじめ、バックドア開口部高、開口部幅、後席ドア開口部高など、数多くの面でクラストップを実現し、使い勝手を著しく高めた。エンジンはNA・ターボともに太い低・中速トルクを発揮するR06A型を搭載。5MTをベースとして、クラッチとシフト操作を自動化したAGS搭載車をNA車に設定した。クラストップのJC08モード20.2km/L(2WD・5AGS車)の低燃費と力強い走りを両立させた。

機種情報 車両型式 EBD-DA17V HBD-DA17V
グレード JOIN ターボ PA GA
機種記号 EVDD EVAF ELGF
寸法・重量 寸法(mm) 全長 3,395
全幅 1,475
全高 1,895 1,800
ホイールベース(mm) 2,430
車両重量(kg) 910 840
エンジン エンジン型式 R06A
エンジン種類 水冷 4サイクル 直列 3気筒 DOHC 12バルブ VVT
インタークーラーターボ
水冷 4サイクル 直列 3気筒 DOHC 12バルブ VVT
総排気量(cc) 658
最高出力 ネット 47kW(64PS)/6,000rpm 36kW(49PS)/5,700rpm
価格 923,400円(消費税8%込み)より

※代表するグレードの諸元値を表示しています。

AGS(Auto Gear Shift=オート・ギア・シフト)
マニュアルトランスミッションをベースにクラッチ、およびシフト操作を自動で行う電動油圧式アクチュエーターを搭載した新型トランスミッション。オートメイテッドマニュアルトランスミッション(Automated Manual Transmission:AMT)とも呼ばれ、ドライバーによるクラッチペダル操作及びシフト操作が不要となる。コンピューターがクラッチ、シフト操作を最適に制御し、低燃費にも貢献。高速走行時はATに比べエンジン回転数を低く抑えるため静粛性も確保。
AXC(Axial Plunger Pump Coupling=アキシャル・プランジャー・ポンプ・カップリング=駆動力配分装置)
スズキが他社に先駆けて採用したフルタイム4WDの新機構。構造がシンプルなカップリング方式の4WDで、主駆動輪がスリップするとその空転した分だけ自動的にトルクを伝達して四輪駆動状態となるシステム。高差動回転時に伝達トルクが増大するという特性がある。
CCI/CCIS(Cylinder Crank Injection〈System〉=シリンダー・クランク・インジェクション・〈システム〉)
2サイクルエンジンにおけるスズキ独自の分離型給油システム。オイルポンプによって2サイクルオイルをコンロッド大端部、クランクベアリング、シリンダーなどエンジン主要部分に直接給油する方式。卓越した潤滑性能がエンジン耐久性を飛躍的に向上。1972年に名称がCCIからCCISに変更された。
EPI(Electronic Petrol Injection = 電子制御燃料噴射)
さまざまな走行状態でのセンサーからの情報をもとに、最適な空燃比を計算、エンジンの燃焼に必要な燃料を、電子制御のインジェクターによって正確・精密に噴射・供給する装置。